『お金は木にならない』

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先日の金銭教育の記事の中で取り上げた書籍を読みました
お金は木にならない―親子で学ぶ、3歳からの金銭教育/東洋経済新報社
¥1,620
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この本はアメリカの銀行で頭取を務めた方が書いた本だけあってお金に関するテーマを「管理の基本」から「遺言」、「成人後の同居」にまで幅広く設定し、それぞれ具体的な指南をしているのでとても勉強になりました。
この本を読むと「金銭教育って面白そう 」という気持ちになり、読んだ前後で金銭教育観は確実に変わると思います



以下、備忘録のメモ書きです
(長いです苦笑

 「お金の管理の基本」の教え方
 2~4歳
「お金とは何か」を、以下のゲームなどを通じて教える。

①コイン見分けゲーム:
紙に鉛筆でそれぞれのコインの大きさの円を描き、丸の中にコインの額面を書く。
「50円」、「100円」・・・と読み上げて、子どもがコインを正しい丸の中に置けるかを確認する。

②コイン・ゲーム:
テーブルの上にコインを山積みにし、合計が100円や50円になるようにコインの組み合わせを作らせる。
※合計したお金で何が買えるのか、チラシや出前の写真入りメニューを見ながら考える


 5~10歳
自分専用の貯金箱を与えると同時に、この年代の子どもには「つり銭ゲーム」を通じてお金の計算に慣れさせる。

①つり銭ゲーム:
親がお客、子どもがレジ係になり、お買いものごっこの中でお釣りを正しく返せるか見守る。
次に親がレジ係、子どもがお客になって同じことをする。
※「3個100円」といった値付けの品物も入れて、1個だけ買えば35円のものがなぜ3個だと100円になるのかを説明する
※親がお客になった時、わざと手持ちのお金より大きい金額の買い物をして、手持ちの金額以下に収めるにはどの品物を返せばいいか子どもに指示させる
※「もらったお釣りが多かったら/少なかったらどうする 」と話し合い、道徳教育へとつなげる




 お小遣いをあげる年齢
著者の考えは、「3歳ごろから」。

お小遣いとは、子どもが家族の一員としての仕事をやり終えたご褒美に、親が子どもに毎週/毎月あげるお金のこと。

お小遣いをあげるようになったら、何でも良いのでお小遣いの範囲で買えるものを子どもと話し合って一つ決める。
貯金の目標期間を長く設定すると、目標を達成した時には欲しいと思っていたものへの興味を失くしていることが起こるが、それを通じて「本当に欲しいかどうかは時間を置けば分かる」という、お金を使う際の鉄則を体得させる。

お小遣いは毎週/毎月決まった額をあげて、「定収入」としてその使い方を子ども自身に決めさせるのが良い。
お金の使い方は、「SOSシステム」として理解させる。
Saving(貯金): 目的のためにお金を取っておく金額
Offering(寄付): 自分の幸せを他人と分かち合う美徳を教える。貯金+支出の10~15%が目安
Spending(支出): 子どもが好きなように使える金額

お小遣いをあげる前に、お小遣いと引き換えにどんな仕事をさせるかを決めておく。
*居間/自分の寝室を掃除する
*古新聞を畳んでひもで縛る
*ゴミだしに行く
*食卓に食器をセットする など
※決められた仕事を全てきちんと済ませない限り、お小遣いはあげない。



 お金の実地教育
お金を賢く使うための基本として、以下2点を教える
①お金には「正しい」使い方と、「悪い」使い方(=衝動買い)があることを教える
②お金を正しく使って、賢い消費者になることを目指すように教える

次いで、「お金の本当の値打ち」を教える
お金の本当の値打ちとは、それを稼ぐのに必要な時間と労働で換算したもの
*何かを買うためには、お小遣いをどれ位の期間ためないといけないか
*欲しいものを買うためには、どれだけ働かないといけないか

①「お金の本当の値打ち」ゲーム:
雑誌や新聞から切り抜いた商品(ジーパンなど)を見せて、それが自分の何週/月分のお小遣いに相当するかを当てさせる

②見比べ買いゲーム:
スーパーで、親が命じた買い物を子どもが予算の範囲内で出来るか見守る

③クーポン券ゲーム:
子どもにクーポン券を持たせ、買った品物に該当するクーポンを選び出してレジに提出させる。
割引額分は子どもにあげる。
※特定の製品にしか使えない、有効期限がある、購入できる量に限度がある等、クーポン券の意味と使い方を教える

④ラベルチェックゲーム:
スーパーで「一人用のおそうざい」、「減塩のお味噌」、「お砂糖の入っていないシリアル」など商品の特性を指定して、それに見合った商品を子どもに見つけさせる。

⑤テレビCMゲーム:
TVで一緒に見たCMの中から、実際に食べてみたいものを一つ選ばせる。
実際の店舗でその商品を見つけさせ、「CMで流れている商品はよく見えて手が届く所に置いてある」ということを説明する。
見つかった商品と、別ブランドの同じ商品を何種類か買い集めて、帰宅後にブランド名は隠して味見し、一番美味しいものを選ぶ。
※CMではその商品のどんな特徴を強調して宣伝していたかを思い出させる
※CMとはどういうものかをよく分からせ、うっかり乗せられないように気を付けさせる(賢い消費者になるためにはどうしたら良いかを学ばせる)



 予算を作る
お小遣いをあげるようになったら、「必要なものを買い」、「欲しいものを買うために貯金する」ためには予算を作ることが大切であることを教える

予算の作り方:
①お金の使い道を考えられる限り書き出す
②SOSリスト(貯金/寄付/支出)のブランクシートを作り、①をシートの中に分類する。その際に、貯金は「将来のため」、「近いうちに使う」ものに分類し、支出も「毎月の必要経費」と「自由に使えるお金」に分類する


予算に含まれない想定外の事が発生した際にどのように対応するのかを事前に話し合っておくことも大切。
*花瓶や隣の家の窓ガラスを割ったらどうする
*お金を失くしたらどうする
*他人とお金の貸し借りをする
*約束した仕事をやらなかったらどうする  など
※想定外の出来事による負担を稼ぐための臨時のお手伝いをさせるのも一手
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