犬猫の殺処分・飼育放棄問題に対して、獣医師・社会起業家の立場から取り組んでいます。犬のしつけと問題行動・ペット産業の社会的責任・高齢者とペットの問題・ペットとの災害対策等をつづっていきます。
  • 28 Feb
    • 【概要レポート】環境省主催シンポジウム 動物の愛護と管理と科学の関わり 

      ※シンポジウム内で取ったメモから、概要をレポートします。 ※正確性に欠ける表現があるかもしれませんが、ご了承ください。 ※SNS等のシェアは、どなたでもご自由にお願い致します。   開催趣旨 則久雅司先生(環境省動物愛護管理室長)   動物愛護管理法の運用において、科学的知見が必要とされるケースが増えてきている。前回の法改正の際には基本指針の中に動物福祉の考え方が盛り込まれており、動物福祉と科学は密接な関係にある。   法律を考える上では、科学的な視点が重要だが、科学的な視点は必ずしも万能ではなく動物観・倫理的な側面、法学的な側面、経済的な側面など多角的な視点が必要になる。科学的視点を利用するメリットデメリットを含めて、どのように活用するのかを考えていかなければならない。   本シンポジウムは何らかの結論を得ることを目的としているわけではないが、本シンポジウムを通じて、多くの方と共に、動物の愛護と管理の分野における科学の活用の有り方について考えていく契機となれば幸いである。     基調講演1 ジェームスサーペル先生(ペンシルベニア大学教授)    犬の行動を科学的に研究する意味は、大きく4つある。①動物福祉を守ること、②行動カウンセリングでより良い成果を挙げる事、③咬傷事故をはじめとした公衆衛生の課題を解決すること、④盲導犬などサービスドッグ/アシスタントドッグの活用に関する公共サービスを充実させることである。しかし、犬の行動を科学的に研究するには課題がある。それは多くの犬は室内で飼われており、直接行動を観察できないことである。    この課題を解決するために、C-barqというアンケートシステムを開発した。C-barqは飼い主など犬と常に一緒にいる人が評価することと、ある質問について、同じ行動を誰が評価しても概ね同じ回答となることを前提に設計されており、信頼性のある方法であるという評価を受けている。C-barqでは飼い主に100の質問に回答してもらう様になっている。これまでに多くの飼い主から家庭犬に関する回答を得ており、盲導犬などの使役犬についても多くの回答を得ている。これらを因子分析した結果、14の因子が抽出された。14の因子は、見知らぬ人への攻撃、見知らぬ犬への攻撃、飼い主や家族への攻撃、同居犬への攻撃、見知らぬ人への恐怖、見知らぬ犬への恐怖、社会性に乏しいための恐怖(例えば雷鳴や車に対するもの)、関心を引くための行動、分離不安、接触に関する恐怖、興奮性、活動性、追跡傾向、訓練性能の14の因子であった。    C-barqを用いた、人気犬種30種の比較では、見知らぬ人への攻撃は、ダックスフント・、ミニチュアダックスフント、チワワ、シュナウザー、トイプードル等の小型犬種でポイントが高く、大型犬と短頭種ではポイントが低かった。知らない人への恐怖についても同じ傾向が見られた。攻撃性と恐怖は相関し、恐怖が高い犬種ほど攻撃性が高かった。体重と恐怖も相関し、体重が小さいほど恐怖が強かった。訓練性能は、大型犬が高く、小型犬が低い傾向にあった。小型犬の方が総じて問題となる因子でポイントが高く、訓練性能が低い傾向にあったが、この傾向の原因となっている共通の因子は見つかっていない。    犬の行動発現においては様々な要素が影響している。遺伝、後天的な遺伝子発現の変化(エピジェネティックな変化)、母親由来のホルモンの影響、新生期の状況、社会化の程度、早期分離など幼少期に受けるストレス、飼い主によるトレーニングなどである。この中で、犬に置いての知見については、エピジェネティックな変化と、母親由来のホルモンの影響については科学的根拠(エビデンス)は見当たらない。新生期の状況については、エビデンスは少ない。他の要因については十分なエビデンスがある。遺伝の影響について、犬種ごとの差を見ると、犬に対する攻撃性は、秋田犬が一番高く、キャバリアが一番低かった。訓練性能はバセットハウンドが一番低く、ボーダーコリーが一番高かった。    社会化については、ScottとFullerの古典的な実験が有名である。犬の社会化期における行動観察を通じて、見出した知見は以下のようなものである。実験室で静かにしている見知らぬ人に対する接近傾向は、生後2週齢からあり、3週齢ではほとんど変化しないが、5週齢で急に強くなり最高値となり、7週齢以降で低下するとの結果を得た。これに対し、実験室で激しく動き回っている人に対する回避傾向は、生後2週~5週ではほとんど見られず、7週から見られるようになりその後も回避傾向が強くなるとの結果を得た。これらの結果を受けて、ScottとFullerは犬を家庭に迎える最適な時期は6週~8週であると結論付けた。    私たちは、ScottとFullerの主張をC-barqを用いて検証してみた。その結果、攻撃性や恐怖などいずれの因子についても、4‐6週で迎えた犬が最もポイントが高かった。そして雷や車など社会性の乏しさによる恐怖、見知らぬ人に対する恐怖、見知らぬ人に対する攻撃、分離不安、など多くの項目について、7-9週で迎えた犬で低いポイントであった。犬に対する攻撃性については、10-12週で迎えた犬が一番低かった。この結果は、ScottとFullerの主張である6-8週ではなく、7-9週で迎えることが最も推奨されると言える根拠になるだろう。    また、ペットショップで迎えた犬と小規模ブリーダー(家庭で年に1~2回程度繁殖を行うブリーダーのこと)から迎えた犬の比較については、ペットショップから迎えた犬では、飼い主への攻撃性、吠え、トイレの失敗など多くの項目で高いポイントであり、ブリーダーから迎えた犬はいずれの項目も低かった。この差がなぜ生まれるかについてどのような因子が関わっているかは不明である。    このようにC-barqを通じていくつも科学的根拠となる研究がおこなわれている。多くの研究者からC-barqを利用したいと連絡をもらうが是非使っていただきたい。     基調講演2 菊水健史先生(麻布大学教授)    幼少期の母子関係がその後の精神的肉体的に影響を与えることは、戦争孤児の研究から始まっている。戦争孤児のように早くに親を亡くした人では、成長が遅く、疾病にかかりやすく、死亡率も高い。動物の分野ではアカゲザルを用いた研究が有名である。アカゲザルを母親から離し、人形を用いて人工哺乳をした場合、社会性が全くなくなってしまい、正常な社会行動や交尾行動・育児行動もとれなくなることが知られている。    早期離乳マウスを用いた実験では、正常の21日の離乳より7日早い離乳を行ったマウスと正常な離乳期間で離乳させたマウスの比較を行った。その結果、早期離乳マウスでは十字交差試験において、不安傾向が高い結果が得られた。ホルモン分泌についても、ストレスホルモンであるグルココルチコイドの分泌について、早期離乳オスマウスで分泌量の増加、ストレス負荷後の分泌の持続性が早期離乳マウス(オスメス両方)で長くなった。    こうした変化がなぜ起こるのか、分子生物学的な研究が進んでいる。グルココルチコイド分泌ブレーキがかかりにくくなる機構には、脳の海馬領域のグルココルチコイド受容体(GR)の発現量の変化が影響しており、この発現が少なくなることでブレーキがかかりにくくなると考えられている。遺伝子発現量を調べた研究において、これを支持する結果が得られている。こうした個体では、不安が強く、社会性が乏しく、ストレス反応が強く、脳の発育が低いことが分かっている。こうしたGRの発現量の変化は、エピジェネティックな変化である。エピジェネティックな変化は胎生期の状況が強く影響するとされているが、新生期の環境によっても影響することがこれらの研究の結果からわかってきている。    盲導犬における研究でも、初生環境がその後に与える影響について調べられている。先のサーペル先生の講演にあったように、犬では4週くらいまでコルチゾール値が高いストレス不応期であり、嫌悪刺激に反応しない期間がある。生後5週におけるコルチゾール値を調べることで、ストレス不応期が長く継続しているか、短く終了しているかどうかが分かる。    産子数、母犬の出産歴、帝王切開だったかどうか、人工哺乳をしたか母犬の母乳で育ったか、母犬の育児行動が多かったかどうかなど複数の因子と、生後5週におけるコルチゾール値の関係を調べたところ、人口哺乳or母犬の哺乳、母犬の育児行動の程度がコルチゾール値に強く影響していることが分かった。母犬の哺乳であり、母犬の育児行動が強い場合は、生後5週のコルチゾール値が高かった。つまり、ストレス不応期が長いということである。また、生後5週時のコルチゾール値が高い犬は成犬になった時の恐怖心が低かった。    こうしたコルチゾール値の差は、犬種や状況によっても起こる。オオカミでは不応期が短く3週間程度しかない。コルチゾール値は高い。遺伝的にオオカミに近い柴犬でもコルチゾール値が高い傾向にある。オオカミや柴犬は欧米の犬種に比べ指さし試験や解決不可能課題において飼い主を頼る傾向が低い。被災犬、保護犬でもコルチゾール値が高く、人を頼らない傾向がある。     パネルディスカッション1 西村良平先生(東京大学教授)    科学とは、客観的な方法で、客観的にデータを得て、そのデータを客観的に評価することが前提である。法律改正の様な問題においては、社会的な合意形成をするためには有用なツールと言える。しかし、科学で得られる知見は物事の一側面にすぎず、氷山の一角を表すもので、全体を捉えられるものではない。科学的根拠(エビデンス)に欠ける、エビデンスレベルの低い論文もあることや、科学論文を拡大解釈することで真実が見えづらくなること、データを取る際にバイアスがかかっていることもあるなど、科学にもさまざまな欠点が挙げられる。社会的合意形成をしていく上で、科学的知見は重要であるが、それ以外の動物観・倫理的な側面、法学的な側面、経済的な側面も含めて総合的に考え、合意形成していかなくてはならない。     パネルディスカッション2 渋谷寛先生(弁護士・司法書士)    法律の中では、動物は権利の客体であり、権利の主体となれるのは人と法人である。動物は権利の主体にはなれない。法律を作る上では、憲法に副う内容、合憲の法律でなければならない。    例えば、犬猫等販売業の営業時間制限は、営業の自由を侵害するという意味で違憲ではないのか?という疑問が生まれる。職業選択の自由や営業の自由は憲法で保障された権利ではあるが、公共の福祉の制限を受ける。営業時間の制限は、公共の福祉を守るために必要な制限なのかどうかという判断が必要になる。そうした立法を行う上では、立法事実=合理的な理由・法を支える事実がなければならない。社会的、経済的、政治的、科学的に合理的な事実が必要。    科学的事実は絶対なのかというとそうでもない。過去の科学が全て現在も正しいとはされていない。科学は100%正しいとは言えず、常に流動的で、科学的事実を立法の根拠とすることは、法的安定性を損なうという指摘もある。科学が変われば法律も変わるではいけない。 一方、科学的事実は、感情論の抑制になる効果もある。とはいえ、道徳的倫理的な観点が重要でないわけではなく、そうした視点も含めて検討されるべきものである。科学には欠点がある為、エビデンスを慎重に見極めて、多角的に検討されるべきである。     パネルディスカッション3 新島典子先生(ヤマザキ学園大学准教授)    日本と欧米の死生観・動物観を比較すると大きな違いが見られる。日本では、災害が多い反面、自然環境に恵まれ穀物が豊かに取れる環境であったため、現在の生は楽しく、死は苦しいものでみたくないもの、死は生命の根源へと同化し輪廻転生を繰り返す、死後は皆仏になるという死生観が育まれた。一方欧米では、災害が少ない反面、自然環境に恵まれておらず、現在の生活が苦しく、死は神の救済であり、死後に天国に行ける、死後に価値があり、そのために現在の生を耐えているという死生観が育まれた。    動物観については、日本では人と動物は本質的に同一線上にあり、仲間であり、殺すことはいけないことという意識が育ってきた。欧米では、人と動物は一線を画し、神が与えた資源であり、人間が管理するもので、支配対象であり、苦痛を与えるのは良くないという意識が育ってきた。そのため日本ではSOL(Sanctity Of Life、生命の尊厳)を重視する傾向があり、欧米ではQOL(Quality Of Life、生活の質)を重視する傾向がある。SOLとQOLは対立しやすい概念である。    安楽殺を行うことは、日本では受け入れがたくそれは、QOLよりもSOLを重視する風土が影響している。痛みを伴う疾患があった場合でも、1日でも長く生かしたいと思う傾向がある。動物実験を行う学生に対するアンケートでも、安楽殺に対して悩んでいるという回答があり、科学的裏付けを学んだ人でもそのように考えることが分かる。    道徳や倫理は善悪や規範意識などと同義の言葉として用いられる。倫理的姿勢がどのように人の行動に影響しているかについては、倫理的姿勢+社会的要請=行動と捉えることが出来る。    日本人の倫理的姿勢としてのSOL重視の姿勢や動物に害を及ぼさないようにしようというは一朝一夕に変わるものではない。一方でこうすれば動物や社会に害を及ぼさないようにできるという情報を伝え、状況把握を促すことで、社会的要請に対する認識を変えることはできる。それにより行動選択を変えることが出来る。    動物にとっての害とは何か?という情報として、SOLを守る事が重要なのか、QOLを守ることが重要なのか、社会的認識を変えていく必要があるのではないか。人間においても尊厳死が議論されており、こうした議論が動物に対する害の概念の変化を促す契機になるかもしれない。     パネルディスカッション4 則久雅司先生(環境省動物愛護管理室長)    現在、環境省動物愛護管理室は、7人の正規職員と4人の非正規職員で対応を行っている。業務内容は、改正動物愛護管理法附則に関する調査、人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクトの推進、熊本震災等のペットに関する災害対応、鳥インフルエンザに関する業務、各種基準等の検討、問い合わせ対応などがあるが、問い合わせ対応に割かれる時間が30%~50%を占める。問い合わせ対応が多くなれば、各種基準等の検討に割く時間も無くなってしまう。    殺処分数に関して、日本は非常に多いという指摘を受けるが、国ごとに数を比べる事には意味はないのではないか。日本では行政が引き取りを担っており、正確な数字が出るが、欧米では動物病院で個人の責任で安楽殺したり、民間のシェルターで安楽殺があり正確な統計がない。野外にいるものについては害獣として銃で駆除されることもある。日本の殺処分が多いわけではないのではないか。日本では税金を投入して犬猫の保護を行っているが、海外では民間団体が寄付で運営されている。そのため、日本では税金を投入してどこまで保護するのかということも考えなければならない。日本では野犬の収容が多く譲渡適性が低い場合が多いが、欧米では長く野犬を駆除してきたことにより、野犬の繁殖は少なく、家庭からの引き取りが多く譲渡適性が高い。    譲渡を増やす対策が注目されがちだが、本来は野犬野猫の繁殖を減らす取り組みが必要。実際、犬も猫も収容の85%程度が飼い主不明。犬ではそのうち2/3~3/4は野外繁殖。猫は8割以上。犬はかつて125万頭収容して、123万頭処分していた。そこから現在の数値まで減る過程においては、野犬を捕獲し再生産を防いできたことが一番影響が大きいと考えられる。こうした正確な情報を元に判断しなければならない。    犬猫の流通では、小売流通と非小売流通(友人知人による繁殖など)があり、犬では非小売流通が減ってきている。犬を飼いたいというニーズがあればペットショップに行く。供給側だけの問題ではない。ペットショップにはニーズがあり、それは都市化によって非小売流通が減ることで増加してきた。    問題解決のためには、業の規制だけでなく、市場の認識への働きかけも重要で、両輪で行っていく必要がある。    動物愛護と動物福祉にはジレンマがある。動物愛護は日本で生まれた概念で、SOLを重視する姿勢を持つ。動物福祉は西欧で生まれた概念でQOLを重視する姿勢を持つ。高齢犬で病気を抱えた犬を一日でも長く生きながらえさせようとすることは動物福祉の考え方では動物虐待と捉えられることもある。日本の法体系も西欧発のものを取り入れており、動物愛護という考え方との間にジレンマが生じやすいかもしれない。    現在の動物愛護管理法の運用では、負の状態をどのように改善していくかということが法運用の目標となっている。しかし、本来はどういう社会が理想かというビジョンを掲げ、そこからバックキャストして現在のやるべき事を決めていかなければならない。今はビジョンがない。殺処分数の削減だけでは、理想の社会とは言えないのではないか。    こうした部分に対応していくためには、法を越えた取り組みとして、社会の理想像(ビジョン)の明確化、動物観の整理、One Welfare・社会福祉政策、ペット産業とペットシェルターの適正な発展、これらの検討のための情報共有などが課題として挙げられる。     ディスカッション   N:西村良平先生(東京大学教授) J:ジェームスサーペル先生(ペンシルベニア大学教授) K:菊水健史先生(麻布大学教授) S:渋谷寛先生(弁護士・司法書士) Y:新島典子先生(ヤマザキ学園大学准教授) M:則久雅司先生(環境省動物愛護管理室長)     N:この問題をどう考えていったらいいのか。いくつかの側面に分けて科学・倫理・法律・経済の4つにわけてディスカッションをして、その後に統合するという形を取りたいです。会場から頂いた質問を各パネラーに応えていただく形を取ります。   N:質問、7週齢は問題であり、8週齢じゃないとだめじゃないかという質問。また、8週齢より遅れたらどうなるのか。どう影響が出るのか? J:科学的なエビデンスには限界があるが、親兄弟と子犬を引き離すのに7週であれば8~9との差はなく、7週~9週の間は違いは見られなかった。10~12週でも悪くない。それより先になると良くない。基本的には7~9週がベスト。8週でなければならないとするのであればそれはそれでいいと思う。犬種によって成熟の速さが違う。トイプードルの速さと柴犬の速さは違う。ただエビデンスは十分ではない。また今日のデータはアメリカのデータ。日本においてあてはまるかどうかはわからない。日本でも同じデータを取る必要がある。 N:科学を使うメリットではあるが、完ぺきではないので、7~9の間でどうすべきかはこれから検討すべき課題であり、研究者はより詳細なデータを取っていくべき。 K:アメリカのデータなので、犬種が違います。日本でのデータを取る必要があります。 N:秋ごろにデータが出るということで、それを元にまたディスカッションをしていく必要があり、合意形成していく必要がある。   N:ブリーダー直接飼った場合とペットショップから買った場合の比較でペットショップが非常に悪かった。ペットショップの生体販売は認めるべきではないのではないか? K:かなり差があるのは事実。ペットショップとブリーダーの違いを検討しなければならない。ペットショップの全てが悪いわけじゃない。ブリーダーとペットショップで扱いが違いかもしれない。その違いがどのようなものか分からなければ、科学的な根拠は示せない。 M:ペットショップの規制の話は良くある。ドイツなどでは、一般の飼い主さんに義務がかかっていて、その規制がショップにもがかかっている。飼い主とショップは同じ規制を受けている。日本では飼い主はさておきとなっていて、ペットショップとブリーダーだけ規制させるのは規制していいのか悩ましい。ドイツは一般の人も規制している。ただ、一般飼い主も規制するとなると、行政運営上課題は多く、悩ましいところ。 S:法律の面からペットショップの禁止となると、ものすごい規制になるので、ペットショップ営業してはいけない十分な科学的根拠がないといけない。 N:この問題は、日本ではペットショップが近しい存在なので、飼いやすい。ブリーダーはハードルが高いのでアクセスがないと難しい。アクセスを良くするにはどうしたらいいか。 K:自分もブリーディングしているが、ほしいという話がある。そういう近しいつながりがあればいいけど、そういうネットワークがあれば。商店街とかのつながりがあると良いかも。   N:日本人特有の死生観が安楽死を妨げているのではないか Y:科学的知見があっても安楽殺に踏み切れない人は多くいると思います。古くからの死生観動物観は一朝一夕に変わらない。安楽死をさせることで動物にとってメリットがあるデメリットがあるという情報を提供していくことが必要ではないか思います。 N:獣医師の仕事の中でも一番嫌なのが安楽殺。注射打つときに悩む。この子を殺していいのかと。欧米では選択権は飼い主にある。日本では、本当にこの子が死にたいと思っているのか、獣医師も飼い主も悩む。苦しい状態の犬を生かし続けることも出てきてします。家族と同様に考えることで安楽殺ができないと考えることが多い。 K:非常に難しい質問ですね。話しかけて反応が返ってこないということとか、感覚とか意識のレベルが安楽殺の一つの基準になるのではないかと思う。   N:日本犬はオオカミに近い、大型犬と小型犬は違うという話はある。日本と欧米で性格の違いがあるのでしょうか? K:日本犬とヨーロッパの犬では、一番違うのは愛着行動が低いところ。分離不安は欧米件におおくなる。困った時に人を振り返るのも欧米件に多い。発達の段階は日本犬と欧米件の比較はデータがない。犬種ごとの発達データが今後必要になってくる。   N:小型犬の方が発達が早いという話ですが、小型犬の方が早く母親と離しても大丈夫? J:残念ながらそれを示すデータはありません。一部の犬種のみでデータがあります。シェパードは早い段階で人を回避する行動を取る傾向があります。他犬種に比べて早く、オオカミではより早い時期にそれが始まります。3週齢くらいで回避行動が始まります。これはHPA軸の話に関係があると思います。   N:科学なんてくそくらえって人もいる、エビデンスに基づかなきゃダメって人もいる。合意形成するためには何が必要? Y:ペットを飼っている飼い主さんについては、ペットの話はプライベートの話というイメージを持っている。個人的な事だと。外部からの助言は聞き入れないこともあります。動物飼育と言うのは命を預かっていることなので私的領域のことだけでなく、公的領域のこともある。半々であるという意識を育まなければならない。 N:社会的な意識を高めていくのはベースとして必要だということ。飼い主さんの責任をもっと高めていかないといけない。ティーカッププードルなど小さな犬を好む人もいる。小さいと病気をする。小さいと動物福祉に反する。そういう情報を広めていかないといけない。しかし、そういう情報は本当に伝えたい人にリーチしない。みんなで広めていかないといけない。   N:終生飼養は推進していかないといけないとされている。安楽殺できないわけで、飼う施設が必要になるわけで、公金を投入しないといけない。省庁間で調整しなければならない。 M:終生飼養は飼い主責任の部分に入っている。イギリスでは終生飼養は政策にしていない。人それぞれ事情があるから。欧米のシェルターは飼えなくなった時の受け皿で次に回す、日本では殺処分ゼロのために保護している。次につなげるためのシェルターにしなければならない。       本日のまとめと感想   J:法や政策の実施にはエビデンスが必要。研究者はエビデンスを出していかなければならない。   K:科学者は科学的に普遍性の高いデータを出す、きちんとそろえることを努力しなければならない。   S:アメリカの悪法に禁酒法があり、日本の悪法に生類憐みの令がある。動物愛護管理法の改正については、違憲にならないように、合理的根拠に基づくものでなければならない。   Y:科学的根拠は大切だけど、科学では測れない、あいまいな部分もある。日本人は社会を気にする傾向にある。公序良俗とか。そういう社会の目を活用していくべきではないだろうか。   M:先日お話の機会があったRSPCAの方から、「行政による規制は権力による人権侵害だ」というコメントをいただいた。愛護団体の方がそのように言うことが印象に残っている。エビデンスを示せたとしてもそれだけで決められるものではない。欧米では行政だけが規制しているのではなく、業界団体が自主規制するなど、多様な主体が関わって行っている。今後日本も多様な主体の参画が、理想の社会を築いていくためには必要なのではないかと思っている。今日のシンポジウムが多様な主体との意見交換の場になればと思って企画させていただいた。今日は何らかの結論を出すものではないが、是非一緒に悩んでほしい。  

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  • 09 Sep
    • ペット産業の2020年問題~日本のペット産業は世界の目に耐えられるのか?~

      【欧州】主要機関投資家18社、BBFAWの畜産動物愛護宣言に署名http://sustainablejapan.jp/2016/06/20/bbfaw/22620  畜産動物の愛護(farm animal welfare)に関する食品関連企業のコミットメントを促進し、諸課題への取り組みを評価するベンチマークを発表しているBBFAW(Business Benchmark on Farm Animal Welfare)は5月23日、世界初となる畜産動物の愛護についての投資家宣言に、英アビバ・インベスターズ、仏BNPパリバ、英コラーキャピタル、蘭Robeco、英スタンダード・ライフ・インベストメンツ等、合計1.5兆ポンドを運用する機関投資家18社が署名したと発表した。はい、畜産動物の愛護(福祉と訳した方が適切では?)に関する、社会的責任投資の記事が出ていました。動物福祉を考える企業じゃなきゃ、お金出しませんよと。欧州の話ですが、この流れは確実に日本にも影響を与えています。 大手流通各社は、動物福祉に根差した商品なければ、畜産製品を販売しないというところも今後出てくることでしょう。日本でもAnimal Welfare Food Community Japanと言う組織が2016年6月に発足し、畜産における動物福祉を推進しているところです。 この流れは、当然ながらペット業界にも影響してきます。動物福祉は畜産や環境の問題だけではなく、家庭動物にも当然応用されていきます。奇しくも2020年は東京オリンピック。世界とりわけ欧米諸国から注目される中で、ショッピングセンターで犬猫を堂々と販売できるのか?にはやはり疑問が残ります。販売の形態が、今のままということでは、大手量販店としてはリスクになりかねません。 これは、ペット産業の2020年問題ともいえる、かなり深刻な課題でしょう。 では、国際的な目から受け入れられる日本のペット産業の在り方はどのような形か?そして2020年までにペット業界がやるべき社会的責任の推進とはどのようなものか。 それは、ペット産業において、ステークホルダーとの十分なコミュニケーションを経た上で、動物福祉の5つの自由が確保されることではないでしょうか。繁殖・保管・展示における業界自主基準の策定と社会への発信、自主基準を常にブラッシュアップしていくための機構の整備が必要でしょう。法律で規制するのではなく、業界が積極的にコミットして自主基準を策定し、毎年改正するくらいの活動を行っていくこと、結果として、社会から見て・世界から見て、納得できるペット産業となって行くことが、ペット産業の持続可能性を高めるものと考えています。 動物福祉という観点から言えば、一般の人は動物福祉の概念も、どのような状態が福祉状態が守られているかも知りません。一般の人に合わせていれば、ペット業界も楽かもしれません。しかし、常識の違う海外からの目、動物福祉の専門家の目から見ればそうではありません。 大手量販店のCSRとして動物福祉が謳われている以上、動物行動学を専門にしている大学の先生など、動物福祉の専門家から見ても、許容範囲と言われる様な福祉状態を目指さなければ、大手量販店側から、段階的にテナントから出ていかされるような対応がとられる可能性も考えられます。 具体的には、繁殖犬の保管場所の広さ制限、繁殖回数制限、繁殖年齢制限、繁殖犬の引退後の譲渡のガイドライン、展示の際の広さの制限、展示方法のガイドライン、社会化の実施のガイドラインなど十分に検討されていけば、動物福祉が守られていくようになると考えます。 今、様々な大手ペットショップもこのあたりの動きが出始めています。業界の流れについて来れる会社とそうでない会社の命運が分かれるのは…2020年その時かもしれません。

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    • 名古屋市動物取扱業継続研修の講師でした!

      今日は、名古屋市動物取扱業継続研修の講師をやってきました! この9月から犬猫の販売日齢規制が49日になるのに合わせて、子犬子猫の社会化をテーマに講演してきました。今回は200人以上の取扱責任者の方にお集まりいただきました。1月と2月に1回ずつ同じ講演をさせていただきます。 さて、話の内容としては、社会化についてと言うことで、子犬子猫の発達段階の話や、どのような社会化が具体的に必要かと言う話、基本的なしつけの話をしてきました。 今回、特に注力したのが、明日から使える知識という部分です。小難しいことではなく、既に知っているかもしれないけど、意外と実践していないこと、明日からの業務に役立つものをご提供しました。 かいつまんでご紹介しますと… 1.社会化について   ⇒ 社会化とは何か   ⇒ 子犬子猫の発達段階について   ⇒ ブリーダー段階で如何に社会化するか   ⇒ ショップ段階で如何に社会化するか   ⇒ 家庭に迎えた段階で如何に社会化するか 2.ハンドリングについて   ⇒ ブリーダー・ショップでもハンドリングをしよう   ⇒ どんなハンドリングが必要か?   ⇒ ハンドリングと不安気質 3.社会化と感染症の関係   ⇒ワクチンとの関係をおさらい   ⇒抱っこして散歩に行っていいの?   ⇒感染症を管理して社会化していくには   4.しつけ&社会化でよくある質問   ⇒人がリーダーにならないと、舐められないようにしないと…って本当?   ⇒序列の本来の意味   ⇒体罰は百害あって一利なし   ⇒噛み癖の動機づけはどこにある? 5.これから求められるペット産業の社会的責任とは   ⇒社会的責任とは何か   ⇒動物福祉と社会的責任の事例   ⇒ペット産業が求められる社会的責任とは   ⇒動物福祉を守れる企業が生き残る と言う様な事をお話してきました。分かりやすく端的にシンプルにお話するように努めましたが、果たして伝えられたかどうか…伝え方も今後ブラッシュアップしていかなければですね。 資料をアップしました!良ければ確認してくださーい。http://hasc.sakura.ne.jp/160906-nagoya-open.pdf ペット販売業の持続的な経営に必要な社会的責任の考察参考資料の方もこちらhttp://hasc.sakura.ne.jp/160306-pet.pdf  ご参加いただいた取扱責任者の皆様、お招きいただいた名古屋市様、ありがとうございました!!

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  • 04 Sep
    • 東海ろうきんNPO育成助成中間報告会でした!

      今年度、NPO法人人と動物の共生センターでは、東海ろうきんさんにご支援いただき、NPO育成助成プログラムに参加させていただいています。 企画運営はコミュニティユースバンクmomoということで、成果志向型の助成金で『本気で社会を変えるための組織基盤整備』が今回のテーマです。 ウチでは、目標指向型組織作り・基盤整備事業と言うことで、組織で目標を作る組織文化とそれを実現するためのプロセス作りを行っています。特にONELife事業の今後を形作っていくことを目的に実施してきています。 これまでに行ったことは、起業支援ネットの鈴木直也先生にお越しいただいて、ONELife職員による未来計画づくりを行いまし。ホールマインドアプローチと言う手法を使い、ONELifeと個人個人の5年先のビジョン、3年先のビジョンを共有し、それを達成するための、今年の目標作りを行いました。 結果として、合計18項目の目標値を作り、それぞれにアクションプランを立てて達成に向けて実施しています。 私たちの理念が広がり、人と動物が共生できる社会になって行くためには、犬の飼い主さんが、しっかりと犬について知り、犬の視点に立ち、犬に配慮し、犬との関わり方を良くしていけるようにサポートしていく必要があります。その一つの方法としてより多くの方にONELifeのレッスンに参加していただけるように努力していく、広めていく必要があります。 自分が担っている目標数値で、特に重要視しているものが2項目で、1つはONELifeを知ってもらい、新しくONELifeを利用する方を増やすこと、もう一つは、パピークラスに入っていただいた方に満足いただき、より長くONELifeと関わっていただく様にすることです。 これらに対して、適切なアクションプランをこれから実行していけるかどうか、それが組織基盤強化につながり、助成の成果を挙げていくことが出来るか今後試されるところです。 ONELifeの価値観が広まっていくように、内容だけでなく、伝わるものを作り、伝え方を工夫していきたいと思います! 

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  • 03 Sep
    • 起業の学校の見学がありました!

      こんにちは、奥田です 今日は、起業の学校11期生の皆様がONELifeに遊びに(見学に)来てくれました! 起業の学校は、自分の大変お世話になった学校で、自分は7期卒業なんですね。 人生理念・経営理念を大切にしていることが何よりの特徴で、起業という生き方の学校といっても過言ではないです。起業を考えている方には是非一度行っていただきたい学校です。 起業の学校のHPはこちらhttp://www.npo-kigyo.net/9ki さて、今日は、レッスンや物販スペースを見学いただいた後、なぜONElifeやっているのかというお話をしました。 なぜ、ONELifeをやっているのか… 私たちがONELifeをやっている理由。それは、「人と動物が共に暮らすことで起こる社会的課題の解決を通じて、誰もが他者を思いやることの出来る社会創りに貢献する」ためです!この理念を作ったのが、起業の学校なんですね。 人と犬が共に暮らすことで起こる課題、殺処分や飼育放棄、その前段階での犬と飼い主の間で起こる問題行動とそこから発生する不幸をなくしていきたいと思って、ONELifeをやっています。 それでも、やっぱり、犬と暮らしていて悩んで困っている家族がいます。深刻な問題行動になればなるほど、サポートしても完治することが無かったり、飼い主さんがどうしても負担を背負い込んでしまうんです。自分たちもどうにかしたいと思っていて、様々な手を尽くしても、いろいろな条件でうまくいかないこともあります。 そんな時、自分の存在がむしろ、飼い主さんをがんばらせすぎて、悩ませすぎてしまっているのではないかと思ったりします。飼い主さんの支えになることで、飼い主さんが犬と暮らすことで幸せになってほしいと、そのためのサポートがしっかりできる様になって行きたいと思います。 起業の学校11期の皆さんに恥じない事業をこれからもやって行けるように、頑張ります~

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  • 02 Sep
    • 行動診療科医認定医試験でした!

      こんにちは、奥田です。今日は、ONElifeのレッスンはお休みいただき、獣医動物行動学研究会の行動診療科認定医試験を受験してきました!! 今回で3度目の受験…。3度目の正直なるか!?ってところなんですが、果たして… 行動診療科認定医とは・・・ 「獣医動物行動学(動物行動学および臨床行動学)に精通し,行動診療を行うために必要な専門知識と技術,十分な診療経験を有しており,獣医行動学分野における最新知識の取得に務め,行動診療を通して動物と飼い主の幸福増進に貢献するとともに,獣医動物行動学分野の発展に寄与し,わが国における同分野の啓発と普及に貢献するための努力を惜しまない獣医師」http://vbm.jp/seido.html つまり、行動学の専門家で、行動治療の専門家っていうことで、啓発と普及に貢献する重大な責任のあることなのです。 これまで、認定医に合格しているのは、全国で6名!6名しかいないんですね。 はてさて、7人目になれるかどうか…結果は11月頃のはずです!! 結果出たら報告しまーす☆

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  • 19 May
    • ペットとの避難行動の選択肢(同行避難しない選択も)

      2016年4月に発生した熊本地震でも多くの方が被災され、5月19日現在も多くの避難者の方が避難生活を送っていると報道で見聞きしています。被災された多くの皆様にお見舞い申し上げます。今回の震災でもペットとの避難については、多くの報道がなされました。今回、報道などの情報を元に、これからの災害(地震)に備える選択肢を整理してみました。ペットを飼っている方、また避難所を運営される方の参考になれば幸いです。合わせて、ご意見・ご指摘いただきながら修正していきたいと思いますので、是非コメントください。震災時の避難行動は、上の表のように整理させるかと思います。大きく分けると以下の図のような3つの選択肢があります。この図は犬で書かれていますが、他の動物も同じかと思います。選択肢としては、①避難所に行かずに自力で避難する、②犬を預けて避難所へ行く、③犬と一緒に避難所に行くというものです。2011年の東日本大震災以来、同行避難の重要性が伝えられたことで、③の動物と一緒に避難所に行くという方法が広く拡散してきました。しかし熊本地震では、避難所に一緒に同行避難したけれど入れなかったという事例が多く報道されました。今後ペットの飼い主さんは、同行避難という選択肢だけでなく、同行避難しない選択肢も考えなければならないでしょう。具体的には、上の表の様に、複数の選択肢が考えられます。在宅避難、車中での避難、テントでの避難、犬を預けて避難所へ行く、避難所への同行避難(屋外)、避難所への同行避難(屋内)などです。また、それぞれに課題があります。平時からの備えとして重要な事は、この中で一つの選択肢に固執せず、複数の選択肢を準備しておくことだと思います。また準備をできる人もいれば、準備ができない人もいます。避難所は準備をしておけない方や、特に支援の必要な方の利用が考えられますので、準備ができる人はなるべく準備して、避難所だけを選択肢にしないことが大切と思われます。

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    • 岐阜市 人と動物の共生社会を推進する条例

      岐阜市 人と動物の共生社会を推進する条例パブリックコメントの募集が始まってますね。http://www.city.gifu.lg.jp/26631.htmうちでもコメントを出そうと思っておりますが、今、行政が取り組むべき共生のポイントをまとめてみました。1.野良猫対策京都市の条例で話題になりましたが、野良猫への餌やりをどうするかということが焦点になるかとおもいます。基本的には不適切な給仕は禁止すべきだと思いますが、適切な給餌と管理は推進されるべきです。一概に餌やり禁止ではなく、適切な方法や基準を市が市民団体と協働して示していくことが必要になるかともいます。そうした基準が出せるような条項を入れるべきでしょうね。2.防災対策熊本地震でも浮き彫りになったようにペットとの防災について対策を講じなければなりません。同行避難を前提にする取り組みは合意形成が難しいことは明らかですので、そうではない方法、例えばどうぶつ避難所(動物のみ預ける場所)なるものを設置できるという様な条項を入れることも考えられるでしょう。3.基本方針を市民協働で策定する市は基本方針を示すとなっていますが、市民協働で方針作りをするような条項を入れたほうがいいでしょうね。例えば、動物愛護推進協議会の設置もその一つと考えられます。4.動物取扱業の責務の制定条例の中で、動物取扱業の責務をくわえることも必要でしょう。札幌市の条例でも、動物取扱業の責務が細かに設定されています。特に知識向上の努力義務はあまり知られていませんが、重要な条項でしょう。さらに市は知識向上の場の設定をしなければならないとなっています。これは岐阜市でも見習うべき内容でしょう。

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  • 14 May
    • ペットショップの外部評価制度

      こんにちは。奥田です。来週は、某ペットショップさんの会議に伺わせていただくことになっております。ウチの取り組みを紹介して、連携を強化していくご提案をさせていただきます。ペットショップさんは、結構というか、かなり叩かれがちですが、それぞれに企業努力を重ねているところもあるなぁと感じます。もちろん、ネットや出版物で指摘されるように質の低い経営をしているショップさんもあるのは確かです。しかし、一概にすべてのペットショップが悪だとしてしまうと、いいペットショップさんとの見分けがつかなくなる危険性があります。ペットショップ=悪ではなく△△なペットショップ=30点〇〇なペットショップ=70点の様な評価制度があれば、一般の飼い主さんも、60点以上のペットショップさんを利用する様にしよう!と選択できるようになるのではないでしょうか。今後、業界の方々やNPOの方々(両側面からの視点を入れて)と連携して、ペットビジネスの外部評価制度などを構築できるとより良い人とペットの共生社会が作れるのではないかなーと思います。では。

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  • 08 May
    • 防災・減災・しつけ教室

      東日本大震災から5年、ペットとの同行避難が呼びかけられる中発生した熊本地震。多くの被災者の方が今なお厳しい避難生活を余儀なくされています。心よりお見舞い申し上げます。犬を飼っている被災者の方々については、ペット同伴では避難所に入れないという相談が多く寄せられたり、自家用車での避難やテントでの避難をされている方が多いとの報道がされています。【参考】「ペット同行避難断られた」相談600件 場所、人手なお不足 被災地の熊本 西日本新聞http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00010005-nishinp-soci私たちの住む東海エリアでは、東海地震、あるいは東海・東南海の連動地震の発生の切迫性が伝えられています。【参考 東海地震発生の切迫性 気象庁】http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tokai/tokai_eq2.html熊本地震で浮き彫りになったように、ペットとの同行避難をすることで、被災時の生活はより困難になる傾向があると考えられます。ペットを飼っている家庭だからこそ、災害に対しての備えをより真剣に向き合っていかないといけないのではないでしょうか。ということで、同行避難ではなく、『防災・減災』教室を開催します。今、できることをまずは考えていくということ、その場を作りたいと思います。そして、協力いただける方と一緒に飼い主さんへの啓発を進めていきたいと思います。是非。++++++++++++++++++++イベント詳細++++++++++++++++++++日時:2016年5月22日   16:00~17:00場所:ONE Life~犬のしつけ教室&雑貨屋~   500-8225岐阜県岐阜市岩地2-4-3   岐阜各務原インターより5分   駐車場11台あり内容:災害時に愛犬と行動する上で考えておくべきこと   平時にできる備えについて   災害時に困らないためのしつけ方   など定員:犬連れ参加(4組)   犬なし見学(20名)   ※先着順参加費:犬連れ参加  3000円/1組   :犬なし参加  500円/1人講師:ONE Life~犬のしつけ教室&雑貨屋~   代表・獣医師   奥田 順之   家庭犬トレーナー 原田 浩光申込:お電話もしくはメールにて   犬連れ参加希望もしくは見学希望をお伝えください   電話  058-214-3442   メール info@tomo-iki.jp   ※FBの参加表明は受付になりませんのでご注意ください主催:ONE Life~犬のしつけ教室&雑貨屋~   http://tomo-iki.jp

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  • 19 Oct
    • 【シンポジウム】ペット産業の社会的責任を考える

      【シンポジウム】ペット産業の社会的責任を考えるペットオークション代表者、動物行動学者、CSRの専門家が会し、ペット産業の未来を考えます。● 講師一覧ペットパーク流通協会会長:上原勝三氏日本獣医生命科学大学准教授:水越美奈氏IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表:川北秀人氏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日 時:2015年12月5日(土)13:30~17:00会 場:アリミノホール(新宿区下落合1-5-22 アリミノビル)    高田馬場駅より徒歩7分    http://www.arimino.co.jp/company/map/定 員:100名(定員になり次第締切) / 参加費:3,000円━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【企画背景】ブリーダーによる大量遺棄事件が報道される等ペット産業の社会的責任の在り方が注目される昨今、ペット産業は変革期を迎えつつあるといえると思います。生命を直接扱うペット産業だからこそ、社会的責任を考えた経営が今後より重要になってくるのではないでしょうか。ペット産業の「闇」と言う部分はこれまでも指摘されてきましたが、「社会的責任(CSR)」という文脈は言及されることが少なかったかもしれません。CSR=企業の社会的責任とは、事業活動の中で生じる様々な社会的・環境的影響に責任を持ち、あらゆるステークホルダー(利害関係者)からの要求に対して適切な意思決定をすることです。本シンポジウムでは、これからのペット産業が取り組むべき社会的責任の在り方について、ペットオークション経営者、CSRの専門家、動物行動学福祉学の専門家のそれぞれの立場から考えていきます。◆講師一覧 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ペットパーク流通協会会長:上原勝三氏売れ残りは人知れず殺処分されることもあったという業界を変えていこうと、2010年、売れ残りや先天性疾患などの理由でオークションに出品すらできない犬猫を引き取る活動を開始。経営に行き詰まった繁殖施設を買取るなどして数百匹を飼育管理できるシェルターを開設。動物保護団体と連携し、飼い主への適正譲渡を推進している。ペットパーク流通協会では、全国のペットオークションと連携し、殺処分ゼロを目指したシェルター運営、業者のレベルアッ。プのための教育研修、適正な流通の推進などの活動を展開している。関東ペットパーク代表。上原ケンネル社長日本獣医生命科学大学准教授:水越美奈氏1990年日本獣医畜産大学獣医学科卒業。獣医師・博士(獣医学)。獣医行動診療科認定医。JAHA(日本動物病院協会)認定 家庭犬しつけインストラクター。日本ペットドッグトレーナー(JAPDT)協会、動物介在教育療法学会、優良家庭犬普及協会理事。大学卒業後、7年間動物病院にて小動物臨床に従事後、渡米し、獣医行動治療学を学ぶ。帰国後、行動クリニック開業を経て、2007年より現職。その他社会活動として、東京都動物愛護管理審議会、さいたま市動物愛護推進協議会、神奈川県動物保護センターあり方検討委員会、全国緊急災害時動物救援本部動物救援活動支援委員会、日本愛玩動物協会愛玩動物飼養管理士認定委員会の委員などIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表:川北秀人氏1987年京都大学卒業。(株)リクルートに入社。国際採用・広報・営業支援などを担当し、91年に退職。その後、国際青年交流NGOの日本代表や国会議員の政策担当秘書などを務め、94年にIIHOE設立。NPOや社会責任志向。の企業のマネジメント、NPOと行政との協働の基盤づくり、CSRや環境・社会コミュニケーションの推進を支援コーディネーターNPO法人人と動物の共生センター理事長 奥田順之※詳細リーフレットはこちら http://www.sr-com.org/151205leaf.pdf◆参加お申込 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○申込フォームより:http://goo.gl/forms/8fHrlr6Hyn○FAXにて:http://www.sr-com.org/151205leaf.pdf ⇒上記よりリーフレットをダウンロードのうえ  裏面の申込欄に必要事項をご記入、ご送信ください。※参加料は当日受付にて頂戴いたします。◆お問い合わせ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄シンポジウム事務局 一般社団法人SR連携プラットフォーム(担当:森) office@sr-com.org━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━主 催:特定非営利活動法人人と動物の共生センター協 力:一般社団法人ペットパーク流通協会    一般社団法人Do It Yourself    サンメッセ株式会社    一般社団法人SR連携プラットフォーム後 援:犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟協 賛:株式会社ラッシュジャパン━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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  • 12 Sep
    • 【わんマガ2015年14号】

      こんにちは。人と動物の共生センターの奥田です。ここ最近は大雨のニュースがずっと続いていましたね。たくさんの地域で水害による避難警報が出ていました。万が一に備えて、自宅周辺で避難警報がでた場合のご自身の災害対策や愛犬と一緒に避難することを家族で話し合っておくことはとても大事です。消防庁からも出されていますが、9月は防災月間です。避難するときに必要なことや物をこの機会に確認しておきましょう。 ++++++++++++目次++++++++++++1. ONELifeからのミニ講座   ~わんちゃんとの災害対策~2.  ONELife 移転とオープニングイベントのお知らせ3. 【再掲載】ONELifeイベント     9月21日(月・祝)バーベキュー開催します!4. 【再掲載】高齢者とペットとの共生セミナー 9月26日(土)開催決定!~最期までペットと共に生きるために~++++++++++++1.ONELifeからのミニ講座~わんちゃんとの災害対策~++++++++++++9月は防災月間ということで、犬との同行避難という点から災害時の心構えについて確認しておきましょう!同行避難では飼い主さんのマナーが大前提。犬や動物が苦手な人にも気持ちよく受け入れてもらえる準備をしておきましょう。まずは準備!1、クレートトレーニング日頃からクレート内で大人しくできるようクレートトレーニングをしておく。2、イヌの避難袋を用意水、最低1週間分のゴハン・ボウル・トイレシート・リード・首輪・うんち袋・ウエットティシュ・持病の薬3、犬の社会化 人ごみでも落ち着いていられるように社会化を実践しよう4、問題行動の改善吠える・咬むなどの問題行動を改善し、他の人や犬の中でもいられるように共育しよう5、『ツイテ』で歩けるように人ごみの中でも引っ張らず、きちんと指示で『ツイテ』歩けるように練習しよう6、予防医療ワクチン接種、フィラリア予防薬、狂犬病の注射をし、予防医療を実践しよう7、所有者明示首輪に迷子札・鑑札を装着し、マイクロチップを挿入しよう8、防災訓練に参加自治会の防災訓練などに参加をしたり、自治会長に相談をしてみよう (それぞれの避難所で対応が違ったりもします)災害にあった時に、人や犬のために避難しないでも済むように予め対策を考えておくことも大切です。日頃から避難の必要性を考え、避難の必要性を減らす努力も大事なんですね。しかし、それでは対応できず、避難する場合もあります。今年の8月には岐阜県動物愛護ネットワーク会議からペットの防災手帳が発行されました。より詳しく災害への備えが記載されているので、そういったものも準備しておくことをオススメします!++++++++++++2. ONELife 移転とオープニングイベントのお知らせ++++++++++++お陰様でONELifeも3周年を迎えておりますが、この11月に新店舗に移転することとなりました!ありがとうございます!!パチパチパチ(^◇^)新しい店舗は今まで以上に魅力たくさん!!!魅力1:レッスン室が広く、綺麗になりました!レッスン室がなんと2つも!魅力2:ショップのスペースが大幅拡大!オススメの商品を選りすぐってご紹介します!魅力3:ぎふ動物行動クリニックも併設します!魅力4:保護犬など家族のいないワンちゃんのご紹介もします!などなどオープニングイベントも開催予定です。まだ詳細は未定な部分も多いですが、日程と場所だけご案内させていただきます<内覧会、オープニングイベント概要>場所:ONELife新店舗 岐阜市岩地2-4-3日時:内覧会:10月31日(土)10:00~16:00 オープニングイベント:11月1日(日)10:00~16:00 ワンワンワンの日♪イベント内容(予定):写真撮影会、似顔絵コーナーなど各種ブースわんわん運動会(要エントリー)犬のしつけと行動学セミナーどなたでも参加できますので、是非ご来店お待ちしております!++++++++++++3. 【再掲載】ONELifeイベント 9月21日(月・祝)バーベキュー開催します!++++++++++++前回ご案内させていただきました、ONELifeバーベキューの再案内です!お申し込みは今週末の9月13日(日)まで!残りの枠もあとわずかです。お申込みを忘れていた方は、是非ご連絡を!ちなみに雨天決行です!(豪雨除く)<以下、前回の内容>昨年度も開催させていただきましたONELifeバーベキュー、今年も開催させていただきます!もちろん、川遊びも出来ますし、ドッグランもついていますよ。ワンちゃんとの夏の思い出の一つに、みんなでワイワイ楽しみましょう♪ <概要>日時:9月21日(月・祝) 11時~15時  *雨天決行場所:四季の森 関市板取2255番 持ち物:お皿、箸、コップ、飲み物 参加費:小学生以上 2,000円 (施設利用費、食材費込み) 定員:60名 ※要申し込み。申込書、もしくはメールか電話にてお申し込みください。申し込みの際には:お名前、住所、メールアドレス、わんちゃんの名前、犬種、電話番号をお伝えください。締切:2015年9月13日(日) 申し込み先:★ドッグ&オーナーズスクールONELife TEL:058-337-5234 E-mail: info@tomo-iki.jp     ++++++++++++4. 高齢者とペットとの共生セミナー開催案内  ~最期までペットと共に生きるために~ ++++++++++++こちらも以前ご案内した内容になります。ご興味がある方は是非ご参加ください!<以下、前回の内容>人と動物の共生センター主催のセミナーのご案内です。超高齢化が進む中、動物との共生について考えるとてもいいきっかけになると思います。ご興味がある方は是非お申し込みください!【セミナー内容】超高齢化が進む日本社会。ペットの存在は心の支えとして、健康の支えとして、家族として、ますます必要とされる存在になっています。しかし、ペットを飼育している高齢者が入院や病気などで飼い続けられなくなり、保健所や動物保護団体に持ち込む事例も数多く、年々増加しています。高齢者にとってペット飼育は生きがいであると同時に心配の種でもあります。ペットを飼育している高齢者が安心してペットとの生活を楽しむためにどうしたらいいのか?ペットのためにお金を遺すことができる?ペット飼育の後見人を立てることができる?病気や入院になるかもしれない…もしもに備えるためには?本セミナーはそうした疑問に答え、ペット飼育をしている高齢者がこれからも安心してペットとの生活を楽しむことを支援するためのセミナーです。もし周囲に困っている高齢者の方がお見えでしたら、ご紹介ください。【実施概要】日時:2015年9月26日(土) 14:00~15:30場所:ハートフルスクエアG   岐阜市橋本町1丁目10番地23定員:20人 ※要申し込み。メールか電話にてお申し込みください。申し込み先:★ドッグ&オーナーズスクールONELife TEL:058-337-5234 E-mail: info@tomo-iki.jp料金:無料講師:人と動物の共生センター 理事長:奥田順之E&J法律事務所 弁護士:小島寛司++++++++++++最後までお読みいただきありがとうございました!++++++++++++++++++++++++++++++++わんマガ~犬と楽しむメールマガジン~発行:NPO法人人と動物の共生センターTEL:058-337-5234FAX:058-214-3442飼い主が学ぶ!犬と飼い主の学校ONELifeHP:http://tomo-iki.jp

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  • 20 Jun
    • 柴犬の噛みつき対処法

      柴犬の噛みぐせ(咬みぐせ)は、身体の病気でも発生する柴犬では噛みつきの問題行動の相談がとても多くあります。ぎふ動物行動クリニックでは、症例の20~30%は柴犬の噛みつきでした。(※本来は「咬み」が正しい場合もありますが、「噛み」で統一します。)柴犬の噛みつき=攻撃行動は、単純に「しつけの問題」「しつけが悪いから」ということでは片付けられないものがほとんどです。というのも、そもそも犬の噛みぐせは、痛みや、ホルモンの代謝異常、てんかんなどの身体疾患が関連している例が少なくないからです。安易に「しつけの問題だから」「飼い主が犬に舐められているから」と判断することは問題がさらに悪化することにもつながりかねません。例えば、てんかんの中でも複雑部分発作と呼ばれる発作では、意識障害が伴うことにより、攻撃行動が誘発されることはあります。甲状腺機能低下症や、肝門脈シャントなどによっても攻撃行動が発生する場合があります。成犬の噛みつきや、子犬であっても正常な遊び噛みの範囲を超える噛みつきについては、獣医師の診察、とくに行動を専門にしている獣医師の診察を受けることをオススメ致します。(※「地域名 犬 行動クリニック」などで検索するとヒットすると思われます。) 人が犬の上に立ってないから噛まれるは間違いよく、人が犬の上に立ってないから噛まれるという指摘がありますが、これは間違いです。上に立つために体罰を用いるなんて言うのは百害あって一利なしと言えるでしょう。この指摘は動物園のオオカミを観察した結果から引用されたもので、αと呼ばれるオオカミが全ての行動に優先権を持っていると考えるものです。犬がαになってしまうと家族を支配するために噛むという指摘ですね。皆さんもお気づきの通り、動物園のオオカミと家庭の犬を比較するのはかなり無理があります。種としては同一かもしれませんが、犬は家畜化により様々な特性が変化してきています。犬と飼い主の関係・行動学はオオカミのそれとは異なるものと考える方が自然です。 噛むことでなんらかの報酬が与えられている犬が噛む行動をとる場合、その動機付けと噛むことによって得られる報酬を考えなくてはなりません。子犬の噛みつきの場合では、① 無視されているので、かまってほしくて噛む② 遊んでいて、テンションが上がってきて遊びで手に噛む③ 抱っこされるのが嫌、捕まえられるのが嫌、触られるのが嫌で噛むなどのケースが多く見られます。①のケースでは、噛むことでかまってもらえるという報酬が与えられていることが考えられます。②のケースでは、噛むことで『痛い!』『ヤメテ!』などさらにテンションのあがる掛け声を飼い主さんからもらうことが報酬になっているかもしれません。③のケースでは、噛むことで、拘束から逃げることができた、触られることを防げたなど、嫌なことから逃げることができたことが報酬になっているでしょう。このように、犬が噛む行動をする場合、何らかの動機づけと噛むことによる報酬が与えられていることにより、噛む行動を選択していると考えられます。犬が人の上に立っているでは何の説明にもならず、噛みつきの改善はさらに困難になってしますのです。 脳内ホルモンの代謝(異常)も関係する噛む=攻撃行動の発現は、はじめに指摘したように病気によっても発生します。では身体の病気でなかった場合は全て動機づけと報酬だけが要因かというとそうでもありません。実は、脳内伝達物質の代謝も関係しています。そもそも脳内では百億単位の神経細胞が、数十種類以上の多種多様な脳内伝達物質により情報伝達を行っています。その働きにより外的・内的な刺激に対して適切な行動を発現できるように制御しています。 セロトニンが攻撃行動発現に影響を与えるその中でも、セロトニンと呼ばれる脳内伝達物質は、動物の攻撃行動に影響を与えることが示唆されています。例えば、意図的にセロトニン代謝障害を引き起こさせたラットにおいては、ラット同士の攻撃行動が増加することが知られています。さらに、そうしたラットにセロトニン代謝を改善する薬物を投与することで攻撃行動は減弱します。セロトニンは脳のブレーキとも呼ばれる神経伝達物質で、感情の高まりを抑える働きがあります。セロトニン代謝に影響を与える薬物としては、三環系抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込阻害薬などが代表的ですが、人間では抗うつ薬として用いられることが多くあります。不安や恐怖の感情を緩和する効果があるため、動物では、不安や恐怖を動機づけに持つ攻撃行動に対して用いられています。 柴犬はセロトニン代謝が弱い犬が多い?柴犬によく見られる、無目的に尻尾を追い続けてしまう行動の異常『常同障害』もセロトニン代謝異常が関連していると言われています。葛藤行動としても尻尾を追う行動が見られますので、尻尾を追う=常同障害というわけではありませんので、詳しくは獣医師の診察を受けてください。尾追い行動にしても、攻撃行動にしても、他の犬種よりも発生しやすい傾向にあることは間違いありません。行動治療の相談で一番多い犬種でもあります。柴犬の攻撃行動では、薬物療法によりセロトニンの代謝を調節することが必要になってくるケースも多いことを念頭に置いておくと良いでしょう。 まずは正確な診断、犬の欲求を満たし、行動修正と必要に応じて薬物療法 診断柴犬の攻撃行動がある場合は、まずは正確な診断が必要です。特に強度の攻撃行動では、てんかんが関連していることがしばしばあります。そういう個体にトレーニング(行動修正法)だけでは不適切な対処になり、良くならないということも考えられます。獣医師と連携した行動の専門家や、行動学を専門とする獣医師を調べて、相談に行くのがよいでしょう。一般的な身体検査を実施するとともに、攻撃行動の発現状況などをお伺いするカウンセリングを行い、攻撃行動がなぜ発生しているのか(身体疾患が関わることもあります)仮説を立て、診断をすることになります。必要に応じて、血液検査、神経学的検査、脳派検査、MRIなども必要になる場合もあります。 治療① 身体疾患の治療身体疾患のある場合は、そちらの治療を優先させます。身体疾患の診断に対応した治療を行います。 治療② 攻撃行動の発現の回避攻撃行動の発生を回避するために、攻撃行動が発生する状況や刺激を避けるようにします。よくありがちなのは「うちの子は撫でてあげているのに噛む」というものです。撫でるから噛まれているのにもかかわらず、撫でることをやめないために噛まれてしまうというパターンです。柴犬はそもそも触られるのが苦手な犬種ですので、触って噛む場合は触らないようにします。お皿(フードボウル)を守る柴犬も多くいますが、その場合はお皿を置かないようにし、手からフードを与えるようにすることで、お皿を守る事を防ぐことが出来ます。 治療③ 犬の欲求を満たす治療として、身体疾患のない場合、どんな場合でもやるべきことが、犬の欲求を満たすことです。場合によっては散歩の時間を長くしただけで、攻撃行動が問題のないレベルまで減少することがあります。よく指導するのが以下の項目です。・散歩の増加(1日2回 1回40~60分 ※時間は場合による)・安心できる生活環境の提供・触りすぎない、無理に触らない・報酬を用いたトレーニングの実施・美味しいフードの提供・十分な水分の提供 治療④ 行動修正法攻撃行動が特定の状況や刺激によって発生している場合は、そうした状況や刺激に対して馴らす練習をしたり、状況や刺激を回避できるようなトレーニング=行動修正法を実施します。・手の接近への馴化・拮抗条件付け・拘束に対する馴化・拮抗条件付け・人生ただのものなどない法・愛情遮断法 治療⑤ 薬物療法必要に応じて薬物療法を実施します。特に激しい攻撃行動の場合、尾追いなどの常同障害が併発している場合や、全般的に小さな刺激にも過剰に反応してしまうなどの不安障害、日によって態度が変わる症例などで、身体疾患のないものについては、薬物療法を適応する場合が多いです。・三環系抗うつ薬(クロミプラミン等)・選択的セロトニン再取り込阻害薬(フルオキセチン等)・ベンゾジアゼピン系抗不安薬(ジアゼパム等)

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  • 14 Jun
    • わんマガ【2015年9号】

      こんにちは。人と動物の共生センターの奥田です。今週はとうとう東海地方も梅雨入りが発表されましたね。雨は大事ですけど、犬とのことを考えるとちょっと憂鬱だったりしますね。お散歩とか、お出かけとかが出来なくなって、エネルギーがあり余り、家の中で運動会!!なんてことも・・・?あるいは、ストレスから食事も食べが悪くなったりするかもしれません。こんな時期でもちょっとした工夫があれば、楽しく過ごすことができます♪++++++++++++目次++++++++++++1.ONElifeからのミニ講座~梅雨時期!! 犬のストレス解消と食欲UP戦略~2.ONELife 七夕イベント(お散歩会)7月5日(日)開催 決定3.ONELifeは7月から水曜日もレッスンします! (木、金もレッスン追加しました♪)4.第5回 東海地区 動物行動学とトレーニング勉強会 予約状況++++++++++++1.ONElifeからのミニ講座~梅雨時期!! 犬のストレス解消と食欲UP戦略~++++++++++++梅雨のこの時期、ちょっと蒸し暑くなって、わんちゃんのご飯の食べが悪くなった・・・お散歩に行けなくてイライラしている、家の中で暴れまくる、いつもとなんだか違う・・・ということはありませんか??犬も人間と同じ様に体を動かさないと、心と体の均衡を保つことは出来ません。雨が続いたときは、動きたいエネルギーがあり余り、イライラして、いつもと違う行動をすることが多くあります。○ご飯の食べが悪い時の工夫 ・フードをふやかしてあげてみる ・フードの質を見直してみる ・ちょっと美味しい食べ物をフリカケのようにかけてみるフリカケの様にするものは、ゆでたササミや生野菜、フリーズドライトリーツなどわんちゃんの好きなものを少し混ぜてあげるとわんちゃんの食べは格段に良くなります。フリーズドライトリーツとしては、「Orijen」の「FREE RUN」がオススメ!トレーニング用としても最適な最高級トリーツで、ONELifeでのレッスンにも使用し販売もしています!○お散歩に行けずストレスが溜まってたら・・・ONELifeのうんちく講座でもご紹介したことのある、ご飯、おやつを活用した知的玩具(おもちゃ)。知的玩具(おもちゃ)とはおやつやフードを入れて、頭を使って取り出すおもちゃです。「獲物を獲得する」という犬本来が持っている本能を満たしてあげて、わんちゃんのストレス発散に大活躍します。特にコングは壊れにくく、知的玩具の代表です。他にもたくさん種類があります!ONELifeにもトレーナーお勧めの知的玩具を用意してますので、もしも使用方法やどれを選んでいいかわからない!ということがあれば、気軽にトレーナーに相談してみてください。++++++++++++2.ONELife 七夕イベント(お散歩会)7月5日(日)開催 決定!++++++++++++前回、予告させていただいた夕涼みお散歩会ですが、詳細が決定しました!美濃の「和紙とうだつの上がる古い町並み」をみんなでワイワイお散歩しましょう!美濃和紙に七夕のお願いごとを書いたり、記念撮影したり・・皆様のご参加をお待ちしております!(要予約)日程:2015年7月5日(日) 雨天時中止時間:18時~19時場所:美濃市観光ふれあい広場駐車場     ( 岐阜県美濃市常盤町 2475-1)会費:無料募集定員:25名申し込み方法:①直接ONELifeで申し込み       ②電話:058-337-5234       ③メール:info@tomo-iki.jp  のいずれか       お名前、住所、電話、メールアドレス、わんちゃんの名前と犬種をお知らせください++++++++++++3.ONELifeは7月から水曜日もレッスンします! (木、金もレッスン追加しました♪)++++++++++++毎週、たくさんの飼い主様、わんちゃんにご参加していただいているレッスン。ご要望にお応えして、水曜日のレッスン開校!木曜、金曜も増枠しました!今まで、スケジュールが合わなかった方も、この機会に是非ご参加ください。<新規レッスン>水曜日:13時~14時 パピー・ジュニアクラス    14時半~15時半 成犬クラス木曜日:11時~12時 パピー・ジュニアクラス金曜日:11時~12時 パピー・ジュニアクラス ++++++++++++4.第5回 東海地区 動物行動学とトレーニング勉強会 予約状況++++++++++++こちらも前回、前々回、ご案内した勉強会になります。本日時点で60名を超える方にお申込みいただいております!たくさんの方にご応募いただいておりますので、席を増やしました!申し込みは6月23日までとなっております。こちらもご興味ある方はお早目にお申し込みください。(懇親会の詳細も記載いたしました)<以下前回の内容*一部変更>お陰様で毎回、ほぼ毎回満員御礼の勉強会の第5回が決定いたしました!動物に関わるお仕事している方も、ボランティアさんも、飼い主さんも誰でも興味がある方であればご参加いただけます。【実施概要】 講師:南佳子先生(内田佳子先生)    みなみ動物病院副院長    元酪農学園大学教授    獣医動物行動学研究会 事務局長    ヒトと動物の関係学会 事務局長     日時:2015年6月30日(火) 13:30~16:30   終了後、近くの飲食店で懇親会を実施します。 場所:ウインクあいち903会議室 料金:一般 5,000円 会員 4,000円 学生 3,000円    ※会員=NPO法人人と動物の共生センター会員 対象:動物行動学に興味のある方    動物関係の職業の方    動物関係のボランティア活動をしている方    動物との関係をより良くしたいと考えている飼い主さん   など懇親会:17:30頃~     つくね屋本舗 名駅店(ウインクあいち B1F)     会費:3500円 申込み方法は以下のいずれか  ①facebookで参加表明し、主催者にメッセージをお送りください。   ②FAXもしくはTELにて受付    FAX:058-214-3442 TEL:058-337-5234    ・お名前    ・ご所属    ・電話番号    ・メールアドレス◎ 勉強会内容 『人が動物を癒すとき、動物が人を癒すとき』◎ 実施体制 主催:NPO法人人と動物の共生センター共催:一般社団法人国際家庭犬トレーニング協会東海支部 協力:ドッグ&オーナーズスクールONELife   ぎふ動物行動クリニック  お問い合わせNPO法人人と動物の共生センター 奥田FAX:058-214-3442 TEL:058-337-5234 info@tomo-iki.jp++++++++++++最後までお読みいただきありがとうございました!++++++++++++++++++++++++++++++++

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  • 04 Jun
    • 柴犬の問題行動の相談例(噛む・咬む・尾追い)【岐阜・愛知で犬のしつけに困ったら…】

      こんにちは。奥田です。今日は、12月5日に開催する、ペット産業の社会的責任を考えるシンポジウムに向けて、ペットパーク流通協会の大川さんと打ち合わせでした!多くのペット産業関係者の方に参加いただけそうな感触をいただいています。犬の問題行動についても、繁殖や育成がいろいろな影響を与えていることが示唆されています。そうした面においても、より動物福祉に配慮したペット産業になって行ければと思います。柴犬の問題行動の相談は本当によくありまして、毎週何かしら新たな相談をいただいています。もちろん、咬むってのが多いですが、尻尾を追うというのも多いです。柴犬はプリミティブドッグと呼ばれていて原種に近いですから、他の洋犬とは違った性質が強いということを診察していても強く感じます。咬む柴犬は、尾追いも併発していることが良くあります。特に、『いつもはいい子なのに、急に人格が変わったように咬みついてきた』と言うような例に多いように感じます。昨年末から診ている柴犬ちゃんは、日によってすごくいい子にしている日と、不安そうにゲージから出てこなかったり(不安行動)下痢や嘔吐をしてしまう日があるということで相談いただきました。もちろん尾追いもありました。普段は触っても嫌がることなく大丈夫なのに、不安行動を示している時に、「大丈夫?」と撫でようとすると咬みついてくるとのことでした。結論から言うと、常同障害・全般性不安障害・恐怖性攻撃行動が併発した状態と診断し、脳内のセロトニンを調整するお薬(フルオキセチン・トラゾドン)と行動修正法を実施し、現在は不安行動・攻撃行動はなくなり、嘔吐や下痢も発生しなくなっています。柴犬では尾追いは良く発生しますが、これは葛藤行動と言われています。葛藤が発生するとその対応として尾を追う。ストレス反応のひとつと言うことです。多少回るのは問題ないのですが、執拗に追ってしまう症状を常同障害と呼びます。常同障害は脳内のセロトニン代謝の異常がその原因の一つと考えられています。※ 尾追いの原因はセロトニンだけでなく、代謝性疾患やてんかんなどの身体疾患が関わることが多くあります。さらに、ラットでは脳内セロトニンの濃度が下がると、攻撃的になることが知られています。おそらく、この柴犬ちゃんは、セロトニンの代謝の異常があって、不安や攻撃、尾追いをしてしまっていたのではないかと考えられます。今でも強い葛藤を生むような状況、固いガムをかませる等をしたときは表情が変わるということで、気を付けてもらっています。他にもいろいろと相談いただいていますが、どんな事例があるか、またご紹介します~

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  • 13 May
    • ペット産業の社会的責任CSR

      ペット産業の社会的責任について考えるシンポジウムを今年の冬に計画しています。その背景…ペットである動物が、家族同然とみなされるようになった昨今、動物を大切に扱って欲しいという飼い主からの要望はますます強くなっていると考えられます。一方で、ブリーダー業者などによる小型犬の集団遺棄が報道されるなど、ペット業界に不信感を持つ消費者も少なくありません。企業側においても、扱っている動物への配慮について、様々な努力をしていたとしても、それが十分に飼い主に伝わっているわけではなく、傍から見ればペット産業の構造はブラックボックス化しているといえます。他方、社会的責任の標準規格ISO26000が発行され、企業の社会的責任の推進活動はグローバル企業を始め様々な企業が取り組みを加速させています。ペット産業が、社会的責任の推進活動を行うこと、その中でも商品である動物の福祉に配慮することは、飼い主の動物を大切に扱って欲しいという要望に直接的に応えることとなり、その企業の優位性、持続可能性を高めることとなると考えられます。今回のシンポジウムでは、ペット産業の社会的責任の推進を目的に、社会的責任の専門家、動物行動の専門家を講師として招き、ペット産業関係者らとともに、ペット産業の社会的責任について考え、対話を深めたいと思います。

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  • 09 May
    • 【わんマガ2015年7号】

      こんにちは。人と動物の共生センターの奥田です。GWも明けて皆さん、リフレッシュされましたか?5月だというのに、もう夏なのか?!というような日も多くなってきました。蒸し暑くもなってきています。わんちゃんの体調管理、特に日中のお留守番、お散歩には要注意ですよ!熱射病等にならないように、風通しのいい場所、涼しい時間帯のお散歩、適度な水分補給に気をつけましょう☆夏はすぐそこですね。++++++++++++目次++++++++++++1.わんちゃん撮影会のご案内6月24日(水)、6月28日(日)に開催します。2.東海地区動物行動学とトレーニング勉強会のご案内 3.ONELifeニューフェイスのご紹介昨年、研修生だった島田さんが仲間に加わりました。++++++++++++1. 6月24日・28日~わんちゃん撮影会~++++++++++++昨年11月に実施しましたワンちゃん撮影会。好評につき第2弾の開催が決定致しました!今回もプロのカメラマン、稲葉恒平先生に撮影していただきます!撮影料は通常3000円のところ、ストックフォトにご協力いただければなんと無料!この機会に是非ご参加ください。プロに撮影してもらった写真は、やっぱり全然違います!初めての方も、前回参加された方もどなたでも参加できます!(先着順)※ストックフォトとは?広告等での使用を目的に第3社へ写真データを貸し出すサービスです。愛犬の写真が広告に使われるかもしれませんよ?!日時:6月24日(水)6月28日(日)13時~17時場所:ぎふ動物行動クリニック岐阜市琴塚2丁目17-9お問い合わせ:ONE Life受付まで申込み方法:FAX:058-214-3442E-mail:info@tomo-iki.jp・お名前・犬の名前・希望日・希望時間帯(13時~15時もしくは15時~17時)・電話番号・メールアドレスお申込み、お問い合わせの際は「ワンちゃん撮影会の件」とお伝えください++++++++++++2. 第5回 東海地区 動物行動学とトレーニング勉強会~人が動物を癒すとき、動物が人を癒すとき~++++++++++++お陰様で毎回、ほぼ毎回満員御礼の動物行動学とトレーニング勉強会。6月30日(火)に第5回の開催が決定いたしました!ペットに関わるお仕事している方も、ボランティアさんも、飼い主さんも誰でも興味がある方であればご参加いただけます。今回は、日本の動物行動学・人と動物の関係学を常にリードされてきた南佳子先生をお迎えし、~人が動物を癒すとき、動物が人を癒すとき~と題し、シニア犬のケア=人が動物を癒す、動物介在活動(AAA)=動物が人を癒す、という2つの側面からご講演いただきます。【実施概要】 講師:南佳子先生(内田佳子先生)        日時:2015年6月30日(火)13:30~16:30終了後、近くの飲食店で懇親会を実施します。 場所:ウインクあいち903会議室料金:一般 5,000円 会員 4,000円学生 3,000円※会員=NPO法人人と動物の共生センター会員 対象:動物行動学に興味のある方動物関係の職業の方動物関係のボランティア活動をしている方動物との関係をより良くしたいと考えている飼い主さんなど懇親会:17:30頃~近くの飲食店(未定)会費:3500円程度 申込み方法は以下のいずれか①facebookで参加表明し、主催者にメッセージをお送りください。②FAXもしくはTELにて受付 FAX:058-214-3442 TEL:058-337-5234 ・お名前・ご所属・電話番号・メールアドレス++++++++++++3. ONE Life ニューフェイスのご紹介++++++++++++5月より、人と動物の共生センタースタッフ・ONELife家庭犬トレーナーとして新しい仲間が加わりました!パチパチパチ!新メンバーの島田さんは、昨年ONELifeの研修生として学ばれ、この4月に家庭犬トレーナーの資格を取得されました。では、島田さんに自己紹介してもらいましょう!===以下、島田さん自己紹介==この度、ワンライフでトレーナーとしてお世話になることになりました、島田由紀子と申します。昨年度は研修生として参加させていただいていたので、土曜、日曜に授業に参加されている方はお目にかかったことがあるかもしれません。前職は全くの別業界で営業を10年していました。ミニチュアダックスの「ころん」♀ 5歳を飼っていますが、まだまだ経験不足、トレーナーとしては本当に新人で、わからなことだらけです。これから、たくさんの飼い主さんと一緒に、経験を積んでいきたいと思います。皆様とわんちゃんの暮らしが明るく楽しくなるような、トレーニングやイベントの企画をしていくことが目標です!なにとぞ、よろしくお願いいたします。++++++++++++最後までお読みいただきありがとうございました!++++++++++++

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  • 04 May
    • 柴犬の咬み、噛み。岐阜県、愛知県、犬の相談なら、ぎふ動物行動クリニック

      こんにちは。ぎふ動物行動クリニックの奥田です。最近、柴犬の攻撃行動の相談が本当に多くて、毎週新たな相談をいただいている感じです。ここのところ一宮や各務原、名古屋の相談が多いかなという感じです。そこで、柴犬の攻撃行動の傾向について簡単にご紹介します。と言っても、個別の症例はきちんと診ないとわかりませんし、場合によっては身体疾患が関係することもあるので、自己判断せずきちんと相談をして下さいね。さて、身体疾患の関係ない、柴犬の攻撃行動を大まかに分類すると、以下のようになります。子犬に多いもの1.触られること、拘束が嫌で咬む2.遊んでいてテンションが上がって咬む、遊び咬みの延長で強く咬む3.かまってほしくて、咬んで飼い主の注意を向けるこれらは子犬によくある咬みつきのパターンですね。これらの場合、手に穴があくほどかまれることは少なく、赤くミミズ腫れになったり、多少血が出る位になることが多いです。拘束や手にならず練習や、咬んだら遊びを中断するなどの方法でよくなって行くタイプです。早めに対処すれば、改善も早くなりますが、不必要に叱ったり、体罰を加えるとどんどん悪化して行きます。こういった場合は、飼い主さんがなぜかまれているか理解していないことがほとんどなので、専門家にみてもらって、その犬がなぜ咬むのか、具体的には上の3パターンのどこに当てはまるのか把握して対処するといいでしょう。で、ここからが手に穴があくほどかまれる大人の犬のパターンですが、柴犬は独特のパターンがあります。1.尻尾を追ったり噛み付いたりしているところを止めようとして咬まれるパターン2.普段はすごくいいこなのに、たまに性格が変わったようになり、ゲージから出て来なかったり、震えていたり、ご飯を食べなくなり(不安行動)そういう日に手を出すと咬まれるパターン3.撫でようとしたり、足を拭こうとしたり首輪を変えようとすると唸り、咬みついてくるパターン4.フードのお皿や、大切なものを守ったり、自分のゲージに手を入れられると咬むパターン5.他の犬に襲いかかろうとして、飼い主さんの足に咬みつくこれ位のパターンがありますし、他にもありますがが、大抵はこれらの複合系となります。すなわち、ぐるぐる回るし、不安行動があって、手を出すと唸るみたいなパターンですね。実はとくに1.2のパターンでは、脳内伝達物質の不均衡が一つの原因として考えられています。5も関連してくることが多いかなぁと思います。と、いうよりもむしろ、脳内伝達物質であるセロトニンの代謝に影響を与えるお薬を使うことによって、行動が安定する場合が多くあります。3.4の場合は、子犬の頃からの不適切な体罰や、触り過ぎた(柴犬は触られるのがそもそも嫌い)経験が原因になっていることが多くあります。また、所有欲の強さや縄張り意識については、遺伝や社会化の程度、生活環境などが大きく影響してきます。子犬のパターンと同じように、攻撃行動がどよのようなパターンで起こっているのか把握して、適切な対応をする必要があります。当然ながら体罰は禁止です。犬が人の上に立っているから攻撃するなんてパターンは見たことがありません。ここは勘違いが多いところなので気を付けましょうね。人が変なことしてくるから、身を守るために咬むって犬は多くいます。さて、対処法ですが、先にも触れたようにお薬がよく効くパターンであれば、お薬で不安や衝動性を抑えてあげて、その上で飼い主さんの接し方や生活環境、生活習慣を整理してあげて、ゆったりと過ごせるようにしてあげます。手が苦手なこのパターンでは手にならす練習をします。犬でパニックする場合は犬にならす練習をします。柴犬は薬物療法がよく効くパターンが多くありますから、行動を診れる獣医さんへの相談をぜひお勧めします。今回は、柴犬の咬みつきについて書いてみました。柴犬は僕の一番好きな犬種なので、これからも研究しつつしっかりサポートして行きたいと思います。ではでは~

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      テーマ:
  • 12 Mar
    • 【わんマガ2015年5号】

      こんにちは。人と動物の共生センターの奥田です。昨日、3月11日は、4年前に東日本大震災が起こった日でした。東日本大震災で犠牲となった方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。昨日は、各地で追悼の集いや、防災に向けた取り組みが実施されたようです。私たちも、もしもの災害に備える「同行避難訓練+愛犬のしつけ方教室」を実施させていただきました。(※わんマガでのご連絡が遅くなってしまったことをお詫びいたします)節目の日を迎え、ペットとの防災についても、見直す機会になればと感じております。「同行避難訓練+愛犬のしつけ方教室」につきましては、3月中で残り7日間開催いたしますので、是非ご参加いただけますと幸いです。++++++++++++目次++++++++++++1.ONELifeミニ講座~災害時に大切な家族を守るために~2.同行避難訓練+愛犬のしつけ方教室3月中の水・土・日で開催します!2.わんわんお花見交流会4月5日(日)やります♪++++++++++++1.ONELifeミニ講座~災害時に大切な家族を守るために~++++++++++++今からちょうど4年前、2011年3月11日のこと。東北地方太平洋沖地震が起こりました。多くの人が被災されたことは忘れることはできません。そして、忘れてはならない事実が、人と共に、多くの動物たちも被災したことです。被災した犬や猫などのペット動物たちは、飼い主さんと一緒に避難所で生活することが多かったようですが、中には動物だけ疎開させたり、動物保護団体に預けるなどのケースも見られたようです。ペットと一緒に避難することを同行避難と言いますが、避難所への同行避難では多くの課題が浮き彫りになりました。吠えてしまう、暴れてしまうなどのしつけの問題で、他の避難してきている人に迷惑になってしまったり、アレルギーなどの問題もあったようです。もし、東海地域でも大規模災害が起こったら…大切な家族(愛犬)を守れるでしょうか?避難所などで、動物たちが快く受け入れられるようになるためには、特に犬たちはしつけが何より大切です。クレートで静かに休める人ごみでもパニックしない他の犬に吠えかからない人に飛びつかないなど、基本的な項目が出来ていることは、同行避難にとってとても重要なことです。しつけと言っても難しいコトができる必要はありません。日常の中で使う、当たり前の項目ができていることが、災害時にも、あなたと愛犬を守る強い武器になるのです。その他、・動物用の避難袋を用意する・予防医療を行う・迷子札、マイクロチップをつける・ペットの防災手帳を持つなど、様々な準備が必要です。それら詳しい情報については、環境省が発行している、「備えよう!いつもいっしょにいたいから」というパンフレットを参照してください。『環境省 いつもいっしょにいたいから』で検索すると表示されます。是非、この機会に目を通していただき、もしも大災害が起こったらと考えてみてください。日頃の備えがあなたと愛犬だけでなく、地域も守ることにつながると思います。++++++++++++2.同行避難訓練+愛犬のしつけ方教室3月中の水・土・日で開催します!++++++++++++大震災から4年となる3月11日より、3月中の水曜日~日曜日にかけて全8日間におきまして、「もしもの災害に備える!同伴避難のための愛犬のしつけ方教室」を実施いたします。【教室内容】災害に備えるための知識の紹介同伴避難に必要なしつけ法困った行動への対処法【参加費】2,000円【実施日程】3月11日(水) 14:00~15:00  6組  会場①3月14日(土) 10:00~11:00  3組  会場②3月15日(日) 15:00~16:00  3組  会場②3月18日(水) 14:00~15:00  6組  会場①3月21日(土) 10:00~11:00  3組  会場②3月25日(水) 14:00~15:00  6組  会場①3月28日(土) 10:00~11:00  3組  会場②3月29日(日) 15:00~16:00  3組  会場②【実施場所】ドッグ&オーナーズスクールONELife会場①:岐阜市琴塚2-17-9会場②:岐阜市琴塚2-12-6【お申込み】お申込みはお電話にてお待ちしております。058-337-5234是非、一緒に災害への備えを学びましょう♪++++++++++++3.わんわんお花見交流会~人と動物の共生センター・ONELife3周年記念!~++++++++++++4月5日(日)に、人と動物の共生センター・ONELife3周年記念!わんわんお花見交流会を実施させていただきます!皆さん、取りあえず手帳にメモして時間を空けておきましょう!!わんわんお花見交流会では、3周年を記念して、大わんわん交流会を実施いたします。わんマガにご登録いただいている皆様、交流会なんてはじめてと言う方も大歓迎です☆お花見しながらワイワイやりましょう♪当日はビンゴや、わんこの撮影会なども企画しております。お気軽な会ですので、ちょっと寄ってく?ぐらいのお気持ちでお越しくださいね☆日時:2015年4月5日(日)11:00~15:00   ・雨天の場合は中止です場所:各務原浄化センター会費:1000円   ・差し入れ歓迎!! ⇒ お弁当・おつまみなど   ・アルコール類は各自お持ち込みください申込:電話・メール・FBのメッセージなどでお申し込みください   HP:http://tomo-iki.jp/ TEL:058-337-5234締切:4月4日(土) 当日参加も可能です!【詳しくはこちら】↓↓↓↓↓↓↓↓↓http://ameblo.jp/it-ai/entry-11990990943.html++++++++++++最後までお読みいただきありがとうございました!++++++++++++

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      テーマ:
  • 17 Feb
    • 【わんマガ2015年4号】

      だんだんと日が長くなってきましたね。まだまだ寒いので、わんこ達の散歩もおっくうになってしまいがち?ですが、わんこ達の心と体の健康のためにも、そして飼い主さんたちの健康のためにも、ハキハキお散歩して身体を温めましょうね!さて、今回は、4月5日(日)に開催を予定している、人と動物の共生センター・ONELife3周年記念!わんわんお花見交流会のお知らせもありますよ!!++++++++++++目次++++++++++++1.わんわんお花見交流会4月5日(日)やります♪2.お茶しながらボランティアについてお話しましょ♪ボランティアカフェのご案内(2月22日)3.犬猫保護ボランティア入門講座のご報告ご参加いただいた皆様ありがとうございました!++++++++++++1.わんわんお花見交流会~人と動物の共生センター・ONELife3周年記念!~++++++++++++4月5日(日)に、人と動物の共生センター・ONELife3周年記念!わんわんお花見交流会を実施させていただきます!皆さん、取りあえず手帳にメモして時間を空けておきましょう!!わんわんお花見交流会では、3周年を記念して、人と動物の共生センターに関わるスタッフ・ボランティアはもちろんのこと、ONELife在校生、卒業生、これまでイベントに参加してくださった皆様と一緒に、お花見しながらワイワイやろう!という交流会です。お気軽な会ですので、ちょっと寄ってく?ぐらいのお気持ちでお越しくださいね☆日時:2015年4月5日(日)11:00~15:00   ・雨天の場合は中止です場所:各務原浄化センター会費:1000円   ・差し入れ歓迎!! ⇒ お弁当・おつまみなど   ・アルコール類は各自お持ち込みください申込:電話・メール・FBのメッセージなどでお申し込みください   HP:http://tomo-iki.jp/ TEL:058-337-5234締切:4月4日(土) 当日参加も可能です!【詳しくはこちら】↓↓↓↓↓↓↓↓↓++++++++++++2.お茶しながらボランティアについてお話しましょ♪ボランティアカフェのご案内(2月22日)++++++++++++犬や猫たちが大好き!飼えないけど何かできることがあれば協力したい!でも何をしたらいいかわからない…そんなあなたに。人と動物の共生センターでは、ONELife~人も、動物も、自然も、一つ一つの命、同じ命を大切にしよう~をコンセプトに、様々なボランティア活動を行っています。ONELifeのトレーニングスタッフではなく、スクールの生徒さんや一般の飼い主さん、様々な方がボランティアとして関わってもらっています。ボランティア活動の中で特に力を入れているのが、イベント等を通じての啓発活動。一番身近な異種の動物である犬猫の殺処分問題・飼育放棄問題など現状を知ってもらうと共に一人一人が日々実践できる取り組みの紹介などを行っています。これまでに、・長良川おんぱくへのイベント出展・マーサ21での子供向けワークショップ『犬博士』の開催・各種イベントでのブース出展等を行ってきました。私にも何かできることないかな?と思っているあなたへ。実際にボランティア活動をしている私たちと一緒にカフェでおしゃべりするように、気軽にお話しませんか?●イベント概要2015年2月22日10:00~12:00日曜日場所ふれあい福寿会館 2階会議室住所岐阜県岐阜市薮田南5-14-53参加費無料申込・問い合わせ人と動物の共生センター(鈴木)090-9128-5556当日は、ふれあい福寿会館内のぎふNPOセンターにて、人と動物の共生センターの活動展示もございます。是非、お気軽にご参加ください。++++++++++++3.犬猫保護ボランティア入門講座のご報告ご参加いただいた皆様ありがとうございました!++++++++++++2月1日・8日・15日と、犬猫保護ボランティア入門講座を実施しました!犬猫保護ボランティア入門講座では、保護活動ってちょっと関わりたいけどなかなか機会がない方がいっぱいいらっしゃるはず!との思いから、初めの一歩を踏み出すきっかけとして実施させていただきました☆おかげさまで、30人弱の方にご参加いただき、これからのボランティア活動への参加の一歩目、互いのつながり作りをさせていただくことができました。ご報告、詳しくはこちらから☆↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓++++++++++++最後までお読みいただきありがとうございました!++++++++++++++++++++++++++++++++わんマガ~犬と楽しむメールマガジン~発行:NPO法人人と動物の共生センターTEL:058-337-5234FAX:058-214-3442飼い主が学ぶ!犬と飼い主の学校ONELifeHP:http://tomo-iki.jp

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プロフィール

奥田順之

誕生日:
1985年12月18日
血液型:
A型
自己紹介:
獣医師 奥田順之(おくだよりゆき)。 1985年12月18日生まれ 岐阜大学獣医学課程卒 ...

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NPO法人人と動物の共生センター
岐阜県岐阜市岩地2-4-3
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