8月某日
驚くくらい大きな蚊が家の中にいてうわって声を上げる。
驚くくらい大きな蚊も驚いてふわふわたゆたうように逃げていった。
もうあんまり暑くないから、蚊も少し元気がない。
大きすぎる蚊をつぶすのは怖いから、菊花せんこうを焚いた。
夏の間に一箱使い切らなかった。来年の夏までとっておこうとおもうけれど、
来年また夏が来るってことが、なんとうなく実感ない。
本当に去年も夏は来てたのかな。
確かに暑い日々が過去にもあったけれど、
あれは本当に夏だったのかな。とか、意味が分からないぐるぐるの中にいる。
こころがちょっと弱っていたのだ。なつのあいだ。
まだ少し弱ってるけど、でも夏は好きだから元気でいられたのだ。
秋が来たら、どうなっちゃうんだろうとか少し怖いよ。
夏がおわったら、なつやすみをおしまいにします。
大人のなつやすみは、自分で終わりを決めなくちゃいけないのです。
こどものみなさん、大人になったら大人になれると思ったら大間違いですよ。
8月某日
東京は大雨が降って、今日は涼しいです。
灰色の雲がぶあつく空を覆っていました。
このあいだの大雨で川が氾濫して
一年かけて育てたトマトが全滅したって言っていた
新潟のおじさんのことを考えていました。
福島の先祖のお墓が倒れてしまったから、
今月直しに行くのだと両親が言っていたことも思い出しました。
今日も福島で大きな地震がありました。
おおいなるものの前でわたしたちは
あまりにも無力で途方に暮れます。
写真は、新潟で見かけたラーメン屋さんの看板。
奥にある、白い細長いものがそうです。
小さすぎて読めないと思うけれど、
「子供達の目標となるようなラーメンつくりたい」
と書かれています。
あまりにも壮大な夢で、驚いてズームし忘れました。
わたしは子供のころも今も、ラーメンを目標にしたことがありません。
WEBマガジン幻冬舎にて連載中
エッセイ「愛の病」、更新されました。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/ainoyamai/index.html
毎月、1日と15日に更新です。
(8月はお盆のため、15日はお休みです)