木村悦子のブログ2013-

ペット好きへ千葉松戸より発信。2025年までに日本から犬猫殺処分をゼロにしよう!o(^▽^)o

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小ぶりで金色の魚籃観音像。中にコインがぎっしり置かれていた。

 

或遇悪羅刹 毒竜諸鬼等 念彼観音力 時悉不敢害

わくぐうあくらせつ どくりゅうしょきとう ねんぴかんのんりき じしつぷかんがい

意味:人を食う悪い羅刹や鬼や竜に出会っても、観音様を念じれば、それらに害される事はないだろう。

-観音経-

 

こんにちは。木村悦子です。(^-^)

港区三田4寺の3寺目は魚籃寺です。

 

お魚に乗った(お魚を持った)観音様

 

前回はお目もじ叶わずちょっと肩透かし感のあった亀塚観音「亀に乗った観音様」でしたが、今度は「お魚を持った観音様(お魚に乗っていることもある)」でした。

 

北斎の「魚濫(藍)観世音」江戸時代にはすでに同観音はメジャーな存在だった事がわかる。

 

魚濫観世音図 北斎.jpg - ついてるレオさん"Happy English School"

 

偉い方は昔から、色々な乗り物にお乗りあそばされるようですね。(庶民は駕籠や車に乗ったりはしない=歩く!)

 

おばあさんネタが一番好きでした

 

〔視・読・聴〕: 初笑い!ザ・ドリフターズ全員集合!!

 

観音経:法華経の一部で観音様の功徳だけを抜き出している部分。観音様を念じるとこんな事から守られる、あんな事から守られる、と述べる。

 

魚籃観音様は冒頭のパートを司っているそうで、つまりこの観音様にお参りするとどんな怖ろしい相手に会っても、その害から守られるということです。

 

或遇悪羅刹 毒竜諸鬼等 念彼観音力 時悉不敢害

わくぐうあくらせつ どくりゅうしょきとう ねんぴかんのんりき じしつぷかんがい

意味:人を食う悪い羅刹や鬼や竜に出会っても、観音様を念じれば、それらに害される事はないだろう。

-観音経-

 

意外なところで人気

 

そのせいか、実はこの観音様の事を調べると、彫物の写真が多くて驚かされます。

 

 

魚籃観音の背中の刺青 / 刺青タトゥー彫り師『二代目江戸光』

 

基本的にやり直しきかない行為で一世一代彫るモチーフになるのがすごい(><;)

魚籃観音のご担当(とされる)

 

人を獲って食う怖ろしい悪い羅刹や鬼や竜に会っても、危害にあわない

 

功徳を一心に願うゆえか。(そこまで心配なら足、洗えば…というのは、その立場にない者の言い草であろうが)

 

魚藍観音のお話

 

「魚籃観音のお話」は、以下のようなものです。

 

 ある時、魚売り娘が二匹の魚が入ったかごを持って現れ「この魚は食べてはいけない。逃がしてくれる人にはお売りしましょう」と言うのだった。おかしなことを言う娘だが、大変美しいので噂になり、あちこちから求婚者が現れた。

 

 

まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - 魚籃の観音

 

 娘は求婚者たちに言った。
「わたしは(観音経の)普門品を一日で覚える者と結婚するでしょう」  多くの若者が挑戦したが、翌朝残っていたのは二十人だった。

 

 

 

 娘は求婚者たちに言った。
「わたしは金剛経を一夜で覚える者と結婚するでしょう」
 翌朝残っていたのは十人だった。

 

 

 

最後に娘は求婚者たちにこう言った。
「三日で法華経をすべて覚えられたら、わたしはその人の妻になるでしょう」  そして三日後に残っていたのは馬郎の若者ただ一人だった。

 

 

 娘は約束どおり馬郎の妻となるが、どうしたことかその日のうちに死んでしまい、その死体は見る間に腐ってしまった。馬郎は大変悲しんで妻を埋葬した。

 しばらくすると、紫の衣をまとった僧侶が現れて馬郎に言った。

 

 

 

cb65ec9f535276a03e8ec245cf12f282.jpg (736×2065)

 

「悲しむことはない。おまえの妻は、おまえに仏の道を説くために現れた観音菩薩だったのだから。うそだと思うなら墓を掘り返してみるといい」
そう言うと、僧侶は消えてしまった。

 

 

 馬郎が半信半疑で墓を掘ると、そこには妻の死体はなく、ただ黄金の鎖骨だけが残っていた。これを見た馬郎はたちまち悟りを得たのである。

 

魚籃観音の伝説は本当に中国発祥なのか? | 超・珍獣様のいろいろ

 

日本ではお魚連想から「大漁」になった、という発展もしますが、いずれも方便として青年達に法を説くため観音が「美しい娘」に化身し現れたのが話の発端になっています。

 

だいたい最初から

 

「この魚は食べてはいけない。逃がしてくれる人にはお売りしましょう」

 

 

というのがいかにもで、登場からしてむやみに生物の命を奪わないという不殺生の説法になっているんですね。

 

この話はオチが「青年は悟りを得た」なので、「金持ちになった」「出世した」に比べ、現代人には物足りない感がありそうですが。

 

現世利益を叶える代表的神仏の観音様ですが、やはり真のゴールはそのあたりに置いておられるようで…。

 

と多少予備知識を入れたところで魚籃寺です。

 

三田山 魚藍寺(東京都港区)

 

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魚籃寺に着いてまず目を引かれたのがこの「標語」。

 

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内容と筆跡に迫力があり、送り仮名の不自然さも気にならない。

 

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おじぞうさま。

 

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工事中でした。

 

 

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ここが観音堂のようだった。開いている気配はない。とりあえずお参りする。

 

母屋らしき建物へ戻り、何度か呼び鈴を押して待つが人の気配がない。
やむを得ず「ごめんください」引き戸を開ける。
はーいーという声がしてご住職がしばらくして降りてきた。

 

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お留守の際用に予めいくらか書いてあるようだった。(家空けられないもんね…)

 

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ご住職は60代であろうかという男性でした。

 

ご住職とのやりとり

 

住職:あー巡礼さんね!(※うろ覚え)御用がある方は開けて下さいって書いてあるじゃない!?(見なかったの?)

 

私:はあ…(気後れして開けられなかった…開けて良かったのか…)

 

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住職:あのね、お寺ってあなたは想像もつかないと思うけど、とんでもなく色んな人が来るの!

 

私:色んな人…?

 

住職:そう!(例えば?の問いかけに)色々営業マンとかねー、(ああ~…)浮浪者も来るしねっ!!

 

私:ああ~…。(それはいかにも…その後、どう対処するんだろう、と余計な好奇心が湧いてくるが聞けず)

 

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ドアを開けてすぐ、小さな観音像があった。

 

住職:だからねっ、そう言う人の対策用にああいう風に(貼紙)してあるの!そういう人達は呼び鈴押しても(放置していれば)入ってこないから!

 

私:なるほど…

 

そんなやり取りのうち、瞬く間に「はいどうぞっ!」御朱印が完成。

 

住職:それじゃあねっ!!(パタパタと2階のどこかへ消えて行った)

 

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お線香の脇にカセットコンロがあってびっくりした。ライターより火つきやすいだろうけど…これでつけるか?!いかにもザックリしたご住職の性格を感じ面白かった。

 

この回はお寺を出てしばらくして、「写経を納めてくるのを忘れた」事に気が付きました…(今まで回った内、写経の納め忘れはここだけです。笑)

 

あまりにパッパと現れ御朱印を書きだしたご住職の勢いに飲まれてしまった格好でした。

 

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前回の済海寺が平山郁夫(洗練・穏やか・ハイソ)なら、魚藍寺は棟方志功!ザックリと気持ち良く簡素な画の特徴が雰囲気にピッタリ。玄関の絵は結構明確にその持主を物語っている

 

普賢菩薩(1948)筆より版画が好き

 

棟方志功 普賢菩薩の柵 | 棟方志功について | ギャラリー双鶴

 

観音巡りでは色んな人に会うことが出来ますが、この回も面白かったです。

 

お寺には「招かれざる客」も多いようで。

 

本来、どんな人でも拒まないのが寺院の基本精神ですからね。1日24時間1年365日来るもの拒まず。

 

日本ではそのイメージが薄いですがお寺は本来「葬祭業者」ではなくこの世で苦しむ人に寄り添い再生をサポートする「生者のための場所」ですから、皆で支えなくてはいけません。と同時に、お布施は世のため人のために回されなくてはいけません。

 

すごくいい。両サイドは文殊菩薩と普賢菩薩だろうか。

 

棟方志功 三尊仏の柵 | 銀座画廊おいだ美術 絵画販売・絵画買取

 

私とおぼうさんの「思い出」

 

私は20代の頃、母方のバアちゃんの葬式で「太腕に金ピカロレックス」で登場したデブの坊さんの事が忘れられません。気を取り直し、法話も真剣に聞きましたが…。

 

何かその内容も含め「お坊さん」にありがたみが全く感じられなかったことがショックでした。

 

今どきそんなわかり易い坊さん少ないかもしれないんですけど。でも高野山で坊さん&外車の組み合わせも目撃したし。笑

 

また例に引いて申し訳ないが「舛添さんのファーストクラス・スイートルーム」のようなもので、その人にそれを使用する必然性を感じられないと、納得が難しいことはある。

 

私は坊主も政治家もお金が欲しい人がやる職業ではないと思っています。もう自分のお金も贅沢も要りません、それより橋の下で寝るおじさんや汚れていく地球が気になって仕方ありませんという人がやる仕事ですよね?つまり聖職であるので、ほんらい自分をふくめ普通の人間にはできない大変な仕事のはず。

 

縁あって仏教を真剣に学ぶうち、酒を飲む坊主、あるいは妻帯夫帯し子作りする坊主等にそうとう納得がいかなくなりましたが、(「出家」じゃないジャン…ガーン)、この頃はその人が本当に世のため人のために生きる存在であればそれも些事と思います。(カタチ以上にその人の善行(実質)に重みを感じる)

 

とはいえ「出家者」という表現は当たらないとは思い続ける。出家とは本来、家を出る、世間を出る=お釈迦様が王子の地位も幼子も妻も捨て、糞まみれのボロ布を纏う乞食(僧)になったこと。

 

愛馬カンタカに跨り、城を飛び出したシッダルタ王子は自ら髪を落とす。この世で執着につながるものをもう一切持ちたくありません。という特殊なライフスタイルの選択。

 

あらゆる苦行後、菩提樹の下で瞑想を始めたシッダルタ。魅力的な女など様々な姿で煩悩が現れ邪魔するが、彼は遂にこれらに打ち勝ち目覚めた者(ブッダ)となる。

 

異性と性行為したり私有財産を持つ人は、クラシックな仏教の立場からは私達と同じ「在家」なのです。家族とか財産とか「愛執の対象」を持つことが苦しいからすべて捨てます、その方が幸せですというのが「出家」で、日本なら瀬戸内寂聴さんの生活スタイル。

 

「(招かれざる多くの)来客」話にバアちゃんの葬儀を思い出し、どんな人も、自分と同じようにお寺に対して心の奥底では聖なる場所であってほしいと願っているように感じました。

 

魚藍寺メモ

 

※魚藍寺は難病の子供が遠隔地から治療で上京した際のため、患者家族へ敷地内施設を提供しているそうです。お寺らしい活動でうれしかった。

 

難病と闘う子どもたちとともに ―魚籃寺「おさかなの家」―|全国青少年教化協議会

 

(もちろん「墓地分譲」とかもやってますが)私は葬祭業に限らない、生者のための活動が仏教本来の役割と思っていますので…

 

三田山 水月院 魚籃寺
東京都港区三田4-8-34

 

東京メトロ南北線「白金高輪駅」 徒歩2分
都営浅草線「泉岳寺駅」 徒歩7分 

 

 

〒108-0073 東京都港区三田4丁目8−34 - Google マップ

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