朝一番に飛び込んできたのは、北朝鮮の金正恩書記長が核・ミサイル実験を中止し、豊渓里の核実験場を廃棄するとのニュース。


南北会談を控え、韓国の国内世論を緩和し、米朝首脳会談目前にトランプ大統領が「すごい進展だ」と発信するまでの環境を整えた。


実は、米CIA長官のポンペオ次期国務長官が4月上旬に訪朝し、極秘裏に金正恩書記長と会談していたことが報道されており、どうやら谷内国家安全保障局長も事前に知らされていたという。


それが、事実だとしたら、日米首脳会談において、拉致問題をトランプ大統領から米朝首脳会談において取り扱うと公表したことはまさに進展であり、実現すれば安倍外交のたまものである。



話を核ミサイルに戻す。


今回の北朝鮮の発表は、手放しでは喜べない。


なぜなら、文言を検証すると、核そのものの廃棄とは言っておらず、インドとパキスタンが1998年以来核実験はしていないが核保有国とされていることからもその点に注視が必要だ。


特に、核の小型化し、近距離、中距離、大陸間弾道弾ICBMに搭載できる技術は確保しており予断を許さない。


ただ、全米本土を射程距離とするICBM自体の精度技術はまだ半ばとみる。


核を廃棄し、ミサイルを保有しないから体制の維持と経済支援をしてほしいという金正恩書記長のスタンスが示されていない中での早計はあってはならない。


その点、これからが日米を基軸として、外交展開をはかり、核もミサイルも最もリスクを抱えるわが国が本当の安全保障を確実にするために果敢に取り組むことだ。


国会で今こそ質す時だ。


黒い服をまとって行進する野党の国会議員たちの姿が報道されている。


セクハラや性的暴行を受けた女性を守るためにハリウッドの女優アリッサ・ミラノさんらが発信したことがきっかけとなっているMe Too運動は、世界的にも一つの動きとして注目されている。


セクハラや性的暴行は根絶されなければならない。


性的被害にあった人たちの世の中の声なき声を吸い上げ、どうすれば被害が減るのか、無くなるのかを国会でも質していくことが国民の代表である国会議員のはず。


その点、そのMe Tooの声を聴くべき野党の一部の国会議員たちが自ら黒い服をまとって行進する姿は違和感がある。


特に、パフォーマンス好きの野党の複数の男性議員が行進する姿は、国民にどう映ったのだろうか?


黒い服を着て行進しなくても良い社会や世界を築くことが大切だ。


今こそ、国会で議論するときだ。