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2014-04-07

「自己表現」なく、「表現」あるのみ

テーマ:art
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先週の土曜日、中野のテルプシコールで行われた加藤啓×千野秀一《人形サーカス》を観て来ましたが、これはやばかったです。何がやばかったって、もうやばいのなんのって>お前はボキャブラリーの乏しい若いヤツラか?

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流木などから創られた、大・小の人・動物など様々な表情を持った人形たちを、加藤さんが順番に生命を吹き込むかのように登場させ、そこに千野さんのオルガン、ピアノなどが被さってきます。

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パントマイムのように言葉はなく、その繊細な動きで見る側にストーリーを想像させるという即興パフォーマンス。創造された人や動物が観客を果てしない想像へと巻き込み、音と共に空間全体で創造へと好循環していくかのようなステージは、素晴らしかったです。

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吹き込まれた生命が宿るその人形たちの姿・動きが何とも言えない哀愁さえ漂うほどで、自分の感情の奥底にいつしか沈んでしまっていたスイッチを押され、揺さぶられるようでした。

加藤さんが生命を吹き込むことによって、彼の表現になる。
至極あたりまえのことだけれど、「表現」とはその人そのものに他ならない。つまり「自己表現」という言葉はdouble meaningであり、馬から落馬するようなものだ(ホントか?)、ただただ「表現」があるのみだ、ということに思い至った、美しい夜でした。

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2014-04-02

子供にお金の使い方を教えるのは結構難儀だ

テーマ:blog
そのうちいつかは来るとは思っていたが、今度小学校4年になる娘が「3DS欲しい、買っちゃダメ?」と聞いてきたので、妻も私も「宿題から生活まで、自分のことがチャンと出来るようになってからだね」とまずは賛成しなかった。

とりあえず頭ごなしに反対するのもナンなので「なぜ欲しいの?何がやりたいの?」と聞くと、友達がみんな持っているし、「どうぶつの森」や「コナン」をCMでやっていて欲しくなったからだという。まぁ、CMというのはそういうもので、繰り返し見せて感覚を麻痺させ「欲しく」させておいて、君たちから金をふんだくろうとしているんだよ、君はそのワナにまんまと嵌ろうとしているのだよ、ハッハッハッ!と説明してみたものの、あまり納得していない様子。

じゃあ3DSやっている子の生活がどうなってるか知ってるでしょ?夜遅くまでゲームしていて朝起きられない、授業にも身が入らない、何も良いことがない、というより学校で問題にさえなっているのは知ってるでしょ?あなただって、一緒に遊んでいる友達が3DSばっかりやっていて面白くないと言ってたんじゃなかったっけ?と言うと、頭では理解出来ていても、まだ「欲しい」に傾いていて、自分のお金、お年玉で買うから、という。

それに対し、妻が援護射撃で「ソフトも買わなければならないし、オンラインで課金されたりして知らない間にどんどんハマっていくのよ」と脅しにかかった。ゲームには中毒性があるということを理解してやっているのと、それが分からないでハマっていくのとでは、雲泥の差、あなたはそれさえも分かっていないからまだ早い。

まぁ父と母による総攻撃を受け、自分の提案が受け入れられなかったことに、娘は納得がいかずにご立腹の様子。その場はひとまず時間切れ。私はシャワーを浴びに行き、3DSの否定よりもお金の使い方の話をした方がいいかもしれないと思い立ち、自分がお金を使う時のことを検証してみる。シャワーから出てきて娘に、私が普段お金を何のために使っているかを話す。

一番目には生きるためや生活するために必要なものに使う。食べることや電気ガス水道や家賃、保険、税金など。
二番目には感性を高めるために使う。アートや音楽、ライブ、映画、舞台など。あなたの音楽の習い事にも、それが感性を高めるならば、喜んで使う。

この前ライブに行った帰りに、みんなで立ち寄った雑貨屋さんで、私が買ってあげたバードコール。あれは、鳥好きで鳴き真似が得意なあなたの感性にとって、とても良いモノじゃないかと思ったから買ったの。自然の木を使っていたし、鳴らしたらとても綺麗な音がしたからね。

あなたもこの前自分のお年玉で動物造形作家さんの作品を迷い無く買った時に、私は素晴らしい使い方をした!と褒めたよね。そういう使い方の方が3DSを買うよりも良いと思うなぁ。

お金の方も、気持ちの良い使い方をされれば、またこの人の所に戻って来ようと思うんだよ。汚い使い方をすると、なかなか戻って来ない。そうやって血が身体を巡るように、お金はこの世の中をまわっているのね。

さて、ここまで言って娘は納得したのか煙に巻かれたのかは分からないが、話は一応終わった。

その後も、お金の使い方について考えていて、そういえば三番目に「嗜好のために使う」というのもあるなとも思ったけれど、そしたら「3DSも私の嗜好である」と言われたらおしまいなので、黙っておくことにした。
2014-01-12

土との対話

テーマ:architectual design
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします~

東京デザイン塾の第11講座は、自然素材について学んできていまして、総論、土、漆、和紙、と4回を終えて、明後日14日にも第5回が開催されます。

第2回に招待講師をされた原田左官工業さんの作業所@千駄木で、昨日土壁の左官塗りを体験させて頂きました。これがまた最初は難しいけれど、コツが掴めてくると面白くなってくるという、とても楽しい作業。(でも現在筋肉痛…)

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1畳ほどの面積を塗り上げるのに四苦八苦しながら20~30分くらいかかったかどうか。左官職人の見習いは、これを3分で仕上げるとのこと。恐れ入谷の鬼子母神。

座学もあり、左官の歴史や、西洋と日本の違い、その建築構造の違いから鏝(こて)の形の違いに至るまでも興味深くお聞きしました。日本の建築は軸組が構造として主であるために、左官がむしろ装飾的に発展してきたのですね。確かにプラスターだけでなく、デコレーターの要素も入っています。

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現在のような流通が発達する以前はその地方の土をその場で使ってきたために、土壁の色がその土地の色になっていたわけでして、まさに「土着的」という言葉が示すとおりの建築文化。

でも実際の現場では、湿式→乾式へと簡略化することによって省力化、ローコスト化が進んできているのも事実で、最盛期は30万人いた左官職人も現在は7万人くらい、高年齢化も進んでいるとのこと。それでも、土壁や左官の意匠的な自由度はアイデア次第でその幅は無限に広がります。

現在では調湿効果はもちろんのこと、遮熱効果なども見直されてきていて、自然素材としてもまだまだその可能性は、はかりしれません。
2013-12-14

地下60mの世界

テーマ:urban activities
都内某所、知人が監理をしているドボクの現場で「一番下まで行ってみる?」というので、急遽おとなの社会科見学へ。

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1階から地下11階へ、というエレベーターなんて、生まれて初めて見ましたよ。

地下60mの世界は1.95m角(!)の柱が並び、外壁(地中壁)の厚さはナント2.5m。えーと、この前竣工した狭小住宅の壁が、芯々2.5mだったんですが…(涙目)

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なに記念写真撮ってんねんw

ドボクの世界は、何事においてもスケールアウトしてますね。これが何のための施設かと聞くだけでバカらしくなるワケでして。

都市生活を成り立たせるためのインフラストラクチャーであると言ってしまえばそれまでなのですが、壮大なる無駄(ゴメンなさい、でも無駄だもんw)を生産し続ける人間の業について、大きな施設の中でちっぽけな人間が考えていたのでございます。

2013-12-13

雄勝出張食堂の話(その3)

テーマ:blog
飲み過ぎて、前夜打合せしたはずなのに、皆さんすでに予定より30分以上遅く起きるという朝を迎え、いきなりドタバタ。2日目は雄勝の森林公園仮設住宅へ。

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それぞれの持ち場で、仕込みに入りました。それでも、ちゃんと時間に間に合わせる(ちょっと遅れたかな?w)という素晴らしい動き。

以下、美味しそうな(ホントに美味しかった!)画像をどうぞ。

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ここでも、なるべく一緒のテーブルについて、膝を交えて話をしようという方針でいきました。

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でも、ここの仮設の方々も、ホントに明るく屈託無く接して頂いて、最後にはカラオケとかw
なんだか、女性の強さをヒシヒシと感じながら、海を生活の糧とする海洋系の母系社会が脈々と息づいているのかな、などと妄想していたのでした。

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最後に皆さんでパチリ!

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北上川の夕日

そんなこんなで15時半に撤収して、いざ東京へ。途中渋滞に巻き込まれそうになりながらも回避して、22時くらいに解散となりました。

今回の雄勝行きは、あらためて貴重な経験だったと思います。
初めて「ほんまちネットワーク」に参加させて頂いて、彼らが今まで築いてきた現地との関係や、参加出来なかったけれど様々な物資を提供して頂いた東京にいても現地のことを思う方々や、いろんな人たちの思いが渦巻いていたことを感じることが出来ただけでも、とても良かったと思います。

本当に、お疲れさまでした!

2013-12-12

雄勝出張食堂の話(その2)

テーマ:blog
一級建築士による住宅あれこれ相談とはいえ、実際は殆どお話をお聞きするだけで、高台移転などの計画がどれくらい進んでいるのかを私自身知りたいと思っていたのでした。

数名の方とお話しすることが出来、ここの仮設に住まわれている方々は、集団移転の敷地計画も決まってきていて、約8割の高齢の方は公営住宅(戸建)、残りの比較的若い(とはいえ、50代くらい?)は自力再建することがようやく決まったとのことでした。

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公営住宅に入居予定の方は、役所から間取りまで提示されていました。(写真撮れなかった…)

「敷地の関係から部屋が一つ北側になるというんだけども、部屋は当然南側という家に住んできたから、納得いかなくて…」という方の話を聞いていた時に、なるほど…と思うと同時に、この地域に昔から造られてきた住宅が、当たり前のようにその風土を取り入れて成り立っていたのだなと思ったのでした。

たとえ公営でもそういう意見はどんどん出して言った方がいいですよ、と言うと、なかなか反映されないんだ、とのお言葉。うーむ…。

他にも、今住んでいる仮設住宅で結露が多くて…という女性の話があり、冬場の結露かと思いきや夏場に収納の裏側が結露するとのこと。あらためて仮設住宅の配置を見に行ったら、風通しが殆ど無いような配置と、出入口付近にも物が積まれていてその設え自体に問題があるなと思いました。

結局、この問題についてはその場では結論が出なかったので、自分の中では次回夏前に行ければその時までに解決策を持っていきたいなと。(水とりゾウさんか?w)

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自力再建にしろ公営住宅にしろ、実際どういう建物になるのか、そのスペックまでの情報はありませんでしたが、立て看板には寒い建て売り住宅の広告もアリ…うーむ…。

それでも、来春までに敷地の造成が終わり、再来春までには入居という工程とのこと。それでも、それでも…あと1年半先に、ようやく仮設住宅から出られるという見通しが出てきている明るさが、皆さんの表情にも感じられました。

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そんなこんなで、あれこれいろんなお話しを聞かせて頂きながら、お母さん方が漁の網を染めて作ったミサンガに驚き、その販路の開拓をみんなであれやこれや話をして、初日は終わったのでした。

夕方までに撤収し、再び上品の郷まで行って温泉に浸かって疲れをとり、泊まらせて頂くところまで睡魔と戦いながら運転し、飲みながら反省会をし、半分意識が飛び、結局何が何だかよくわらかないままシュラフに滑り込んで爆睡、というとてつもなく長い一日でした。

(つづく)
2013-12-01

雄勝出張食堂の話(その1)

テーマ:blog
長引いたプロジェクトが一つ終わり、ホッと一息ついたので先週末に宮城県石巻市雄勝町の仮設へ行った話を。

数週間前に鬼丸食堂で知り合ったCさんが、雄勝の仮設住宅へ半年に1回くらいの頻度で行って食事を振る舞うということを、ボランティアで継続的にやっているというので、ちょうど日程が空いていたのでその場で即決、参加することになりました。
建物や住宅相談、仮設の環境改善の話などアレコレ出来たらいいなと。自分としても去年の6月以来だったので、久しぶりに行きたかったというのもありました。

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Cさん夫妻や鬼丸さんを中心に、元々神戸の震災の時に知り合ったメンバーでつながる「ほんまちネットワーク」が主催で、総勢15人くらいの方々が毎回参加しているとのこと。
私も何故かカレーを20人分出すことになりw、前日はその仕込みをしたり。前夜22時過ぎにコンロや仕込んだカレーを積み込み、東京からの12人が3台に分乗するために吉祥寺発の車へ乗り込み出発。一晩中交代で運転して、朝の6時に河北IC近くの上品の郷に到着しました。
いやしかし、眠いし寒いし…。

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上品の郷の朝日が眩しい

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被災したパトロールカーや

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看板なども展示してあり、改めて忘れてはいけない。

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雄勝町役場脇のお店で、夜に宿としてお世話になるCさん友人のお母さんに挨拶し、円陣になって頑張るぞーと。
そこから雄勝町名振の仮設住宅へと移動し、早速支度を始めました。

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名振の仮設集会所から見た名振湾

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やがて調理場は戦場と化し…いや、決して大げさではなく、3人のメインシェフのものすごい手際の良さとチームワークによって、次々に美味しそうな品々が出来上がっていきました。

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おまちどおさまでした~!わさわさ…

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わさわさ…

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マッサージコーナーも!

他にも、ナースによる健康相談や元日本学生チャンピオンと対戦できる将棋コーナーなどもあり、和気あいあいと一緒のテーブルに着きながら、私も住まいの話をお聞きしたのでした。

(つづく)
2013-10-30

『東京デザイン塾・第11講座』のお知らせ

テーマ:architectual design
思い返せばあの震災の日に予定していた、東京デザイン塾の第1講座の前の「プレ講座」は、受講生も会場まで辿り着けるかどうかというレベルの話になってしまったので、やむを得ず会場をキャンセルしたのでした。

それから2年半を経て、丸谷さん企画のこの講座も、明日から第11講座が始まります。(ちなみに、来年早々の第12講座で、最後です)

(こんなこと言ってしまっていいのだろうか、な発言ですがw)震災前から「現代における住宅建築は本当にコレでいいのだろうか」と思いながら設計してきて(マジですんません!)、震災後はなかなか線が引けずという状況が続きながら(マジで・ホントに)、この東京デザイン塾にスタッフとして関わり、かつ、受講してきました。

(おそらく、皆勤賞は丸谷さんと私のみ、と思われ・笑)

たぶん、自分としての設計の拠り所を求めていたのかもしれません。
そして、この丸谷さんの講座を通して現在の住宅建築を見た時には、一つの方向性が見えてきたように思っています。

それは、近代建築や現代建築に対して、伝統的な民家に通底する先人の知恵を如何に今の設計に取り入れていくかということであり、日本という場所の風土において独自に培われてきたセンスを再評価しよう、ということだったのかなと思っています。

第11講座は「自然素材のデザイン」ということで、各回講師が変わる構成になっていますが、少しでも興味ある方には、たぶんとてつもなく面白い講義になると思います。

ので、是非。


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2013-10-22

『読書の秋!ブックカバー展〜judge by the cover』終了〜!

テーマ:art
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終わってから記事に挙げるのもナンですが、「いさらアートスペース」における『読書の秋!ブックカバー展~judge by the cover』は、無事終了しました~お越し頂いた方々、参加して頂いた作家さん方々、本当に有り難うございます。心から御礼申し上げます!

「ギャラリーいさら」が今年の6月に「いさらアートスペース」にリニューアルしてはや数ヶ月、いくつかの面白い展示を企画してきました。もう、やむを得ず走り始め、見よう見まねで運営してきたのですが、やはりものづくりに携わっている人達ってすごい!というのが今現在の(丸くまとめた)感想です。(もっともっとあるけどネ)

役得というべきか、今まで建築というものづくりの世界に携わってきていて、その奥深さも身に染みて感じてきた(ている)ワケですが、いわゆるアートの世界も同じように、そのフィールドごとに無茶苦茶、奥が深いんですね。これは、アート(art)という言葉が、辞書を紐解くと「美術」であり「技術」であることにも通じるような気がしています。(まだまだでしょうけれど…)

振り返ってブックカバー展。
そもそも、壁に飾るとか置いて観賞するだけではなく、作家さんの作品を持ち歩けるっていいよね?ということから始まった企画でしたが、本好き・文庫本好きで、かつ、スマフォ全盛なこの時代に真っ向から対抗する、何とニッチでアナログな企画だったんだろうと反省しております。(してないけどw)

お越し頂いてお話し出来た方にはお伝えしたのですが、個人的なテーマとしては、本をカバーする心理みたいなものにも興味があったのです。本屋さんで買えば「カバーしますか?」と聞かれるくらい、日本人は自分の読んでいる本を他人に知られたくないという慣習?文化?があるような気がしていて、それって何だろう?と思っていたのでした。

奥ゆかしさ?
包むというモノを大事にする文化?
自己表現に対する躊躇?
パブリックとプライベートの境界線?

まだまだ掘り下げていけば、いろんな考察が出来そうな気がしています。

ちなみに今回の展示の「judge by the cover」というのは、<don't judge the books by the cover>(表紙だけでその中身を判断するな!)という慣用句?に対するオマージュでもありました。

つまり、カバーで判断しろ!と。
2013-06-05

ボトル・トラップというトラップ

テーマ:architectual design
「なんか臭うんだけど」

換気扇を回していても湿気や熱気がこもりがちな洗面所などで、下水の臭気が上がって来ているという話があって対応することがたまにあります。キッチン・トイレ・洗面・洗濯・風呂などの水回りにおいては、排水口の先にある封水トラップによって下水からの臭気を止めているわけですが、臭いを感じたら、まず原因を突きとめてみます。


その1)封水切れ(蒸発)
しばらく使っていないと、水が蒸発してしまって封水が無くなってしまいます。
ある店舗で床掃除用の排水口あたりから「臭う」との話があり、普段床に水を流して掃除をしていないとの話だったので、とりあえず水を流してみたところ、解決しました。


その2)封水切れ(圧力差)
トイレの水を流すと、その勢いで排水管内が負圧になり、近くの洗面や洗濯パンのトラップの水を引っ張ってしまって水が無くなってしまうという現象がごくたまに起こります。

約1年前に賃貸の集合住宅の3・4・5階を、ほぼ同じプランで水回り含めて全面リフォームしたのですが、3階の入居者からのみ「臭う」という話がありました。4・5階の入居者がとても我慢強い、とかそういう話ではなくw、たとえ同じプランでも予想がつかないのです。

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いろいろ調査・検討した結果、たぶん封水が引っ張られるのだろうと、↑こんな通気管(弁)をキッチンの排水管に取り付けてみました(ちょっとカッコ悪いけどネ)。以来「臭う」という話は(臭気同様に)上がってこないので、おそらく解決したものと思います。たぶん。
リフォーム時には、通気管(弁)をなるべくつけるようにしたいものです。


その3)施工不良
集合住宅の洗面まわりにて「臭う」との話。最初はこちらも封水が引っ張られるからかなと思い、通気管(弁)を取り付けようかと思っていました。そのうち住んでる方が、あまりにも臭うので透明なプラスチック容器を排水口に被せておいたら、コバエが何匹も入ってたと言われたので、それは封水が引っ張られるとかの問題ではないなと。

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洗面の排水は、↑のようなボトル・トラップになっていたので外してみたところ、ボトルに溜まる封水に上からの排水管が到達していなかったのです!悪匠、なんということでしょう!(サザエさんの声で)

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画像はサンワカンパニーさんから拝借。

ボトル・トラップの構造を知らなかったのか、まさかの施工不良でした。いくら現場で監理していても、さすがにそこまではチェックできまへんて、というトラップに私が引っ掛かりました。

以上、「臭う」と思ったら疑うべき点をまとめてみました。

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