2009-02-17 13:20:41

中西哲生の見解

テーマ:FOOTBALL

IDEAS SHOP  | 石川淳哉ブログ
2月15日の昼間、わが『football is beautiful』のダブルボランチ、スポーツジャーナリスト・中西哲生からメールが入った。「今夜の『Get Sports』で李さん(2月12日の記事へ )とは違う視点を感じてもらえると思うので、よかったら観てください」と。
最近、歳のせいか日曜の夜が眠い。録画しておいた『Get Sports』を昨日(月曜の夜だ)観た。う~ん、なるほど、いつもは辛辣な彼が、なんと、なんと、日本代表を褒めているのだ。ま、褒めちぎりまでは行かないが、ちょっとびっくりした。

中村俊輔、遠藤保仁、松井大輔、長谷部誠の4人のインタビューが中心だったが、要点をまとめてみると、こうだ。

中村俊輔:「高さと強さのある相手だと単純なサイド攻撃の限界が見えてきていたので、恣意的にテストしたことがある。それはニアの空いているゾーンを有効活用しようと思っていたこと。」ともにゴールには至らなかったが、ニアからマイナスの低く早いボールを供給することで二度の決定機を作った。(①俊輔から長谷部へ、長谷部が中の二人へ折り返した②俊輔から大久保へ、大久保はワンタッチで反転、そのままシュート)この流れは、今後も使えるとわかった。

遠藤保仁:「どうしても中の人数が足りない状況になった。」そこで、サイドに送り出したボールのターゲットに中に自分で切り込んでいって、ミドルシュート。惜しくもキーパー正面。ガンバでの彼の役割、ゴールハンターとしての遠藤の良い側面が出た。

松井大輔:右、左にと精力的に動いた松井の動きは、相手のマークを混乱させていたし、多くのチャンスメークの起点となった。

長谷部誠:自陣で奪ったボールを善戦に供給した長谷部は、そのままゴール前に走り込んでゴール前五人のうちの大外に位置した。ダイレクトボレーは惜しくも見方の大久保に当たりゴールならず。「誠は、いい走りを見せたね」(俊輔)


映像の時間が10分だったこと、そしてインタビューが4人もあったので、論点が少しわかりにくかったのでさっき収録前の中西哲生を捕まえて電話で聞いてみた。

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中西哲生(公式HPへ

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聞き手/石川淳哉

石川:あの映像で最終的に言いたかったことは何ですか? もう少しわかりやすく説明してください。

中西:ボードがあるとわかりやすいんですが(笑)要は、最終予選で仮想ワールドカップを考えて戦う格好の相手オーストラリア。日本の体格差など色んな事を考えると、サイド攻撃とセンターからのミドルという単純なものだとどうしても跳ね返されてしまう。抉ってコーナーポストに近い位置からあげたり、アーリークロスだけでは、偶然はいることはあっても確率はどうしても低い。そんなことを選手自身が一番感じていたのだと思うんです。
で、そこで選手が悩んで見つけたゾーンが俊輔が言っていた「ニアゾーン」なんです。実際、強豪国もニアゾーンを巧く使います。

石川:んっ?強豪国と同じやりかたを実践すると言うこと?

中西:違います。強豪国のニアゾーンは、ペナルティエリアの少し外側なんです。日本が今回テストしたのは、ペナルティエリアの完全に内側。倒されればそのままPKがゲットできる位置のことです。俊輔を通り越して、誰かがそこに走り込む。相手のディフェンスもそこまでラインを下げざるを得ない。ポッカリ空いたゴール前のスペースにボールを放り込む。決定的なチャンスが生まれたのはそこの位置からなんです。残念ながら中に走り込むFWがタイミングを掴み切れていなかったので得点にはなりませんでしたが、経験値が高まれば高い確率でゴールにつなげることが出来ます。

石川:だとすると、やはり田中達也、玉田、大久保などの素早いFWが2トップに入るのが今後もいいと?

中西:それも、違います。日本がニアゾーンをうまく使うようになると、今度は、相手のディフェンスは警戒しますよね。そうすると、サイドからの単純なクロスに合わせるターゲットマンも生きてきます。巻や岡崎といった選手たちです。

石川:なるほど。まとめると「日本代表にチャンス有り」とこういっていいんですか?

中西:はい。俊輔のコトバに顕れているでしょう。「日本が世界に通用する攻撃の糸口が見えた」と言っています。今回、彼は意図的にあのゾーンが通用するかどうかを試した。残念ながら結果には繋がらなかったが、相手が崩れるのが見えたのは大きな大きな収穫だったと思いますよ。何度も言いますが全体の意識統一が出来て、連動感が養われるのが条件ですがね。


というわけです。李さんと違った視点だったが、ともに次に繋がるベストゲームと言っている。早く二人が唾を飛ばし合う姿を見たい!というのが、僕に与えられた唯一の特権だ(笑)
最も危険な相手のペナルティエリア内のニアゾーン。なんか名前を付けたいなあ。
「サムライ・ニアゾーン」「ハラキリ・ニアゾーン」「虎穴ニアゾーン」「レッド・ニアゾーン」なあんちゃってね。

さてさて、3月28日のバーレーン戦では、日本オリジナルのfootballが観られるのだろうか?

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