Isanan の駄文ブログ

… 自作小説(?)やら何やらの駄文を、気が向いたときにだらだらと書き連ねて行くブログです

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 不気味に広がる暗い森。この森には不思議な伝説があった。何処かに秘宝が隠されており、その秘宝には手にした者の願いを叶える魔力があると言うのだ。だが森には魔物が棲みついており、一度入り込んだ人間は二度と生きて出ることはできないと伝えられていた。人々はこの森を恐れて近づかず、やがて「闇の森」と呼ぶようになった。今、あなたはその森に足を踏み入れようとしている。病に冒された大切な人の命を救うため、秘宝を手に入れその魔力を使おうというのだ。おりしも日が沈み周囲は闇につつまれようとしていた。その闇の中でも一層暗く沈んで見える目の前の森に向けて、あなたは進み出した。

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主要分岐点
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 気が付くと、あなたは河原に倒れていた。呆然としたまま辺りを見まわす。そこは森の入り口の前を流れる川だった。あなたは正気に返って、慌てて自分の手を見た。固く握り締めた手を開くと、中には確かに秘宝があった。何時の間にか東の空が白み始めていて、その光を反射して秘宝はきらきらと輝いた。魔力や呪いがあるとは、見ただけでは誰も信じないだろう。だがあなたが森の中で出会い体験したこともまた、聞いて信じられるような事柄ではなかった。ただあなただけが、それが実際にあったことだと知っていた。

 あなたは立ちあがった。伝説の秘宝は手に入れたが、まだ終わりでは無かった。あなたにはこれを探した理由が、戻るべき場所があったからだ。痛む体に活を入れてあなたは歩き出した。しかししばらく行ったところで、あなたは立ち止まって後ろを見た。人影が見えるのでは、と言う淡い期待があった。だがそこには闇の森だけが、薄明の中になお暗くただ静かに広がっているだけだった。その深部に、失われた遺跡も魔力の秘宝も、哀しみの伝説も何もかもを暗闇に隠して。あなたは背を向けて再び歩き始めた。そしてもう振り返ることも無く、自分の道をひたすらに進み続けた。


(終わり)
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 気が付くと、あなたは河原に倒れていた。そこは森の入り口の前を流れる川だった。あなたは自分の手を見た。固く握り締めた手を開くと、中には何も無かった。何時の間にか夜は終わりを告げ、東の空から周囲は薄紫色に染まりつつあった。振り向くとそこには、薄明かりに影を一層と濃くして闇の森が広がっていた。夕闇が朝焼けに変わっただけで、入った時と何もかも同じに見えた。本当にあの中を一晩さまよって出てきたのだろうか?全ては夢の中のこと、悪夢を見ただけではないかとすらあなたには思えた。だがあなたは全身に傷を負っていて、疲労が体に重くのしかかった。そしてそれは生きている証拠でもあった。

 もしあなたがそうしたいのならば、あなたはまた森に入って秘宝を探すこともできる。一度は手に入れたのだから、今回はもっと楽に成功させることもできるだろう。だが忘れてはいけない。あなたはすでに秘宝の魔力を使った身であることを。呪いをその身に受けた体であることを。森はすぐ傍にあった。だがそこに眠る全てのものは、得るものも失うものも、与えるものも奪うものも、何もかも堅く闇に閉ざされて隠されていた。次にあなたが見つけるであろうものも。それは希望なのか、それとも絶望なのだろうか?闇の森はただ静かに広がるのみだった。


(終わり)
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 前後を魔物に挟まれ上からは落石が降りかかり、どこにも逃げ場は無かった。その場しのぎで隠れる場所さえも。二匹の魔物が鎌首をもたげて構えた。あなたは握り締めた秘宝に向かって願った。無事に森から出られることを。闇の中に二つの噴気音が同時に響いた。それも耳に入らないほど、あなたは一心に願いを念じた。

 覚えているのはそこまでだった。全てが闇につつまれて、あなたの意識もその中へと吸い込まれて行った。


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 前後を魔物に挟まれ上からは落石が降りかかり、どこにも逃げ場は無かった。その場しのぎで隠れる場所さえも。そのとき傍に立っていた女神像が、落石を受けてあなたの方へ崩れ倒れてきた。差し伸ばされた手が根元から折れ、微笑を浮かべた顔があなたの前で砕けた。水煙にあなたの視界が遮られた。闇の中に噴気音が二つ同時に響いた。


 あなたの冒険は終わった。
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