1月。 この時期、仕事は例年暇な事が多い。
そういうわけで割と早めに仕事を片づけて女の子と待ち合わせ。中華屋へ向かう。目的は胡瓜のキムチと餃子。そして生ビール。急いでいくが、3分の遅刻。
いない。
僕の携帯電話は現在睡眠中で夢の中でしか通話ができない。
仕方がないので公衆電話を探す。あたりを見回す。中華屋の横に発見する。 「あっ」定休日だ。
中華屋は休みだった。 30円を投入し、女の子の携帯電話にかける。
トゥ・ル・ル・ル・ル・ル・・・
「もしもし、・・あ、ごめん。少し遅れた。今どこ?え?・・何て? 近く?どこ行ったらいい?え?・・・ちょっ・・」
振り返ると女の子がいた。笑っていた。少しほっとする。
僕らは定休日の中華屋を仕方なくあきらめ、以前から気になっていた高架下のバーにむかう。ビニールで覆われたとてつもなく怪しいバーだ。
前を何度か通っているのだけど客が入っているところを一度も見たことがない。
躊躇いながらもドアを開ける。
人の良さそうな男の子がバーテン。カウンターに並んで座ると
「いらっしゃいませ、ウチはじめてじゃないですよね?」
「はじめてです。」
なんて喋りながらこの店の正体をさぐる。
外から見たらかなり怪しいけど、実はハワイアンな店だった。近々改装する予定でより一層怪しくなるらしい。
僕はレッドストライプを、彼女はレッドアイを飲んだ。
ハワイの夕日に酔いしれて、いつの間にか僕らは赤い目をしていた。
今夜のBGM
V. A :
The Bossa Nova: Exciting Jazz Samba Rhythms, Vol. 2