2011年06月28日(火)

深夏の夢物語

テーマ:生徒会の一存 二次小説
あたしが、いつも通り生徒会に入ると、そこには鍵がいた。
                            
「よう、深夏」                     

「あれ、鍵だけか。皆は?」

「皆?何言ってんだよ、深夏」

 何で、そんな不思議そうな顔をするんだ。

 けど、なんかいつもと雰囲気違うよな、鍵。昨日までは普通

だったのに、一体どうしたんだろう。

「はぁ……深夏にしては珍しいな、忘れるなんて。何かあった

のか?」

「いや、別に何もねえけど。忘れるって…何を?」

「あのな、会長と知弦さんは修学旅行。真冬ちゃんは、新しい

ゲームを買ったから生徒会休みたいという我儘で欠席。会長と

知弦さんの修学旅行のことは忘れても、妹である真冬ちゃんま

で、忘れるとは……相当疲れてるみたいだな」

「え、そうだったっけか?全然記憶に無いんだが……」

 昨日は皆、普通に生徒会で駄弁って、普通に帰って行ったよ

な。

 もしかして、本当に忘れたのか?

「よし、俺が疲れをとってやろう」

 そう言うと、鍵はあたしの背後に周り、肩を揉み始めた。

「あっ、だ、大丈夫だ!あたしは肩こりなんて……」

「んー。結構こってるな。痛くないか?」

「お、おう」

 なんだこれ。鍵、こんなに上手かったのか、肩揉み。

 ……気持ちいいなぁ。うとうと。

「深夏?」

 目を開けると、鍵の顔がすぐ近くに! 

「な、なんだよ急に!びっくりするじゃねーかっ!」

「いや、気持ち良さそうに寝てたからさ。可愛いなぁと思って」

「なっ!……てい!」

「ふべらっ!」

 あたしは思いっきり、鍵の腹部に拳を入れる。

「ど、どうやら大丈夫そうだな。深夏」

「おう、あたしは元気だ!」

「なら良いけど……」

 鍵とあたしはゆっくり自分の席へと戻った。

 まったく、やっぱり鍵は鍵だよな。正直ちょっと安心した。

 鍵は何か思いついたように、話を切り出す。

「ところで、深夏」

「ん?なんだよ」

「好きだ」

「んにゃ!?」

「俺の為に美味しいご飯を作って下さい」

「ちょ、おいっ!」

 なんか、鍵がウェディングドレスを取り出してきた!

「さぁ、これを着て。結婚しよう!」

「いやいや!何でそうなるんだよっ!」

「何でって……俺は深夏が好きだからだよ」

「そういうことじゃなくてなぁ!」


              ***

Part2へつづく
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2011年06月20日(月)

持て余す生徒会 part3

テーマ:生徒会の一存 二次小説
「アカちゃん、私に意見があるわ」

「ん? 知弦、待ってたよ。さぁ、話してちょうだいっ!」

 目をキラキラと輝かせる会長。可愛い。

 そして、さっき焦っていたことが嘘のように、知弦さんが意見を出す。

「アカちゃんの力……そう、これよ!」

 知弦さんは会長に近づくと、羨ましいことに抱きついた。

「ふえっ? ち、知弦どうしたのよ~」

「はぁ、やっぱりアカちゃんの抱き心地は最高ねぇ」

 な、なんだこの図……知弦さんに抱かれている会長。やばいです。

「知弦ぅ、意見はどうしたのよっ!」

「うふふ、アカちゃんの力はね……抱き心地が良いってことよ♪」

 結局自分の為だった。

「知弦さん、本当は思いついて無かったんですよね」

「そんなことないわ、キー君。これはアカちゃんの立派な力よ」

 そう言って、知弦さんは会長の頬をむにむにする。

「はぅ、私の力はこんなものじゃないもん! えいっ!」

 なんと、会長は知弦さんの体から上手にすり抜けて、脱出していた。

 驚く知弦さん。

 いや、俺も驚いた。あの会長が知弦さんを……

 気づいたら、俺は叫んでいた。

「会長、それですよ! 会長の力はそれです!」

「えっ、どうしたの?」

 会長は不思議そうな顔で俺を見つめる。

「あの知弦さんから逃れることができたなんて、凄いですよ、会長!」

「そ、そうかな~。うふふ」

 会長は満更でもない様子だった。

「凄いわ、アカちゃん。私の腕から抜けられるなんて……」

「ああ、凄いぜ、会長さん!」
 
 そして皆で笑った。

『あははははは!』

『…………』

「で……結局、会長さんは何を言いたかったんですか?」

『……はぁ』

 真冬ちゃん、そこを言ったらおしまいだよ。

 こうして会議は、また初めからやり直されるのだった。

  

                     ***
end
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2011年06月18日(土)

持て余す生徒会 part2

テーマ:生徒会の一存 二次小説
「軟弱とは失礼なっ!それに『燃え力』ってどういう意味だよ」

 俺が反発すると、深夏はそれを無視して会長の方を向いた。

「会長さん!」
 
 深夏は会長の肩をガシッと掴む。

「な、何よ」

「会長さんは、勿論分かってるはずだよな!あたしの言いたいことを!」

「えっ……いや、その」

「さすが会長さんっ!見なおしたぜー!」

「あ、うん……」

 深夏の熱気に圧されてしまう会長。

 そこで俺は会長に、助けの手を差し伸べることにした。

「おい、深夏。そこでゲームをやっている真冬ちゃんは置いといて……俺達にはわからないから、その『燃え力』というやらを説明してくれ」

 すると、真冬ちゃんは何故か怒っていた。
 
「先輩、酷いです!真冬はゲームをしていても会議には参加してますよ!」

 真冬ちゃんはゲームを止めて、こちらを向いた。ふぅ。

「ん、真冬。ゲームしなくていいのか?別にいいけど」

「お姉ちゃん……真冬は、真面目に会議をするときだってあるんです!」
 
 俺はジトーっとした目でツッコミを入れる。

「ということは、いつも真面目に参加してないんだね」

「そ、そういうわけではっ」

 どうやら図星みたいだ。はぁ、真冬ちゃんはどんどん落ちて行くね……
 
 とりあえず、真冬ちゃん弄りは終了したので、適当に話を戻す。

「よし、深夏。『燃え力』の説明よろしく」

 深夏は自信満々に「任せてくれっ!」と言った。

「会長さんは……いざとなったら力が発動して、『これが私の真の力!ふはははっ!』って言うんじゃねえかな!」

「私、そんな力持ってないよ!」

「その力には呪いがあって、発動していないときは力が1000分の1になるんだ!」

「普段弱っ!」

「発動した瞬間、会長さんの周りにいる全員が気絶するとか」

「私強いっ!」

「覚醒した会長さんは、いつも燃えてるんだ!」

「何が燃えてるの!?」

「くぅ、燃えてくるぜー!」

「深夏が燃えてどうするのよっ!」

「というわけだ!」

 息を切らしている会長とは反対に、深夏の満足気な表情。

「な、何が『というわけ』よ。全然駄目だよ、却下!」

「うー」

 深夏は文句を言いながら自分の席に戻った。

「他に意見ある人ー!」

 そして会議が再開される。



                   ***

part3へつづく
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