大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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テーマ:
20代の女性

遠方からのご相談。

疾患名は剥脱性口唇炎。

正直、なかなか手ごわい疾患です。

この方の場合も1年以上かけて手を変え、品を変え、あらゆる角度から検討し、漢方を処方してきました。

相談当初に比べ、時間はかかっているものの、現在の状況を考えると明らかに改善しているといってよいと思います。

西洋医学では対応できない疾患ですので、当然、漢方でも難しいのですが、いい方向に向かってくれているようで何よりです。


通い始めのころの唇の状態です。





2016年5月現在、口唇の皮が浮き上がっている状態





2016年5月現在、調子のいい時の口唇の状態です。


* 画像の掲載については、ご本人様の承諾を得ております。



浮き上がってくる口唇の皮も、明らかに肥厚した皮ではなく、見た目は普通の皮の接着性が悪く、浮き上がって剥がれる状況になっているので、この密着性に着目しつつ、新陳代謝などを意識した漢方薬を使っていき、更に良い状態に持っていきたいと考えています。

剥脱性口唇炎は、発症のメカニズムがそれぞれの方で異なり、そのメカニズムを紐解きながら、漢方を併せていく必要があるため、とてつもない労力と時間と経費がかかってきますが、この女性のように徐々に良くなってきます。

大事なのは、根気強く続けることに尽きると思います。

こちらとしては、相談者の期待が大きい分、精神的に非常に負担がかかるのですが、あきらめずに治そうと努力される方のために一緒に頑張りたいと思います。

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これはある意味、確信めいたものですが、五苓散の舌証には特徴があります。


普通、舌診の世界では膩苔などがある場合に湿邪が停滞していると考えます。


しかし舌診の見方をもう少し深く考察すると、舌質と舌苔という分類が出てきます。


舌苔は白薄苔なのに、舌質が胖嫩であることもあるし、舌質は脹舌で、舌質は白薄苔なのに水滑舌であることもあります。


こういうときは、「水毒」が体内にあることは間違いありません。


しかしその水がどういう状態で、どの場所に、どういう性状であるのかを推測しないと、それに適合した生薬を考えることができません。



たとえば、僕自身は舌質が胖嫩で、水を含んだ状態になっているときには、三焦空間に湿邪が停滞していると考えます。そしてその舌の硬さが柔らかい場合には、飲邪など、まだ動きのある水毒が停滞しており、パーンと腫れているときには湿邪など、動きが鈍り始めた水毒が停滞していると考えています。



また舌苔が膩苔傾向になったり、腐苔傾向になっている場合には、三焦空間ではなく、三焦に無数に点在している腠理=三焦や血脈などをつなぐ孔に水毒が目詰まりしている状態を考えます。



上記の舌質が胖嫩で歯痕傾向がある場合には、五苓散が高確率でフィットしてきます。もちろん寒熱は見極めないとダメですが・・・


舌質がパーンと張った状態の時には平胃散などの蒼朮がフィットしてくる。


白膩苔など、苔がベタとある場合には、半夏が、その苔が腐苔傾向の場合には、檳榔子などがフィットしてくると考えています。



舌診を行う場合、ただ単に舌を診るのではなく、目的意識を持ち、度量の生薬がフィットしてくる舌のなのかを考えたり、裏に隠れている病理を意識して観察すると、理解できる部分が多くなってきます。


大切なことは、わからなくても、「この舌はこういうことを示しているのではないだろうか?」という予測を立て、それに基づき、方剤・生薬を選び、それによりどんな反応が出たのか、そしてその仮説は、「その人だけではなく、似たような舌を持つ他の人にも当てはまるのか?」を繰り返すことによって、推論⇒確証へ引き上げていく作業を積み重ねることです。

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太古の昔、人の寿命は20年前後だったと聞きます。

信長の時代でだいだい50年。。。

そして現在、80年近くになっています。

人間が生きるための環境が整い、医療が発達し、人間の寿命はすさまじく伸びています。

でも寿命が延びて、本当によかったのでしょうか?

その分、楽しく生きることができているでしょうか?

僕はすごく疑問を持っています。

寿命が短い時代には、あまり健康や自分の人生について考える必要もなく、ただその日をちゃんと生きていればよかったかもしれません。

その日のことだけを考え、暴飲暴食・運動不足で老化を促進し、生活習慣病と言われる病気にかかったり、その他の不快症状に悩まされたりして、自らが自らの身体を破壊する生活。

また人生の展望が開けず、将来に不安を持ちながら、生きる人生。。。


身体にとっていいこと、悪いこと、人生を楽しくするために、それぞれの人が思いつくことは、たくさんあれど、それを実行できる人というのは非常に限られます。

これはこれまでの相談業務を行う中での1つの確信です。

人間は、そんなに強くない。

だから惰性で生きてしまう。

変えなければいけないことが分かっていても、持続できない。

こういう生き物だと思います。


でも本当に、真剣に、考えてほしいのです。

寿命が延びた今、この世界で生きる時間が長くなっているという現実に。。。

その時間が長くなっている分、自分の体との付き合い方や自分の人生の過ごし方をきちんと考える必要があることを。。。

僕自身はこのことに気づいて、食事や運動、人生設計に関する、すべての知識を自分自身で身に着け、実践できるように本をたくさん読み、その道の専門の人に教えてもらい、自分に投資しています。

そして自分の人生は自分でコントロールできるようになりました。

でもそれを間近で見ている家族には、このことが伝わりません。

どうしても惰性で生きてしまうようです。

こんなに身近で、僕の姿を見ている家族ですら、それを実行することができないんだから、他人が言われて実行するなんて、かなり困難なことが分かります。

「まだ大丈夫!」なのではなく、「もう危ない!」という意識をどれだけ持てるか。

そして「これで安心!」というレベルにもっていくことができるか?

毎日の積み重ねが、1年後、3年後、5年後、10年後の自分を作っていることを考えると、毎日を疎かに過ごすことはできません。

聖人君子のような生活は到底できませんが、それでも意識しながら生きることで、いろんなことが変わってきます。

皆さんがどんな人生を歩みたいのか、僕にはわかりませんが、どんな状況であれ、自分の人生は自分で作る。

そして誰も助けてくれない。

少しでも多くの人が、その事実に気づき、日々、行動し、自身の人生を全うしていただきたいと願っています。
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