大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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全身脱毛症になってしまい体中の体毛が抜けてしまった女児。

もともとアレルギー体質でぜんそくやアトピー性皮膚炎もあり、病院に行ってステロイドの外用や紫外線、赤外線などの照射処置を行うも一進一退の状況が続いていました。

毛髮が抜けてしまったころから漢方相談を行っていましたが、身体の状態が非常に複雑で、どこに焦点を絞るべきか、なかなか病態の本質を見抜けないまま、かなりの時間が経過してしまいました。

親御さんも含め、あきらめずに漢方薬を使い続けてくれていたので、「何とかしないと!」という気持ちが強かったです。

毛髮は「腎が主る」、「血の余り」などという言葉から、補腎や活血、補血など、ありとあらゆる考えられる手段を講じてきましたが、あるときにふと気が付きました。

たしかに毛髮のみに重点を置けば、腎虚や血虚という病態は容易に想像がつくが、この女児の場合は、全身の体毛が抜けているということは、本質はそこにはないのではないかと・・・。

体の免疫が間違って毛根を攻撃してしまった結果、全身の体毛が成長しない状況が作られてしまっているのではないかと思ったのです。

そこで漢方では先人の知恵を生かし、アレルギー反応を改善することのできる漢方薬を1種類、やや濃度を濃くして使用することにしました。

そうしたところ服用し始めて2週間ほどで、少しずつ体毛が生えてきました。それに伴い毛髮も徐々に生えてきて、1か月たったころには、全身の体毛をはじめ、まつげ、眉毛、毛髮含めてしっかりと生えてくれるようになってきました。

病院の治療は頭部に艾葉のステロイドを塗布し、紫外線を当てているので、これにより全身の体毛が生えてくることはあまり考えにくく、漢方薬によって全身の体毛が生えてくれているのだと確信しています。

今までは生えては抜けを繰り返していましたが、今回は全体的に髦量が増えてきているので、このままいけば大丈夫だと思います。

それにしても先人の知恵はやっぱりすごい。

いくら中医学を勉強しているからと言って、日本漢方の精神を疎かにしてはいけないと痛感しています。

やはり日本漢方のよいところをしっかりと学び、それを中医学的に応用することが大切なんだと思いました。

今回の症例は、時間がかかりましたが、何とかよくなってくれているので安心しております。
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これまで2000冊近くの漢方や健康、食養生、運動、人生の生き方、会社の経営についての本を読んできましたので、このジャンルに関しては教養はそこそこあると自負しています。

先日、長女と食事に行く機会があり、普段はゆっくりと話すこともないので、食事の場を借りて人生の効率よい歩み方について教えました。

長女は今年中学一年生になり、我が家では「中学1年生から携帯電話を持ってよし!」というルールを設定しているので、4人兄弟で一番最初に自分の携帯を手にしました。

この年頃であれば、携帯を使ってゲームをしたり、LINEをしたり、一日中触りたくなるでしょう。

普通なら、「携帯は何時まで」とルールを決める家庭も多いと思いますが、ウチの家庭ではそんなルールは設定していません。

「好き勝手にやればいい」というスタンスです。

僕の感覚でいえば、携帯を視るのも、テレビを見るのも、ゲームをするのも同じです。

ただツールと見れるものが違うだけ。

それで学校の成績が落ちたら、誰のせいでもありません。


「100%自分のせいです。」

そしてそこに行ってしまったら、ペナルティーがあるよ。そこまで甘やかさないよ。

ということを教えると、四六時中携帯をいじるような生活にはならないですから。。。

というか怖すぎてなれないです。。。(苦笑)

最近では、携帯を使った出会い系やいかがわしい写真、SNSを使ったいじめなど、いろんな問題も起こっています。

これについては親であれば、誰しも気になるところです。

でもウチでは、そういうものから遠ざけるような守りの教育はしていません。

人間の本質とはそんなに綺麗なものではないし、そういうものも当たり前のように存在してこの社会が成り立っているのですから、そういうダーティーな部分も普通に教えて、そんなものに巻き込まれないように自分自身をコントロールする術を伝えています。

親が監視するより、自分で守るすべを学んだほうが、はるかに安全ですから。

使う側が倫理観を持っていれば、巻き込まれる可能性は極端に少なくなるし、いちいち心配しなくてもよくなりますので。。。

なのでフィルタリング設定すらしていません。

携帯をいじれる時間の制限に関しても、人間には平等に24時間という時間が与えられており、それをどう使うのか、自分でコントロールする術をこの年齢から知っていれば、将来の目標に向かって、うまく時間を使いこなす感覚が身につくと思います。

それともう1つ。親が自由に携帯さわっているのに、子供だけ制限するなんて、子供からしたら全然納得できないですからね。

子供の人生を親が管理してしまったら、子供が自分の人生に責任を持てなくなってしまいます。

大人になれば自分の人生は自分でしかコントロールできないということに気づきにくくなり、人生の選択をできなくなることだってあるかもしれません。

長女には昔から「自分の夢、目標を持って生きること」「他人とは違う自分らしさを自分で見つけること」を念頭に教育してきました。

親が過保護になって守るのではなく、自分で自分の身を守り、自分で自分の人生設計、時間設計をできるような人間になってほしいという願いから、ウチの家庭では、自分で考えることを最優先した教育を行っています。

いろんな本を読んできて、自分の人生のみならず、自分の子供に伝えていくべきことも一緒に学び、実践しています。

適当に子育てをするのではなく、子供の特徴を捉え、その子にフィットした教育ができるように心がけています。

したがって4人とも教育方針が変わるという、不思議な教育の仕方を我が家では取っているのでした!


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四国という遠方からわざわざ相談に来られるアトピー性皮膚炎の女児

地元の漢方薬局や漢方に詳しいといわれている医院さんを巡り、全く効果がないばかりか、悪化することもあり、遠い四国からわざわざ大阪に相談に来られました。

最初、皮膚の状態を拝見するまでは、メールの内容などから、極めて深刻な状態なのかな?と思っていましたが、実際に皮膚の状態を見ると、そこまで状態は悪くなさそう。

なぜこのレベルのアトピーを漢方で改善できないのか?

少し不思議に思いましたが、詳しく話を聞いて、再度皮膚の状態を確認すると、その理由がはっきりしました。

お子さんの状態を心配している親御さんは、それはもう悲壮な感じでしたが、1つずつ丁寧に状況を説明すると安心していただけたようです。

この女児の場合、何がそんなに難しいのかというと、アトピー性皮膚炎のほかに、あせも、細菌性と思われる感染症など、アトピー以外の皮膚疾患もありそうな感じだったからです。
(確定できないのは、僕は医師ではないので診断行為はできないので、推測と考えてもらえればよいです。)

アトピー自体は、そんなにひどい状況でもなく、四肢関節(ひじ・ひざ)が中心で、乾燥からサメ肌になって、掻くことで毛孔が炎症を起こして細菌感染を引き起こし、ニキビ様の芯があったり、掻き傷が炎症を起こしているような状態でした。

漢方では、炎症を抑えるために清熱利湿剤を使い、気血の巡りをよくするために活血剤を使いました。

また細菌感染に関しては抗生物質入りの市販の塗り薬を進め、炎症がひどいところには抗生物質+ステロイドの薬をレスキューで使用するようにアドバイスしました。

これにより症状は急速に緩解。

アトピーと思われる症状はほぼよくなりました。細菌感染も落ち着き、ニキビ様の芯は消失したため、塗布薬は中止しました。

その後、乾燥状態が続くので、三焦空間を広げて皮膚の津液含有量を増加させ、不足している潤いを補うために補気・滋陰薬を使い、活血剤と清熱利湿薬の濃度を落とし、皮膚の乾燥と痒みは一層楽になりました。

ただ暑くなる季節で、例年、あせもが非常に強く出る季節になってきたということで、清熱利湿剤をあせもに対応できるものに変え、現在様子を見ている最中です。

皮膚の状態は最初の時よりも、格段に良くなり、乾燥状態も改善し、サメ肌の範囲が狭くなっています。

あとはあせもだけうまくコントロールできれば、皮膚のかゆみに悩む頻度はこれまでよりも激減すると思います。

当店では、アトピー性皮膚炎に限らず、どんな疾患であれ、「五行の乱れを整える」ことを主眼に治療を行うため、数種類の方剤を組み合わせていく漢方療法を行っています。

五行の乱れこそ、病気の原因と考えているわけです。

この方法は、他の漢方家の先生方とはちょっと違うと思いますが、それによりこれまでいろんな疾患に効果を上げていますので、決して間違ってはいないと思います。

今回のように、意を決して遠方から来てくれている方の症状をよくすることができると、漢方理論をしっかり勉強してきてよかったな~とつくづく思うのでした。
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