意味深 | 秘密の35年☆赤い糸の行方

秘密の35年☆赤い糸の行方

何度別れても、切れることのなかったふたりの糸。二股だったときも、彼が「あの人」と結婚してしまったときも、わたしが海外で暮らし始めたときも。音信不通6年、14年ぶりの再会から、再び動き始めた恋。国境を越えた超遠距離・婚外恋愛。

<「ハニーとの話し合い再び」の続きです。>

意味深なことを言われて、
どう返したらいいのかわからず、
答えにつまった。

ハニーの表情から
何か読み取れないかと
探ってみたけれど無理だった。

カマをかけられているのか。

本当に証拠を握られているのか。

それがわからない限り、
ここでムキになって
否定するわけにはいかない。

わたしは感情的にならないよう
声のトーンを落として言った。

「ああいうことをしたら、
信用を回復するのは
難しいことはわかってる。

日本にいる間中、
あたしが誰かと出かけるたびに、
疑われるんだろうなと思ってるし。

でもだからと言って、
どこの誰と会って何をするのか
いちいち報告したり、
友だちと会うたびに
写真を撮って送るとか
そういうことはしたくない」

「もちろん俺だって
そんなことを要求するつもりは
ないよ。

まあ、なんて言うか…。

アイツはどうやら数人いる
仲間のうちのひとりらしいから、
何か集まりでもあったら、
また逢うことになるんだろう」

仲間のひとり、か。

ハニーは河原さんだけでなく、
ふたりの共通の友人である
オタちゃんの写真も見ている。

だからそんなふうに
勘違いしているのだろう。



話し合いの間中、
ハニーの言葉の端々から
感じられたのは、

「河原さんとわたしが
こっそり隠れて逢ったとしても
それは仕方のないことだ」

というニュアンスだった。

ただ何を根拠に
そんなことを言い始めたのかは
最後までわからなかった。



もしもハニーが河原さんに
連絡を取っていたのだとしたら。

それが原因で河原さんからの
メールが滞っているとしたら
どうなるんだろう。

(続く)

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