PHP4の後に続くもの | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

まずは、この記事から。


「PHP 4」のサポートが2007年末で終了へ @ CNET Japan


2000年のリリースから約7年間、かなり長い間親しまれたPHPのバージョン4もついにサポートが終了となる模様。

私もほぼリリースと同時に使い始め同じ期間お付き合いした言語です。

自分にWebサイト構築の楽しさを教えてくれた言語でもあります。

(その弊害でプログラミングのコアな部分を見落としがちになりましたが)

膨大な関数とライブラリで新米プログラマーの鼻を伸ばさせてくれましたが、後期にはその八方美人な性格からかなり手を焼く場面も出てきましたがね。


この記事内にも書かれていますが、今回のサポートの終了により既存のアプリをどのように保守するか、そしてそれらのシステムが担う次の言語は何かという問題が出てきます。

私も社内のシステムの開発・保守をしていますが私の面倒を見ている大部分がPHP4で構築されたシステムです。

まぁ、保守の方は言語の方によっぽどの欠陥が出ない限り問題は無かろうとしても、何時までもPHP4での開発を進めるわけにも行かず、その次を担う言語を探す必要が出てきます。


では、単純にPHP5へというとそのメリットもさほど無いかと感じてしまいます。

この記事内でも、Blogソフトウェアの開発者でもあるMatt Mullenweg氏が


PHP 5は、導入実績という点からみると完全に失敗している。ほとんどの調査で、PHP 5の導入率は一桁台かせいぜい10%台の始めのほうにすぎない


と述べています。

パフォーマンスがPHP5の方が優れているといっても、私の面倒の見ているものはパフォーマンスを求めるほど複雑なアプリでもなく、細々としていて数が多いのが特長なのでそれだけではなんとも「いざ!」と踏ん切りもつかないわけです。

PHP4とPHP5を同居させると保守がめんどくさそうだし・・・。


話が変わって、上記の一文で出てきたPHPのシェアですが、以前に書いた「PHPのロードマップとシェア 」の中で参考にしたサイトが2007年6月版として更新されているようです。


PHP statistics for June 2007



この中の、「PHP version distribution 」を見ると確かにPHP5のシェアは20%弱といったところでしょうか。

ざっくりとPHP4系とPHP5系のシェアを見るなら「PHP major version distribution 」から、詳細なバージョン別に見る場合は、「Retreating versions 」が見やすいでしょう。

確かに昨年の調査結果よりは10%強ほどPHP5のシェアは伸びているようです。


ただ、先ほどのCNET Japanの記事の中では



われわれの見たところでは、積極的に開発を行っている人はみなすでに移行を済ませている

統計データの数値は、PHP 4ベースのレガシーアプリケーションがたくさんあるために歪められてしまっている。そういったアプリケーションは現状のまま稼働しているので、誰も変更したがらないからだ



という意見もあります。

つまりは、最近構築されたWebサイトの状況を見ろと言いたいのでしょうけど、約80%を締めているPHP4のアプリの大部分がレガシーシステムであり、レガシーシステムといえどそれは必要だから継続して保守・運用されているわけで、そのサポートが打ち切られることに大きな不安と不満をみんな持っていると思うんですがね。
社内システムとかは、よっぽどの効果が無い限りはそのまま継続運転させる事が多いですからここで言われるレガシーアプリケーションに入るのでしょうけど、その細々としたシステムを新しい言語で

改修するとなるとこれまた気の遠くなる話です。


さて、次は何でいきますか・・・?