大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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漢方の歴史を紐解いていると、20世紀初頭はやはり感染症との闘い。

 

細菌などを殺菌する西洋薬がまだ未熟だったころ、梅毒や結核、腸チフスなどの感染症が一般庶民に襲い掛かることが多かったように感じる。

 

つまり、この当時は細菌やウイルスとの闘いだったわけだ。。。

 

20世紀後半から21世紀にかけて、身の回りには抗菌剤や抗カビ剤、そのほかウイルス除去などの製品で溢れかえる時代になってしまった。

 

また食事においても保存料・着色料・防腐剤などの食品添加物から始まり、シャンプーやボディーソープ、歯磨き粉、化粧品、防臭剤などの化学物質、車の排気ガス、工場からの排気ガス、排水など、家の中はもちろん、家から一歩出たら化学物質だらけの世の中になっている。

 

そして病の種類は、感染症からアレルギー疾患へと大きく変化したものの、両者に共通するのは「免疫システム」という人間が持つ防御システムである。

 

つまり時が流れても、その本質は変わらず、免疫システムの作動により、細菌を駆逐するために反応しているか、化学物質に対して反応しているかの違いである。

 

悲しいのは、細菌感染の場合には、感染した細菌の種類により、出現する症状はある程度分類でき、漢方でもそれに対応することが可能なのだが、化学物質に関しては、人によって花粉症で出たり、喘息で出たりアトピーで出たり、下痢になったりと千差万別で、Aという化学物質に対して症状的に分類することが非常に難しいという点である。

 

こういう視点から病気というもの観察すると、とても面白く、吉益東洞が外邪が体内に侵入したときに病気になるものとならないものがいることを考えると、外邪が問題なのではなく、その人が平素から抱えている毒が問題なのだと言っていることがよく理解できる。

 

病気になるかどうかは、外的環境にあらず、内的環境にあるのだと・・・・。

 

したがって様々な化学物質に暴露されることでアレルギー症状が出るかどうかに関しても、その化学物質が問題なのではなく、その人が抱えている毒が問題なのだということもできる。アレルギーを抑え込むのではなく、アレルギーを引き起こす体内環境を改善するほうがよいということであろう。。。

 

 

問題点が外的な環境になく、内的な環境にあることが分かってくると、いかに世の中の風潮が馬鹿げているか・・・。

 

抗菌・抗カビ・抗ウイルスなどで、これらの微生物を悪者にし、それに対する商品を作れば、「清潔」というものを売りに商売ができる。でもそんなことをして世の中に存在する微生物を駆逐してしまえば、人間は生きることができなくなってしまうし、現実的ではない。

 

また化学物質をなくして自然な状態に戻ろうと声を出しているような人もいるが、食品添加物・洗剤・排気ガスなどの化学物質を完全になくすことは不可能であり、これらをなくすということは、細菌やウイルスを駆逐することこそが正義という論点と全く同じである。

 

21世紀は化学物質との闘いであるが、それらを0にして今の人間社会を続けていくことは不可能であることを理解し、それらとうまく付き合っていくようにした方が絶対的に効率が良い。

 

大切なことは、それらの外的な因子をこの世からなくすことではなく、それらの物質が身の回りにあったとしても、ある種の疾患にならないように「体内にある毒」整理整頓し、身体を常にきれいな状態に保つことである。

 

そしてその綺麗な状態は、「汗・尿・便」という三大解毒ルートの活性化であり、そのために食事・運動・ストレス発散・睡眠を整えておくことなのである。

 

感染症をなくすために殺菌する必要があるというのと、アレルギーなどをなくすために化学物質をなくす必要があるというのは、対象となる「物質」が異なるだけで、実は本質的には同じことを言っており、「病気をなくす」という視点では一致しているものの、「人間の中にため込んでいる毒」を整理するという視点が抜けている。

 

この視点が抜けているということは、いくら原因物質をなくそうとしたところで、病気は減らないということに我々は気づくべきと思うのである。

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久しぶりの更新ですね。

 

ここんところ、自分の中でいろんなテーマがあり、それをモノにするために勉強しまくってたので、ブログを更新する気にならず、しばし放置してました。

 

ようやくひと段落したので、再開です(^^♪

 

漢方勉強し始めてから、ず~っと中医学畑で勉強を続けてきたわけですが、ここらへんでちょっと「日本の漢方の歴史について、しっかりと勉強しなおすべき時期が来たな~」と思ったので、安土桃山時代から江戸時代に活躍した田代三喜・曲直瀬道三・曲直瀬玄朔・吉益東洞、明治から大正時代の和田啓十郎・湯本求真・大塚敬節・矢数道明など、後世方派から古方派にかけて歴史を紐解いていました。

 

なぜ日本において、中医学とは異なる日本漢方が誕生したのか、ずっと疑問に思っていたのですが、古方派の考え方を勉強してみると、意外や意外、「自分が心の奥底で感じていた疑問」を見事に論破していました。

 

いや~、すごいっすよ。

 

中医学では、陰陽五行論や蔵象学説などを用いて、人間の機能構造を明らかにしたうえで、病態に合わせて弁証論治を行うわけですが、これらは自分の頭の中で自由に理論展開できる便利さを持っているものの、一歩間違えば、病態の本質から大きく外れた単なる想像や都合のよい解釈に陥ってしまう危険性も含んでいます。

 

また人によって同じ患者を診ているにもかかわらず弁証が異なったり、治療法が異なったりという曖昧な要素が多分にあります。

 

これを「漢方の柔軟性、人の治し方は1つではない」としてポジティブに受け取るのか、「そんな曖昧なものは医療ではない」とネガティブに受け取るのか、受け取り方によって180度見方が変わります。

 

名古屋玄医・山脇東洋・吉益東洞らの古方派は、そのあいまいさを非常に嫌ったのでしょう。

 

そのためにそういう理論を捨てて、傷寒雑病論という漢方の原典に還り、「本質を見る」ことだけに集中して方証相対という考え方に行きついたのだと思います。

 

この論理展開には非常に納得できる要素もあり、たとえば同じ生薬のはずなのに、『神農本草経』、名医『別録』、『本草綱目』、『本草経解』など、中医学では、書物によって生薬の気味すら変わってしまうという感じで、全く統一性がですし・・・。

 

漢方の勉強をする際には、こういう部分がボトルネックになって、何を信じればいいのかわからなくなることを乗り越えていかないとダメなんですよ。。。

 

かといって、昔のように西洋医学の発達もなく、人間の解剖・生理も大雑把な時代、そして何よりも現代とは、治療の対象となる疾患の種類が大きく変わっている部分があることを考えると、そのまま古方派の理論だけでいけるとも思えず・・・、非常にジレンマを抱えるところであります。

 

したがって、漢方を勉強する上では、西洋・東洋にかかわらず現代の解剖・生理の事実に基づき、それらを東洋医学理論に落とし込みながら、昔よりももっと細かな部分で人体の機能構造を把握できるように研鑽を務め、なるべく想像を排除しながら、客観的な事実に基づいて弁証を組み立てるように心がけること。

 

そして純粋な中医学的漢方療法を日本国内で実践することは不可能に近いことを理解したうえで、古方派での漢方の使い方を勉強し、その不足部分を補完することが重要なのではないかと感じるのです。

 

まさに山口の村田漢方堂薬局、村田恭介先生が提案される方法が漢方薬局では王道になるべきなのではないかと思うのです。

 

ただし、これを体現しようとすれば、アホほど勉強しないとダメなんで、まさに「言うが易し」でありますが、地道に勉強を続けることで、少しでもその一端を理解できるようしたいと思います。

 

 

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9月10日の土曜日は、仕事の後、漢方の初学者を集めての傷寒論講義を行いました。

第1回目とあり、傷寒論をどのように読み、臨床へ展開していくのかということを中心に話をしました。

傷寒論については、臨床的に読むことができるようになると非常に奥深く、人体の構造把握とそれらの異常に対する生薬の使い方などが明確にわかるのですが、それを1から丁寧に説明してくれている解説本は皆無です。

なので興味を持ちながらも、読むことをあきらめ、わかりやすい現代中医学系に流れてしまうのでしょう。

僕自身も、傷寒論は十数年前から読み始め、未だにわからないことだらけで、師匠の足元にも及んでいな状況であることからも、この本の難解さがよくわかります。

ただいきなり師匠が展開する高度な傷寒論の臨床応用を聞いたところで、基礎ができていない人たちは、「なんのこっちゃ?」になってしまうため、勉強会に参加しても次々に脱落してしまうわけです。

これでは日本屈指の師匠の漢方理論が埋没してしまうという危惧、師匠と初学者との橋渡しをすべきだという思いから今回の勉強会の開催になりました。

これから傷寒論を読むにあたっての基礎を時間をかけてじっくりと理解し、そこから本格的に傷寒論の条文を学び、人体の構造把握と生薬の使用法について勉強していきたいと思います。

今回の勉強会は、一般的な漢方の勉強会に比べて非常にハードルが高いため、参加者はそんなにいないだろうと思っていましたが、フタを開けてみれば、12名の参加者がおり、ビックリしました。

この12名の方を自分がどこまで引き上げることができるかわかりませんが、少しでも漢方の面白さに気づいてもらえるように頑張りたいと思います。


その勉強会が終わった後は、「子宝カウンセラーの会」改め「統合医療生殖学会」の懇親会に参加してきました。

子宝相談の分野では超有名な先生とお話しさせていただき、とても勉強になりました。

お話しさせていただく中で、自分との考え方の違い、どのように不妊症を捉えているかの違い、そしてそれをどう改善していくのかの違いについて、収穫がたくさんありました。

廣田漢方堂では、どんな疾患であれ、東洋思想を中心とした陰陽五行論と現代医学的解剖学、生理学、そして現代の社会構造をベースにした思考に基づいて、不妊症を分析しています。

巷でよく言われているような「冷え」・「食の乱れ」・「運動不足」・「ストレス」・「喫煙」・「アルコール」などは原因の1つではあるけれど、決してそれらがメインであるとは考えていません。

また不妊症には「偽性」と「真性」の2種類があり、ほとんどの人が「偽性の不妊症」であり、子供を作り、育むための機能の一部が正常に機能していない状況にあるため、なかなか子供ができないという風に考えています。

そしてその原因には、年齢・社会環境・生活習慣など様々な要因が複雑に絡み、「妊娠・出産」という場における五行が乱れたり、五行間をつなぐ血脈・三焦が傷んだりしていることが根底にあると考えています。

この考えに基づいて、体外受精にチャレンジされる方のフォローをすることで、妊娠される方が増えている事実があります。

僕自身は、漢方理論に基づいて、ある意味確信をもって不妊症の相談に乗っているため、普段から「子宝関連の勉強会」には一切参加しないのですが、今回はぜひとも1回お会いしたい先生がいたので懇親会に参加させていただきました。

再び、この業界からは距離を置いて、自分独自の世界観で勝負をしていきますが、今回の出会いで、また1つ新たな世界が見えてきたので、それを自分の臨床に応用すべく頑張りたいと思います。


手軽な漢方ではなく、地道に漢方と向き合いながら、昔と今の違いをちゃんと認識して、高度な漢方療法ができるようにこれからも頑張っていきたいと思います!
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