「ハーバードの白熱教室(マイケル・サンデル教授)」などの白熱ものがいくつか置いてあったが、ティナ・シーリング教授のもの一本に絞った。彼女は、医学博士でありながら、起業の講座を受け持っているという変わり種。正式にはSTVP(スタンフォード・テクノロジーズ・ベンチャーズ・プログラム)の教授である。このDVDは、2011年に発売なので、以下は、古い話(もしかしたら知ってる人も多い話かも?)で申し訳ない。
内容は彼女の著書「20歳のときに知っておきたかったこと」の講義。学生に課する数々の実証実験を通じて、起業に必要なことを学んでいくというものだ。
僕は、38歳で起業して今年で丸13年。この白熱講義の内容は、「僕が50歳を超えて知ったこと」とほぼ同じであり(笑)激しく同意した。
日本では、ほとんど全ての起業家が、まずは周囲の反対を押し切るというプロセスを経て起業する。そして、実際に幾多の困難や数々の不測の事態や不足の資金を乗り越えて事業を軌道に乗せる。乗り越えられなくて失敗する人の方がもちろん大多数だ。そして、多少でもそれを乗り越えてきた少数の者だけにしかわからないことが、なんとシリコンバレーでは20歳の学生に教育研修プログラムや講義を通じて教え込んでいる。しかも「だいじなこと」を教えている。まずは、このことに衝撃を覚えた。
最近は日本のベンチャー企業もほとんどが「世界をめざす」と言って起業するが、スタートのはるか前から、もうだいぶ遠くに引き離されている感じだ。
前置きはこのくらいにして、この講義の肝(キモ)のところは4つくらいである。
(1)困難は好機である
ビノッド・コースラ(サンマイクロシステムズ創業者)が登場して、「これぞ起業家精神の神髄」と言っても過言ではない素晴らしいことを言う。
「困難が大きければそれだけ好機も大きくなります。困難がなければ会社は存続できません。単純です。大した困難でなければ、誰もその解決に対して対価を払わないでしょう。」
(2)早く多く失敗する事。
課題のワークショップと取り組む中で、失敗することの重要性に気がつくようになっている。
(3)想像力→創造力
Imagination ! creativity ! inspiration ! 制約が好機を生み出す!
何の変哲もないゴムバンドから一定期間にどれだけ価値を産めるかという実験をする。巨大な価値を生み出すチームがいる。この優勝チームの生み出した価値のスケールの大きさたるや!まさに、シリコンバレー。さすがスタンフォード。参りましたっ。
(4)主体性
指名されるのを待っていてはいけない。運は掴みに行くもの。心がけ次第で幸運は思いがけず訪れるが、それは偶然でなく必然。自分ではしごを作る。一歩踏む出すことの大事さ。
全体を通じて、いかに、「創造する」ということが起業にとって大切なことかを理解する内容になっている。このような教育を受けた学生達は、必ずや「挑戦」してくることだろう。また、「挑戦の循環」がうまくいっていることが、米国経済の本当の強さなのだろう。間違いない。
最後に、「理解する」というのと「体験する」というのには、また大きな違いがあると思う。そのこともこのDVDの中では触れていて、「とにかく、やってみろ」というような言葉が頻繁にでてくる。起業家やベンチャー企業に勤務する方、大企業で新規事業に従事する方も、ぜひ、実体験と照らし合わせてこのDVDを楽しんでみては。
「失敗を怖れずに挑戦してみよう!」という勇気が湧いてくること請け合い。

とりあえず、手元に置きたくなったので、早速アマゾンで購入した。届くのが待ち遠しい!
スタンフォード大学 白熱講義 ティナ・シーリング
http://www.amazon.co.jp/dp/4796681779/
アマゾンで在庫が少ないようです。
===
betrendは、顧客価値を創造するプラットフォームです。
ビートレンド株式会社 http://www.betrend.com/





