市場や参道など、露天売りに異常に弱い私。
青空の下で、威勢のいいかけ声や活気溢れる人ごみから発するエネルギーに揉まれると、すごくパワーをもらえたような気になり、テンションも上がる。もちろん食欲もアップ。
それは海外に行っても然りで、市場は私にとってスーパーマーケットに並ぶマスト・ゴー・プレイス(?)なのだ。
バルセロナで一番大きいサン・ジョセップ市場は、ランブラス通りのすぐ脇というとても便利な場所にあるため、地元の人はもちろん観光客もたくさん訪れる。
最初はおいしい果物を買ってホテルで食べようと話していた私たちだったが、ウロウロしているうちに、BARからたち込める香りの誘惑に勝つことができず、市場の味とやらを試してみることにした。
席待ちすること約10分。黒板に並んだメニューはとても読みにくくて苦戦したが、好きな料理だけは不思議とあぶり出し文字の如く浮き出て見える。やっぱりプルポ(タコ)は外せないでしょうと話していると、隣の客がお得なセットがあることを教えてくれた。何でもビールに数種類の中からメインの魚1品、野菜料理1品ーが選べ、コーヒーがついて12ユーロとのこと。
そこでサーモンのグリルに野菜のグリルの盛り合わせをセットで注文し、単品でプルポ・ア・ラ・ガジェガ を追加した。
カウンター席は調理の様が見えるので飽きない。少々乱暴とも言えるくらいの手際の良さで、次々と料理が出来上がっていく。
市場の料理なので味付けはどれもシンプルだが、どれも笑いが出るほど美味しかった。
外で食べる食事ってなんでこんなに美味いんだろう。
たくさんの人で賑わう市場の入り口
絞りたてのジュースは1.5ユーロ程度。店や種類によって異なる。