こういう意見を目にするたびに、私はいつも「何だかなぁ…。」と思ってしまうのです。
「嫁・主人と呼んだら性差別?」
これによると、そもそも発端となったのは「朝日新聞」の投稿欄に載った記事だそう。
『若い人が自分の妻を「嫁」と呼ぶことに違和感を感じ、「嫁」「主人」を使わない呼び方を考えてほしい』というもので、自分の妻を「嫁」と呼ぶのは女性が他家に嫁ぐような印象を与えることから、戦前の「家制度」を思い出すというのが理由…らしいのだけど。
私は、それよりむしろ、いわゆるオタクのみなさんが、自分の応援するアイドルのことを「嫁」と呼ぶ方がよほど違和感感じるけどなあ…。
私なら、自分の旦那さまになら「嫁」と言われようが、「妻」と言われようが、「家内」でも「ウチの」でも、全部嬉しいけど(切実)
ちなみに、この記事によると、世間の奥様にとって、「配偶者が第三者に自分のことを話す時に使われたくない呼称」のランキングはこちらだそうです。
1.ハニー、ダーリン:35
2.ワイフ:27
3.うちの(やつ、など):23
4.おかあさん:34
5.嫁、嫁さん:19
6.女房:17
7.かみさん:17
8.家内:15
9.パートナー:15
10.あなたの旧姓:14
えええ??? だったら何と呼ばれたら嬉しいのだろう…??? ちなみに11位以降にしても、「あだ名、奥さん、彼女、連れ・連れ合い、妻・」・・などと、世間の奥様方がこう「呼ばれたくない」と望む呼び方が続くのですが…。
私なんか、男性が奥様のことを「ウチの愚妻」とおっしゃることにも、むしろ愛情を感じて、素直に「羨ましい~」なんて思ってしまうのだけど、もしかしてドM??
少なくとも、この九州辺りで奥様のことを人前でハニーとかダーリンなどとおっしゃる九州男児には、私はお目にかかったことがないのだけど、 私なら、もしも愛する夫からそう呼ばれたところで、別に抵抗はしないけどねー
それ以前になんだけど、そもそも「嫁」と言う呼び方を配偶者に当てはめるのは、本来は正しい日本語ではないはず。
嫁というのは、あくまでも息子の配偶者のことを指す呼び名なので、舅や姑が「うちの嫁」という場合に使うもので、配偶者ならば、やはり、「妻」もしくは「家内」、「女房」などと言うのが正しいはずなのですが、いつから奥様のことを「嫁」と呼ぶ人が増えてきたのですかね~。
そういう意味では、朝日新聞社の投書の「”嫁”と呼ぶのは女性が他家に嫁ぐような印象を与える。」というのは、「嫁」の意味合いがそもそもその通りのものなんだから、当然なのでは?って気がするんだけど、それにしても「他家に嫁ぐ」のがイカンのなら、一体どうしろというのだろうか。
近親婚の推奨? 意味わかんないし。 しつこいようだけど、私なら是非とも他家に嫁ぎたい(笑)
なにぶん、独身の身で実家暮らしをやっていると、親からの風当たりは強いし、世間体は悪いし…何かと身を縮めて生きて行かねばならないわけです
そんなわけで、こういう呼称を「性差別」ということ自体が、以前から、どうも私には理解が出来ないのです。 だったら、「男」とか「女」と区別することも差別にあたるのでは?
私の知人に、ご自身の配偶者のことを、「口が裂けても絶対に”主人”とか”旦那”とかと言いたくない」とおっしゃる女性がいらっしゃいます。
「主人なんて、私は彼の召使いでもなんでもないし、旦那なんて、彼に囲われてるわけでもないのに、とんでもない」というお考えによるものらしいのだけど…。
それで、この方はご主人様のことを頑なに「彼」とおっしゃっている。
私にしてみたら、そこまで自分の立場を強く自己主張なさる意味がよくわからないのです。 だったら入籍なんて、なさらなければいいのに…って思っちゃう。
「嫁」だろうと、「家内」だろうと「妻」だろうと、それ自体は確かに、昔からの「家制度」によるものなのかもしれないけれど、どれにしたって、うっかり間違えて他の女の名前を呼ばれるよりはよっぽどマシだと思うけどなー