「寿司屋の社長」世界食べ歩きブログ

「寿司屋の社長」食べ歩きブログですが、寿司とは関係ない料理も多く登場します。美味しいものを作る人達、店には共通した価値観があると思う。自分は料理人や飲食店の出身ではないので、まずは自分への投資で出来るだけたくさんの価値観を学びたいと考えてます。


テーマ:
明けましておめでとうございます。
2012年1月5日東京・築地で初競りが行われた。
4年連続で初競り最高値のまぐろを落札してきた当グループ。
3年前からは銀座・久兵衛との連合チームで共同落札し、初競り後すぐに仲卸・やま幸でまぐろを半分ずつを分け合ってきた。 
しかし、残念ながら今年で記録は途絶えた。

初競り後、今回最多高値で落札した競合相手の社長談話に、耳を疑った。
「海外に持って行かれなくてよかった。国内で良いまぐろを食べてほしい…。」

当グループは、2008年から初競りに参加し、4年連続して最高値を落札しているが、今まで一度たりとも日本の国内店舗で販売しなかったことはない!
もちろん3ん年前からは銀座・久兵衛さんとの共同落札も行っている為、久兵衛の各店舗でも食べることは出来る。

しっかり報道しろよー!!!
メディアは何故、事実確認もせず報道を繰り返すのか。

中には「最高値に拍手!」と記事を掲載してるところもあった。
「日本愛に燃える企業の活躍に期待!」と記載するこの記事は、パブリックメディアとしての本質から逸脱している。
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20120106/Gowmagazine_00000843.html 



写真は話題になった5649万円の「初競り前」の青森県大間産本まぐろ。


初競り前の青森県大間産269kg
東都水産の下付け番号は7番…。


黄色札の269.0が重量、右上が船名(春照丸)
1月4日延縄漁にて


下付け7番のまぐろは、当グループと銀座・久兵衛の連合チームと、競合相手との競り合いにより、1kg当たり21万円まで競り上がった。

初競り後に、築地・波除神社で3社合同の「復興祈願」を行った。
まぐろは3本、1本は共同落札、2本目は赤坂店での解体ショー用、3本目は、気仙沼での炊き出し用。右は弊社スタッフ。朝一で集まってくれた。


1月7日(初競りの2日後)気仙沼小学校の体育館で、初競りまぐろが2000人に無料で振る舞われた。写真は解体ショーの様子。


気仙沼の子供達は元気いっぱい!逆に勇気をもらってきた。

【当グループの記事】
http://matome.naver.jp/odai/2132609676929479501?&page=1 



我々グループが初競りに参加したのは2008年1月から。
276kgの大間産本まぐろ1kg当たり22,000円、1本の値段607万円にて当グループ単独で落札。
この時、「海外勢初の落札!」と言う事実が話題を呼び、アジア全域、欧米にまで報道され、NYタイムズに記事が掲載された時は、大変な驚きだった。
しかし、ほとんどの国内メディアは「海外に日本人の食文化が持って行かれた。」、「黒船襲来!まぐろが食べられなくなる日…」など、当社の行動に疑問を抱く内容で、個人的には残念な気持ちにもなった。

2009年からは、仲卸・やま幸からの提案で銀座・久兵衛さんと共同落札を開始。
しかしこの年は前年の話題性もあってか、競合相手が大幅に増加。
マカオの日本食店企業、埼玉・千葉を中心に展開する大手回転すしチェーンなどが初競りに参加し、当時のテレビに露出していた。
結果は当連合チームと、今回最高値を落札した企業との一騎打ちになったが、128kgの大間産本まぐろ1kg当たり75000円、1本の値段963万円にて当連合チームが落札。

2010年、再び競合相手との一騎打ち。
232kg、1kg当たり70000円、1628万円で当連合チームが落札。
しかし、この年から、築地市場の規制が厳しくなった。
競り場の前には、普段は配置されていない警備員が何人も立ち、「関係者以外立ち入り禁止」を告げられ、まぐろを買う当人でさえ、競り場に入れないことになった。

2011年、三度、競合相手との一騎打ちに。
北海道戸井産本まぐろ342kg、1kg当たり95000円、3249万円で当連合チームが落札。
それまで2000年に記録された1本2000万円の史上最高値まぐろを、1000万円以上も上回り、しかも大間産でなく北海道戸井産になったことで、新たな産地同士のVS火種を生み出し、この「初競り協奏曲」は翌年の大きな局面へと向かっていった。

あの2008年初競りに当グループが参加していなければ、今年のような結果はなかっただろう。それまで、下降気味だった競り値は、当グループの参入によって競り上がった。
生産者、漁協関係者からは喜びや祝福の手紙までいただいた。



日本は戦後60数年で、世界中の高級食材を食べることが出来るようになった。
フランスワインの5大シャトー。何故、限定本数の高級ワインが世界中のセレブに愛され続けるのか。しかも100年以上も!
白トリュフ、黒トリュフ、サマートリュフを、何故、日本人は季節によってこんなにも貴重な食材を食べ分ける事が出来る程になったのか。
キャビアはどうか。ベルーガ、オセトラ、セブルーガなど成熟するまで20年以上のチョウザメは超貴重なはずだ。

もしこの上記各国で、食材の輸出を拒んだとしたら、私たち日本人がその存在や、その価値観を見出すことはなかっただろう。 
かつて世界第2位にまで登り詰めた経済大国は、世界中の希少な高級食材を大量消費し、生産者との間で、需要と供給のバランスを担った。


面白い一例がある。
三陸産エゾアワビは、干鮑(ガンパオ)として、吉浜(キッピン)と言う愛称で中国人に長年愛され続けている。吉浜とは岩手県大船渡市三陸町吉浜の地名。
日本から江戸時代、明治時代に中国へ積極的に輸出したことで、今も世界一のブランド鮑として、食材の王様に君臨している。
干柱(ガンペイ)や干ナマコ(キンコ)もその流れの一部だ。
今でもこの3種の食材はアジアを中心とした中国圏で高値にて取引されている。


一方、この4年間で「大間産まぐろ」や「築地市場」は最高レベルのブランディングが出来たのではないだろうか。
個人的に、世界最高品質の日本食材は積極的に輸出&市場を活性化し、生産者が儲かる仕組みを構築しなくてはなならないと考えている。
吉浜鮑のように、すべての日本産食材の将来のあるべき姿を真摯に考えなくてはならないと。 

一方、マスメディアは、無責任にナショナリズムを煽り、VS構図などで面白おかしく演出するだけの古い手法は今すぐ止めるべきだ。
事の本質を伝えることが、マスメディアの役割だと改めて思う。
「日本愛に燃える企業の活躍に期待」の記事は、今回の本質ではない。

日本国内だけでなく、世界の消費者に向けたオールジャパン体制(生産者+流通業者→世界の消費者)を構築していくべきだと考えている。

まぐろを最高値で買い付け、「大間」や「築地」を世界ブランドに育て上げることが、本当に日本の為にならないと言えるか。
自分の店の為だけに5000万円以上ものまぐろを買い付けた企業だけが「日本愛に燃える企業」だと、本当に言えるのだろうか。


【当グループの記事】
http://matome.naver.jp/odai/2132609676929479501?&page=1
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