先週、来年度に向けての国語科の会議があったとき、
他の国語科の先生と話をしていたのだが、
T先生が今月亡くなった、と聞かされて吃驚した。
T先生は数学の女性の先生で、長いことこの高校に勤務されていて
私は1年のお付き合いでしかなかったし、お話したのも数回だったのだが、
気さくで飾らず、家庭菜園の大好きな素敵な先生だった。
それが着ているものにも現れていて、デニムコットンの素材を使った
ジャケットとか、自然なものを自然に着る、というのが身についていた。
生徒にもファンが多いと聞いていたので、みんなショックだったろうと思ったら
辞められて1年過ぎていたことと、ご家族が弔問の一切を固辞された、
ということで生徒たち、そして先生たちにも正式な通達はなかった。
人と人の出会いは不思議なものだと思った。最後のたった1年間
お会いしただけだけれど、お目にかかることをずっと待っていた方の
ような気がしていた。それは、他の先生方にT先生と私が雰囲気が
似ていると、散々言われたせいかもしれない。
ともかくも、私はこれからずっとT先生のために祈っていこうと思った。
それが私がT先生にお会いした、本当の意味のような気がするから。