鳩山由紀夫首相は4日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、仲井真弘多沖縄県知事と県庁で会談した。鳩山首相は「すべてを県外にということは現実問題難しい。ぜひ沖縄の皆さんにも負担をお願いしないとならないという気持ちで来た」と述べ、県内移設の考えを初めて表明した。首相の沖縄県訪問は昨年9月の就任以来初めて。首相は同日朝、自衛隊機で沖縄県に入った。

 首相は知事との会談で、「今日は率直に、沖縄県民の皆様におわびを申し上げなければとの思いでお邪魔をした」と述べ、普天間飛行場の県外移設を断念する方針を伝え、陳謝した。これに対し、仲井真知事は「(県外移設という)政権の公約に沿った解決策に対し、県民の期待が非常に強い」と注文をつけた。

 政府は米軍キャンプ・シュワブ(同県名護市)の沿岸部か沖合に「くい打ち桟橋」(QIP)方式で滑走路を建設するとともに、2500人とされる普天間飛行場の海兵隊航空部隊のうち最大1000人か、訓練の一部を鹿児島県・徳之島に移転する案を検討している。首相は知事との会談で、具体的な移設案には触れなかった。

 知事との会談後、首相は沖縄県議会の高嶺善伸議長らとも意見交換。移設案について「沖縄の皆様方、また徳之島の皆様方にも率直に負担を願えないかという思いだ」と理解を求めた。

 この後、首相は県庁内で記者団に対し、県外移設を断念した理由について「現在の日米同盟の中で抑止力を維持する必要性から、普天間の機能を国外、あるいは県外にすべて移設することは難しいということに至った」と説明。その上で「沖縄に一部機能を移設せざるを得ない。仲井真知事には『ご理解を頂けないか』と申した」と述べた。

 首相は4日午後、名護市の稲嶺進市長と会談して政府案に理解を求めるほか、普天間飛行場周辺の住民と対話する。

 仲井真知事らとの会談に先立ち、首相は糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園を訪れ、国立沖縄戦没者墓苑に献花。公園内にある沖縄戦での犠牲者名を刻んだ平和の礎(いしじ)を見学した。

【山田夢留】

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