外れた車輪当たり女性重体 宇都宮日光サーキット | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

外れた車輪当たり女性重体 宇都宮の日光サーキットでドリフト大会
産経新聞 11/20(日) 13:57配信 
20日午前9時ごろ、宇都宮市高松町の「日光サーキット」で、車輪を滑らせながら走行するドリフト競技大会開催中、千葉県松戸市小金原、中古車販売業、高宮悠樹(ゆうき)さん(36)が運転する車の右前輪が外れ、埼玉県本庄市下野堂、ピアノ講師、鈴木祥子さん(35)に当たった。全身を強く打ち、腰の骨を折るなどして意識不明の重体となった。高宮さんも頭などをうち軽傷。
栃木県警宇都宮東署によると、高宮さんは競技出場者で、鈴木さんは観客席ではなく競技関係者エリアにいたという。日光サーキットによると、レースは中止になった。日光サーキットは東北自動車道宇都宮インターチェンジから北に3キロ。国道293号沿いにあり、ドリフト走行の大会やバイクのレースが行われる。同署が詳しい事故原因を調べている。

  
  
ドリフト走行とは路面の横滑りや、タイヤの急激なロックの繰り返しだ。
つまり、通常走行する車両とは想定されていない方向に強い負荷が掛かる。
大した速度は出ていないが、ドリフト走行時にボルトの破断や折損はよく生じる事象だ。
ドリフト車の事故などを見分すると、大抵足回りはガタガタである。
通常のレースに出場する車両よりも強い負荷が生じたことを窺わせる状態だ。
それをサーキットでなく、公道でやってのける御仁がおられるので恐れ入る。
 
さて、今回の事故であるが、公道ではなくサーキットだ。
実は、サーキットに観客の安全の保証は何処にもない。
現に幾つかのサーキットは、事故をきっかけに閉鎖されている。
海外の映像でも、サーキットで事故に巻き込まれる映像は多い。
今回の事故の報道を見ると、タイヤホイールだけでなく、ブレーキごと離脱している。
典型的なドリフト型事故だ。
被害者に対する賠償について保険が機能するよう祈りたい。

   

*************************************************************

引用の事故によっておけがをされたた方々に衷心よりお見舞い申し上げます。

一刻も早い回復をお祈りいたします。

 

一般社団法人 法科学解析研究所 代表理事 石橋宏典

http://fal.ne.jp/