人材育成をする理由の1つ | 大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」です。

年が明けて10日も経つのに、ブログの更新を疎かにしております。

 

仕事が始まってしばらく経ちますが、何かと忙しすぎてブログを更新できず!

 

専門的漢方薬局を目指しながら、事業として成立させ、さらに後進の育成に力を注いでいるので、臨床のみならず、経営、勉強、講義と多方面的に活動しているため、忙しい!!

 

年明けの新年会でスタッフに言われました。

 

「先生は、もう十分に漢方薬局としてやっていけているのに、なぜそんなに後進の育成などに力を入れて会社を大きくしようとするのですか??」と。。。

 

確かに自分のことだけを考えれば、仕事の範囲をわざわざ広げなくても、十分に漢方薬局としてご飯を食べていくことはできます。

 

でもね、それじゃ~この業界、廃れちゃうでしょ(苦笑)

 

最初のころは、自分が食べられるようになるために精神的に病むくらい追い込まれた時期もありました。

 

そりゃ~もう散々な目にいろいろと合いましたからね。あの地獄がどういう日々だったかは、僕の妻にしか理解してもらえないでしょう。

 

でもそれの状態を抜けて、何とかやっていけるようになって、冷静に考えてみたら、自分だけが良ければそれでいいのではなく、やっぱりこの業界に何らかしら貢献したいという気持ちがあるわけですよ。

 

なぜなら僕自身がこの業界で修業したかったのに、どこもかしこも受け入れてくれず、「なんちゅ~閉鎖的な業界だ!」という思いが根底にあるから。

 

今でもたぶんその状況は大きく変わっていないでしょう。

 

僕は意志が強いので、「だったら自分でやったろうじゃないの!!」とコネなし、伝手なし、経験なしの状態から9年かけて今の環境を作ることができました。

 

この9年間の間にも、僕と同じように悩み、苦しんでいる後輩たちからの相談を受けてきたわけです。

 

み~んな、漢方業界で働きたいと思っているのに、その働き口がないと・・・。

 

誰もそういうやる気のある人材を受け入れないのであれば、僕が受け入れることができるように成長する。そういう会社にする。

 

独りで漢方薬局を経営するのも気楽でいいのかもしれないし、余計なことを考えなくていいのでその分臨床に集中できるかもしれない。

 

 

 

僕自身は臨床家として、漢方を極めたいという気持ちを持っていますが、それと同時に少しでもこの業界の環境が良くなってほしいという希望も持っています。

 

でもこの業界で働きたいのに働くことすらできない状況が続けば、優秀な人材が集まらず、結局漢方薬局が廃れ、薬局が廃れたらメーカーが廃れ、効果に優れた漢方が痞えなくなってしまう可能性がとても高いと思うのです。

 

そうならないためには、やはり僕たちが人材をちゃんと受け入れ、漢方薬局のイロハを教えていくことが大切になってくるはず。

 

本当は業界全体でこういうことを考えないといけないのでしょうが、残念ながらそういう環境ではないので、自分のできることをやっていこうと考えているわけです。

 

まだ30代。

 

可能性は残されているのに、自分の殻に閉じこもるのにはまだ早い。

 

だからこそ、今人材育成に力を入れて、少しでも漢方に魅力を感じる仲間を増やしておきたい。

 

そういう思いだけでがんばってます。