いやぁ~、すっかり週末はお休みしてしまいました。

10月は本当に行事が多く、今週末は子供の運動会、そして今月中に芋ほりや遠足など続々と行事があって、

実際というよりも、インドでのんびりしていた私は精神的にそわそわしてしまって落ち着きませんね~。

暑かった夏が過ぎ去り、何をするにもいい陽気のこの季節、本当に忙しいです。

それと同時に、実はインドも今、年中行事でもっとも忙しいといっていい時期かもしれません。

9月頭のガネーシャチャトゥルティー(ガネーシャの誕生日)から始まり、9月30日からのナヴァラートリー、そしてドゥルガプージャー、10月2日のガンディージャヤンティ、10月9日からのヴァジャヤ・ダシャミー(勝利の第10日)、別名ダシェラー、そしてインド最大といっても過言ではない、ヒンドゥ教の新年と言われることもある(実際は別の意味があります)ディワリが10月28日になります。

祭りが多い多いといわれるインドではありますが、これだけの大きなお祭りが続くこの季節は町も人も活気付きますね。


さて、上記にあげたお祭りがどんなものかといいますと、ヒンドゥ暦アシュヴィン月(9~10月)の新月のころ行われる、ヴィジャヤ・ダシャミー(別名ダシェラ)と呼ばれるお祭りが中心になります。


ラーマ

よく見かけるこの絵、左からラクシュマン・ラーマ王子・シータ、そして下にひざまづくのが英雄ハヌマーン


ラーマーヤナという古代叙事詩の中で、アョディヤ国に生まれたラーマ王子(ヴィシュヌ神の7番目の化身)が、妻シータ、弟ラクシュマンとともに王位継承戦のため14年間追放された旅の末、
「悪」である10の頭を持つといわれるラヴァナをランカ(現在のスリランカ)で倒したということを10日間お祭りするものです。

ラームリーラ

ラームリーラでラヴァナを演じる人の衣装


ラーマ

ラヴァナを射抜くラーマ王子



この間の10日間毎日ラムリーラーと呼ばれるラーマーヤナ劇がそこらじゅうで行われます。



最終日にはラヴァナとその弟クンバカルナ、息子のインドラジット3人の像にラーマ王子役が火の矢を射て、炎上させ倒します。


これが「悪への勝利」をあらわす、祭りのクライマックスになるわけです。


ちなみに映画の中ではswadesの中で小さな田舎の村でそのシーンが演じられています。


映画『swades』からPal Pal Hai Bhari




祭りの名前のヴィジャヤとは「勝利」という意味として、今もインド人の男性のポピュラーな「ヴィジャイ」という名前として愛されています。
またこの10日間は「菜食」期間です。肉や魚を断つのはもちろん、タバコやお酒も控える人が殆どです。

そして初日のプージャの日には大麦のもみを鉢に蒔き祭壇に備え、この10日間毎日拝みながら水やりをします。
そして10日間が過ぎると見事にもみから眼が出て苗になります。この苗は信仰心の深さの証ともされ育ち具合もまた大切にされるようです。
その苗は川に流されるか、お寺に奉納するのだそうです。

またダシェラ8日目、アシュタミ(8をあらわす)の日は「カンジャク」という行事もあります。
ラーマ王が信仰していたドゥルガー女神にちなんでか、近所の女の子を家に招きご馳走を振舞い、お小遣いを上げるのだそうです。そのお小遣いは吉祥の数51、だったり101にちなんだ金額なのだそうです。
何かと子供のお祝いにはこの数字のお小遣いが手渡されます。
うちの子供が生まれたとき、お世話になったドクターが「生まれて初めてあった時にはこれをあげるのだよ」と、ガネーシュ像と101ルピーを下さったのを思い出します。


ドゥルガプージャ

美しく勇猛果敢な戦いの女神、ドゥルガー


ドゥルガプージャ

10本もしくは18本の腕にはそれぞれ神授の武器を持つ、虎、時にはライオンに乗っている




そして、このドゥルガー女神にちなんだプージャもこの時期です。
前述したラーマ王子はドゥルガー女神を信仰していて、ランカで悪魔ラヴァナと戦った際にもドゥルガー女神に祈りを捧げていたとのこと。

このドゥルガー女神は、特にベンガル地方で人気があり、ドゥルガー女神が水牛の姿をした悪魔マヒシャ・アスラを殺した日として、これもまた「勝利として」ドゥルガープージャが行われます。

ドゥルガプージャ


ドゥルガプージャ


ドゥルガプージャ


その前の9日間にはナヴァラートリー(9夜続くをあらわす)という前夜祭が行われ、
ドゥルガー、サラスヴァティー、ラクシュミーなどの女神達とともに、叙情詩の中のストーリーを小さな箱庭のように再現したり、まるで日本のひな壇のように階段状の祭壇に祭ります。


そして最終日の10日目、マハーラシュトラーでいうガンパチ並みの盛り上がりで、美しく飾られたドゥルガーのご神体が川に流されます。

また、このひな壇がすごい!

ナヴァラトリ


ナヴァラトリ


ナヴァラトリ


ナヴァラトリ


きっとベンガル地方でもコンテストとかあるんじゃないですかね~。
女の子の祭りですし、日本のひな壇もこの文化から来てるのではないかと思うほど、本当にそっくりに飾られることもあります。
面白いですね。


ここにいくと、このような祭りの映像も見れるようですよ。
(国立民族学博物館)

民族学博物館



そして最後の最後、これらが終わると、28日のディワリーです。
これは新年とも言われますが、カルティック月の新月の日、ラーマ王がラヴァナを倒し14年間の国外追放の後、アョディヤ国に凱旋をした日です。
そのラーマ王を人々が灯りをともし出迎えたといわれ、そのことが「灯りの祭り」ともいわれる由来です。
最大の祭りというだけあって、このときは世界中にいるインドの人々が帰国したり、インド各地の親戚たちが集まってくるなどインド国内の交通事情がもっとも混雑します。
また帰宅の際には必ずお土産を持っていくのがインドの人々、町中がにぎわい、日本の年の瀬のように買い物客でにぎわうのです。

このお祭りのいわれや習慣はまたディワリが近くなったら、詳しくお話するとしましょう。
今年も残念なことに私は日本でこのディワリを迎えるので、あの華々しいお祭りを肌で感じることができないのです。。。(涙)
ディワリの日の夜にフライトすると、それはそれは美しいのですって。
翌朝の新聞にはギーにともされた灯りで描かれた曼荼羅やアートがたくさん報道されています。
夜空の上空からそれを眺めたら、それはそれは美しいでしょうね。一度はやってみたいなぁ~。

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