当面のユーロリスク
昨日のドラギ総裁の発表で、
市場はリスクオンに傾きました!!
内容に関しては、下記を参照下さい。
*ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨
この中で、目玉といえば、
「期間3年までの国債を無制限買い入れ」
となります。
これに対しての識者の反応をまとめたのが下記になりますが、
*ECB、期間3年までの国債買い入れで合意:識者こうみる
総じて言えるのは、手放しでは喜んでないということです。
リスクをあげていくと、
*ドイツが反対しているため、全会一致での決定ではない。
9月12日にはドイツの憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)が
合憲であるかどうか判断を下す予定です。
違憲判決が下された場合は再び混乱に陥るのは必須です。
*ギリシャ不安
先行して支援しているギリシャが順調に進んでいかない場合、
当然、今回反対したドイツを筆頭にその他オランダやフィンランド等
反対勢力を勢いづかせます。
*スペインの態度
これが一番の問題なんですが、ラホイ首相が積極的ではない。
どうも、IMFが関与してくることに相当な抵抗感があるみたいです。
ラホイ首相はメルケル首相との会談で
支援を受ける条件についての話はスルーしたみたいですし、
その後の発表でも、支援要請を急ぐ考えはないとの考えをあらためて表明してます。
その上、多くのエコノミストが支援の条件にされるとみている
年金削減には応じる考えはないとも表明してます。
このままスペインが支援要請をしなければ、
10月には、マーケットの圧力がかかるのでは?という懸念が発生します。
そうならないように、一部関係者の話では、
フランス等が10月18-19日のEU首脳会議までに支援要請するよう促してた
みたいですが、聞く耳持たず状態らしいです。
とはいえ、ドラギ総裁の今回の国債買い入れプログラムで
欧州不安解決への道筋がついたことは確かですね!!!
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