6月某日

 

 バレエ「ジゼル」を観に

 

 新国立劇場へ行く。

 

 ジゼルの、柔らかな可憐さにうっとりする。

 

 二幕、死んでしまったジゼルの踊りは、

 

 観てるだけでアドレナリンと涙が出た。 


 

 恋のために死んでしまうジゼルはやっぱりまだ若い娘で、

 

 こんなに生きてしまったわたしは多分、

 

 恋に破れて絶命するなんてきっと出来ない。

 

 それを羨ましいと思ってしまうわたしは、

 

 やっぱりもう、立派な大人なんだろうなあ。

 

 


 


血豆。

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 6月某日

 

 知人の、

 

 ものすごい美人の結婚のお披露目会へゆく。

 

 本郷にある有形文化財の旅館のお座敷で、

 

 ゴールデン街を数十年流してるギター弾きの人がいたりして、

 

 非常に気持ちよく、楽しく酔っ払う。

 

 家に帰り、いろいろなものを忘れてきていることに気づき、ブルーに。

 

 さらに、口の中を噛んで、また口内炎が出来た。

 

 と思ったら、血豆だった。

 

 口の中の血豆。

 

 お酒を飲むといつも次の日、

 

 自分の駄目さ加減にがっかりする。

 

 



 

 

 6月某日

 

 はじまるまえからずっと楽しみにしていた、

 

 「ナスカ展」が、もう終わってしまうことに気づく。

 

 慌てて、観にいってみる。


 最終日だったため、非常に混んでいた。

 

 展示物よりも、

 

 知らない人の後頭部を眺める時間のほうが多く、


 どっと疲れる。


 「ナスカの地上絵」を模したライトが、足元を照らしてくれるはずだったのに、

 

 人が多すぎて、お客さんの頭ばかりを照らしていた。

 

 

 

 ああ、ちゃんと予定組んで早めに行けばよかった。


 

 

 雨の上野の森は、それでも

 

 なんだかしんと静かに思えた。

 

 木が風にあおられさわさわと揺れるさまは、

 

 きっと何万回見ても感動する。

 

 

亀には瞼がある。

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6月某日
 
うちの飼い陸亀の寝顔。
 
 ずっと狙っていたんだけれど、
 
ようやく撮れました。
 
白いところが瞼です。
 
うちの子は危機管理能力が低く、
 
 手も足も頭も、
 
出しっぱなしにして寝ます。
 
ちなみに白いのはわたしのスリッパ。
 
 仕事をしていたら、
 
わざわざ、わたしの足元に来て、
 
寝てくれました。
 
 
 
 
 
 
 

 6月某日

 

 わたしは、

 

 自分の身に起こった「嫌なこと」を、

 

 声に出すことに非常に抵抗を感じる。

 

 それは、「その嫌なことに遭遇し、怒りや嫌悪や憎しみを感じる自分」

 

 の存在が、とても嫌で、

 

 できることなら見ない振りしよう、それが駄目なら

 

 せめて他の人たちに知られないように、って、思っているからだ。

 


 ようやく、

 

 その出来事とは関係のない人、に、

 

 わたしがその出来事でどんなにショックを受けたのか、

 

 話すことが出来た。

 

 ようやくこうして、日記もすすめられるようになった。

 

 ああ、弱くて自意識ばかり高い自分が、

 

 とても情けない。



 でも、笑いたくないのに笑うのなんか、もうまっぴらなのだ。

 

 

 「ここまで来たんだから、俺たちはこれからは戦っていかなくちゃいけない」

 

 と、ある若い俳優さんが言っていた。

 

 そんなことを、思い出しながらわたしは、

 

 

 早朝、

 

 覚悟を決めました。

 

 

 

 


 

 脚本を担当させていただいた、

 

 映画「ストロベリーショートケイクス」

 

 の、ホームページが動き出したようです。

 

 世界で一番尊敬する表現者と、

 

 大好きなすばらしい人たちと

 

 一緒に仕事をさせてもらえて、

 

 本当に、

 

 「もう明日しんじゃってもいいな」と思うくらいに幸せな経験でした。

 

 公開まではまだ3か月ありますが、

 

 HP、チェックしてみてください。

 

 http://www.strawberryshortcakes.net/