今日、テレビ朝日の「トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン」という番組を見た。
リズ・マーレーの壮絶人生に感涙した。
薬物中毒の両親、貧困、いじめ、矯正施設収容、家庭崩壊、そして15歳でホームレスにまで転落したリズ。
しかし、彼女は人生を諦めていなかった。
過酷な日々を懸命に生き抜き、彼女が挑んだ人生の分岐点。
それはニューヨークタイムズ紙によって創設された高額の奨学金制度だった。
しかし、その倍率は6/3,000人、500倍という狭き門。
「君が人生で克服したいことは何?」という面接官の質問に答えたリズの言葉。
「私はサウスブロンクスで生まれたホームレスです。家族は離散しています。母は薬物中毒、エイズに侵され死にました。ゴミをあさり、地下鉄のホームで寝て過ごしました。万引きをしたこともあります」
リズは今まで隠してきたホームレス人生を赤裸々に語り、その迫力に面接官は聴き入った。
リズは続ける。
「父は無職でしたが、いつも私にこう言いました。学校に行けば何とかなる。だから、私は変わりたいんです。それが私の人生で克服しなければならないことです。ハーバード大学に行きたい。そのためにこの奨学金が必要なんです」
魂の叫びだった。
リズはニューヨークタイムズの奨学金を受けることができた。
その記者会見で、ひとりの記者が彼女に質問した。
「リズさん、自分がかわいそうだと思ったことは? ゴミを食べたり、ホームレスなんて…」
彼女は答えた。
「そんな風に思ったことは一度もありません。それが現実だから。確かに不安と敵意に満ちた人生でした。でも、前に進むしかなかった。自分の精一杯を真剣に頑張る。そうすれば、きっと良いことが起こるって信じました。ハーバードに行きます。ニューヨークタイムズがこんな私に奨学金を出してくれるから」
そのとき、記者会見の会場から拍手が沸き起こった。
それは、ホームレスの経験までも感謝の対象としてしまうリズという人間に対する賞賛の拍手だった。
リズはハーバード大学卒業後、自分と同じ境遇の若者を支援すべく、ホームレスが通える高校を設立した。
ホームレスからハーバードへ。
途方もない人生の逆転劇を実現した彼女には全ての人に伝えたいことがあるという。
「人生は環境では決まりません。どんな人間になりたいか。その意志が未来を決めるんです」
“人生に無駄なことはない”
リズはそう言いたいのだろう。
そう思えたなら、きっと人生は成功する。


