夫は高一でクラスメイトに。
文化祭で盛り上がり付き合い始めました。
ただ、夫は二股をかけていました。
高校生の二股なんてかわいいものですが、隣のクラスのつうちゃんと先に付き合っていました。

私は知らなかったのですが、友人達によると、私の片思いを知りながらつうちゃんの告白にOKし、その二週間後に私に告白したそうです。
周囲では「クズだな」と話題になったそう。
つうちゃんと私は、体育などで合同授業もあり、仲良しまでは行かなくても、良好関係でした。

思い出すのは、夫がつうちゃんを振ったと思われる日、廊下ですれ違ったつうちゃんが、私をなじるでもなく微笑みかけてきたことです。
その後二股騒動を知った私は、何度もあの時のつうちゃんの笑顔を思い出しました。

つうちゃんとは30歳を過ぎた頃、再会したことがあります。
テーマパークでお掃除のパートをしていました。
その頃の私は専業主婦で、子供が幼稚園に入る前。
人見知りで公園デビューに失敗した私は、近所のテーマパークの年間パスポートを買い、子供と2人で公園代わりに毎日出かけていました。
着ぐるみ達も仲良くしてくれて、平日はスタッフの人数の方が多い中でちやほやされていました。

つうちゃんを見た時、私は「勝った!」
と思いました。
つうちゃんの名札は高校生の時と同じ名字だったので、未婚かバツイチでお掃除のパート。

もちろん今となっては、私が圧倒的敗者です。
つうちゃんの微笑みは、勝者の笑みでした。

話は戻り高校生の時。
高校二年生になった私は、夫の執心に苦しんでいました。
男子はもちろん、私と話す女子の友人を激しく睨みつける、ついには休憩時間に自分以外の者と話すことを許さないと言い出しました。

私はクラスで浮き始めました。
夫の移動教室がある休憩時間は、教室でひとり本を読んで過ごしました。
友人はいましたが、夫のことがうざいからごめんと言われ、どんどん孤立していきました。

さらに夫は、私の身体にも執心していました。
私に早く登校するよう命じ、朝や夕方、二人しかいない教室で私の身体を触り、自分の身体にも触れるよう手を色んな場所に持っていかれました。

誰もいないとはいえ学校です。
この件についても噂が立ち、私はますます孤立していきました。

なんで気づかなかったかなー、私。
夫、高校時代から充分に異常ですね。
そんな異常性は薄らぐことなく、私はほとんど友達がいないまま卒業をむかえました。

そして、卒業後三ヶ月、父が自殺しました。


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