インドのハーブ咳止め薬

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インドの雨季の上がりかけには、湿気があると思ったら、急に乾燥したりと、とても変化の激しい気候になります。



大人もその時期に体調を崩す人が多いですが、子供にはもっと厳しいようですね。



我が家もご多聞にもれず、特に咳を伴う風邪のような症状を発症することが多いです。





そんなときにインドの友人にすすめられたのがこれ。







アドゥルサ


アドゥルサ



といいます。


甘いシロップ状の咳止めハーブ薬です。





アドゥルサというのは本当は主成分になっている植物「アドゥルサ(ワサカ)」からとった名前です。




アドゥルサの葉

こんな葉っぱです。




アドゥルサは昔から気管支炎、喘息、咳止めるとして、アーユルヴェーダでも使われてきた植物のひとつです。


この薬の薬効成分のほとんどが、このアドゥルサ(ワサカ)<adhatoda vasica>で出来ており、


これ以外にも薬効にすぐれたハーブが使われています。


このアドゥルサに続いているのが、イェスティマドゥー<Glycrrhiza glabra>と呼ばれるハーブ、


西洋名リコリスの名前で日本でも知られていますね。



リコリス(つる)

日本の甘草です。




イェスティマドゥーはマメ科の植物の根茎を乾燥させた上のような状態になっていて、


使うときは漢方の煎じ薬のように、水でよく煮込んで、その上澄みをいただきます。


その薬はアレルギー性鼻炎や気管支炎、咳止めハーブとして親しまれています。


パウダー状になったものもあります。それも同じく煮出して上澄みをいただきますが、喉が痛いときなどは、


舌の上にパウダーを乗せ、そのまま唾液に溶けておくのを待つというのもいいようです。


また様々な形に既に加工されたものもあり、



リコリス


こんな風に煮出し液をドロップ状に固めたものや、スティックにしてあるものもあります。


いずれにしても、お湯に溶かすか、かまずに舌に乗せてゆっくり溶かしていくなど、


液体状にして吸収するのが効果的です。


炎症を鎮める作用もあるようで、熱がある場合でもすすめられます。


喉の腫れや気管支の炎症をしずめ咳がおさまるようです。



実は私の父はもともと咳が出やすく、一度出始めると一晩中咳が出て眠れないということがよくありました。


そんな父がインドの我が家にやってきたときも、その症状が始まってしまいました。


一晩眠れずか。。。と咳き込んでいた父ですが、このイェスティマドゥーの煎じ薬をのんだところ、


咳がピタっととまり、快眠できたのでした。


それ以来父はこのハーブが手放せなくなりました。日本の自宅にも常備してあります。



そんな2つの咳止め効果のあるハーブを中心に、そのほかにも、



kalimiri(piper nigrum),


tulsi(occimum sanctum)patra,


phudina sat,


kafoof phul,


navsader,


madh(honey),


kantakari



などのハーブが名を連ね作られた、このアドゥルサシロップはインド(プネー)ではもっとも知られた


市販薬かもしれません。



アドゥルサシロップといえば、大概のインド人がご存知でしょう。そしてどこの雑貨屋、ヘルシーショップ、


ドラックストアーでも簡単に手にはいります。


甘くてのみやすいので、子供も喜んで飲みます。



我が家の子供たちは、熱の出る風邪を引いても、1日3回ほど、2,3日続けていれば、風邪は次第によくなります。


このほかにスンティと呼ばれる生姜の粉を蜂蜜でといたものなどを、ほんの小さじ半分ほどを飲んでも


いいですし、ジンジャーレモンティなどを飲んでも効果的ですね。



インドはキッチンファーマシーの習慣がいまだに根強く残っています。


アーユルヴェーダとくくらなくても、家庭ごとに受け継がれてきた民間療法がたくさんあります。



インドの友人たちに、何か体調の不良を伝えると、必ずといっていいほど、みんながみんな違った民間療法


レベルの方法を教えてくれます。


それはその人のお母さんが施してくれたこと、おばあちゃんが伝えてくれたことが、


習慣として染み付いているからなんですよね。



薬屋さんにいっても、体調が悪いと言えば、市販薬と並んで、その数以上にハーブ薬が普通に売っています。


またホメオパシー薬も同じように安価で手にはいります。



インドに住んでいると、少しくらい体調が悪くても、すぐに医療機関や化学薬品に頼らなくていいのが助かります。


アーユルヴェーダもチベタン医学も、中国鍼もホメオパシーも、他にもいくつかの伝承医学が国家資格として


認められていて、選択枠が広くて、そのときそのときの体調の段階よって選べるのがありがたいですね。




実は我が家の子供たちはインドで西洋医学の病院にかかったことは一度もありません。


ワクチンも何一つ打ったことがありませんし、薬も飲んだことがありません。


もちろん生まれながらアーユルヴェーダドクターがかかりつけになっていますので、


2歳くらいまでは定期的に体調をいてもらってましたので、おかげさまで大病することもなく、


何かほどこさなくてはならないこともありませんでした。



異国にいると薬品の基準も違いますし、特にインドの抗生物質は強いと効きます。


できることなら、日ごろの生活で気をつけられることをして、健康でいたいものですね。




何かと薬事の厳しい日本ではなかなかほしくても手に入らないものが、薬草学のすぐれたインド、それが習慣に


なった国民の意識の中で簡単に手に入れることができますよ。


どうぞ、インドタイムならではですが、ゆっくりと体と相談しながら回復へ向かう、



ハーブのお薬もお試しください。

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