森の木琴 NTTdocomo TouchWood のCM | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

NTTDocomoサイトでPR中の携帯 TouchWood SH-08Cに使われている「森の木琴」の動画が公開されている。

福岡県のK市にある山の中で撮影されたのだが、まさか鹿まで居たとは驚いたね。

この山の中で響く呑気な音は、今の荒んだ日本を癒してくれるのでは無いだろうか。

TouchWoodのサイトは以下

http://answer.nttdocomo.co.jp/touchwood/

YouTubeはこちら




実はこの試作は僕の仕事部屋の隣の部屋で行われていた。

この製作を手掛けたM君は僕の事務所の大家さんであると共にクリエイターとしても活躍中だ。

かなり苦労していた様だが、最終的にはこの様な素晴らしい出来上がりとなった様だ。

M君とは彼が高校生からの付き合いだ。

彼の通っている高校にはオーケストラがあって、そこの当時の顧問が僕の友人で、そこの高校の練習場で、当時、その友人や僕などでやっていたコントラバスカルテットの練習をしていた。

確か、彼はオーケストラの部員では無かったが、音楽好きでコントラバスを僕同じ先生に習っていた。

その後、M野音大へコントラバスで入ったが、当時からトークが面白くて、僕達のカルテットのマスコットボーイの様な存在で、そのカルテットのコンサートの時は司会を頼んでいた。

大学を卒業した後は、イギリスへ渡って作曲など勉強をして、現在はこちらでCM音楽の製作を手掛けている。

年齢的には随分下だが、僕がサラリーマンを辞めて独立する時も相談に乗ってくれて、現在居る事務所を紹介してくれた。

去年だったか、彼がパリへ出品するちょっと変わった作品の製作で、電子関係の仕掛けを作るのに協力したのだが、今回は超アナログと言う事で、玉の落ちるタイミングの調整や板の一つ一つの音高の調整等、気の遠くなる様な手作業を延々とやって実現したようだ。

ちなみにテスト中は「ラデッキー行進曲」の4小節だったのだが、隣の部屋で繰り返しやってても最初は彼から曲名を聞くまで、ラデッキーだとは思わなかった。

しかし、最終的な仕上がりを見ると、立派に音楽になっているし様々な工夫をしていて面白い。

特にトレモロの部分はグッドアイデアだろう。

落ちる部分をV字型としているのも、玉がルートから逃げないようにする為の途中で出た案だったが、これも成功に一役かっている感じだ。

これに限らず、最後だけ見ると簡単そうだが、それまでに途方も無い試行錯誤や手間暇と沢山の人の手が掛かっている物は多い。

しかし、頑張って前に進めばいつかはこの様に完成する。

このCMはかなり評価が高い様で、彼の大切な実績の一つになることは間違いないだろう。

今の東北もガレキの山だが、そのうち徐々に片付いて建物が建って人が戻って来て賑わいを取り戻す日が来るだろう。

それを信じて、今から先何年も頑張る人達が沢山居ることを忘れないようにしたい。