大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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$大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局・鍼灸院」

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7/24は中医漢方気学講座の日でした。朝から夕方までひたすら基礎理論・弁証額・生薬学についてしゃべくり倒してきました。。。

それだけしゃべったのに、全然時間が足りず、話そうと考えていたことを途中で端折ったりして、何とか時間内で終わらせることができました。(苦笑)

これで五臓についての基礎は終わらせたので、あとはこれを臨床でどういう風に応用していくかをイメージできるようにしていくだけです。

まだまだこれから先、診察学としての問診法・舌診法・脈診法などを勉強しながら、生薬学、生薬配合理論、方剤学へと展開し、基礎から診察、治療法と昇華させて、実際に臨床ができるようにしていかないとダメです。

道のりは長いですが、ここまで時間をかけて漢方のことを教えてくれる講座もないと思うので、聴講生には、しっかりと勉強していただきたいと思います。

また自分自身も、しっかりと考えて行動し、わかりやすい講座になるように工夫していかなければならないと思っています。

8月の講座は、時間的なこともあり、開催するのが難しいのでお休みになります。

9月から再開しますので、聴講生の皆さんはしっかり復習しておいてくださいね!!

8月に休憩することで少しだけ時間ができるので、この間に新たな計画を実行したいと思います。

新たな計画は1年がかりのプロジェクトになりそうですが、これが形になれば、僕自身新しいステージにいけると思うので、目標を達成できるようにがんばりたいと思います!

短い人生、楽しまな損じゃい!!
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40代の女性

平素から頭のふらつきや肩こりを訴えている方で、僕の漢方でそれらの症状は消失し、快適な生活を起こることができるようになっていた。

頭のふらつきは、昨日の症例と同じように腎精不足からの腎陰虚、それに伴う髄海不足で脳を養えず、脳機能が低下して頭のふらつきを訴えていた。

腎陰虚があるものの、この女性の場合は舌診上、紅舌、裂紋などはなく、舌の形がわずかに腎虚か!?というくらいのレベルだったので六味丸を2/3量で使用し、ふらつきは速攻で消失。

肩こりに関しては、肩が重い感覚に凝り固まっている感覚があり、ひどくなると側頭部にかけて頭痛が起こってくる。

この状況は気滞血瘀で五臓間をつなぐ血脈が通じていないことから生じているものと判断し、冠心Ⅱ号方を使用。

これらを使用して調子が良かったのに、ある日突然、肩こりが再発したという。。。

なぜだ!?

症状を聞くと、一日中、肩が重だるい感覚があり、それが非常に不快だという。。。

「症状が出た原因に思い当たる節は?」と聞くと、「わからない・・・」とのこと。

こういうときが一番大変なのよ・・・(悲)

そこからまた1つずつ根掘り葉掘りと情報を拾い上げ、今までの肩こりの病理に変化が生じたのか、全く別物なのかを確認する作業を開始。

そこで確認できた情報は、職場で冷えることがあるということだった。

この言葉を聞いた瞬間にピ~ン!とひらめいた。

『あ~、これは風寒邪の侵入による肩こりで、太陽病と陽明の合病、つまり葛根湯証じゃん!」と。。。

葛根湯を用いる場合の注意点は、山口の村田漢方堂薬局、村田恭介先生の理論に従い、主薬である「葛根」と「麻黄」の配合比率が2:1となっており、麻黄の含有量が少ないため、長期連用にも適しているものを使用。

今回の肩こりは、この女性の内的因子、内的環境に別の変化によってひどくなったのではなく、仕事の労働環境つまり外的環境の変化に体がついていけなかったために生じたと、断定し、葛根湯を5日分で処方。

六味丸と冠心Ⅱ号方はいつも通り。

つまり、合計3種類の漢方を服用してもらったことになる。

で、結果は、たった2日で肩こりは消失。頭のふらつき、頭痛なども起こらず、快適に過ごすことができるようになったとのこと。

そこで葛根湯は中止し、いつもの2種類に減量。

葛根湯は職場環境により同様の症状が起こる可能性があるので、手持ちに数日分をもって置くように伝えた。


最近、傷寒論を事細かく読み直しているし、自分の経験も積んでいるので、ようやく葛根湯の使い方がわかってきた。しかも案外、アトピー性皮膚炎や肩こりに対して、葛根湯がフィットすることもあるという事実もつかめた。

これらはすべて先人の経験談を書籍で確認し、それを忘れないように備忘録を作ってきたからこそ、自分の実際の臨床でうまく応用できたのだと思う。

もしそういう勉強をしていなければ、症状出現の原因がわからず、右往左往していたと同時に、当てずっぽの漢方療法を行っていただろう。


それと中医学理論では、患者の病理状態に合わせて方剤を使いこなすということを考えると、旧病に新病が重なった時などには、使用する方剤の数が増えるのは当たり前のこと。

だから方剤数が増えることは何もおかしなことではない。

日本漢方では、新病が生じたときには、先表後裏の原則で葛根湯を与えるのだろうが、それでは普段の腎陰虚症状が六経の関係における太陽⇔少陰の表裏関係で悪化する可能性もあるので、僕は裏の腎陰虚にはフォローを継続すべきだと考える。

また各薬剤は血流にのって全身に運ばれるため、五臓間をつなぐ血脈をきれいに保つことは必須であり、この女性のように瘀血体質がある場合には、その掃除を行うための活血剤もはずすことはできない。

逆にそれをはずすと血脈が通じず、結果、薬剤がターゲット組織に到達しないため、漢方の効力が落ちる可能性も十分に考えられる。

こういう考えのもと、複数製剤を重ねて使っているわけなので、その理論を知らない者にとやかくは言われたくないのが本音である。

もちろん少ない方剤で治せるようになりたいが、現時点ではこれが僕の中の最善策なので、これからもしっかりと勉強して新たな境地に至りたいと思う。
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50代の女性

少し前から耳の中で風が吹いているような耳鳴りと頭のふらつき、それから体のだるさや倦怠感、頭がボーっとする頭冒感が出現してきたとのこと。

地元のクリニックの医師が漢方が得意だということで、漢方を処方してもらい服用するも、全く効果がなく、当店に相談に訪れた。

クリニックの医師からは、上述の症状にはお決まりパターンともいえる半夏白朮天麻湯を筆頭に、それが効果なかったためか、五苓散や真武湯、五積散などの気・津液を調節する方剤が処方されていた。

一般的には、これらの処方でよくなるような感じなのに、この女性はなぜ治らなかったのだろうか?

この答えは女性の舌診にあった。。。

舌を実際に診てみると、明らかに陰虚舌で中央に裂紋があり、苔は身体に潤いがないため地図状となり、陰虚で内熱がきつくなって紅舌を呈していた。

こんな状況に、半夏白朮天麻湯や五苓散、真武湯、五積散など温補、補気、燥湿系の漢方を処方するのはあきらかな誤治である。

こんなことを続けていたら、ますます陰虚内熱に拍車がかかってしまう。

この医師は、本当に漢方を勉強しているのだろうか?と思わざるを得なかった。

状況としては、陰虚が腎にまで及び、腎陰虚、腎精不足から髄海不足を引き起こし、脳を養うことができずに耳鳴り、頭のふらつきを起こしている。

さらに陰虚によって使えない津液が邪気化して痰濁となり、地図状苔となり、これらの痰濁がだるさ、倦怠感、頭冒感の原因になっているのではないかと推測した。

そこでまず補気補血を行い、しっかりと漢方が体の中に入っていく土台を作り、腎陰をメインとした人生を補うことができるやや特殊な漢方製剤を用い、痰濁を処置するために涼剤の去痰薬の3種類を処方。


この処方が見事に的中し、すべての症状は消失し、この女性は心地よい体調を取り戻すことができた。。。



漢方医や漢方薬局の薬剤師の中には、「漢方は1種類、もしくは2種類が限度で、3種類以上の方剤を使うのは、漢方を知らないバカである」と言っている者がいるが、そんなことはない。。。

人間の複雑な五行の乱れ、五行間をつなぐ三焦と血脈を円滑に流れるように調節する高度な中医学では、その歪んだ状態に複数の方剤を組み合わせて使っていくのは1つの治療方法としては当然アリなのである。

漢方という世界観は宇宙と同じようにとてつもなく広いのである。

東洋医学を学んでいて、そんなことにも気づかないとは、残念な連中であるが、こういう風に五行を整えることで、一見厄介に見える病気が短期間でススっと治せることもあるということは、覚えていてそんはないだろう。
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