ROCK ON!!

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ROCK ON!



子供が帰国前になると、情緒不安になってなかなか映画が見にいけない。

特に2歳半の次男は、自我が出来てくる頃で、外側のことがわかるようになってきたので、

母親との分離感を感じるせいか、ママ、ママなのです。

なので、一番見たいmunbai meri jaanは「A」指定で、同行できず、子供も置いていけずでいまだ見れません。

METROに共通する人間ドラマの香がします。見たいなぁ~~~。

まぁ、それで先週はGOD TUSSI GREAT HOになったわけです。

先週金曜公開のCHAMKUも同じく「A」指定。それで今週はROCK ON!を見てきました。

前々からかなり評判が高かったようで、私が通う映画館では封切前夜のプレミア公開の上、

初日から1時間刻みでスクリーンを2つ使って1日8回上映です。

ジャケットを見た感じ、と音楽を聞いた感じで、何をどのように期待して、そんなに盛り上がってるのかいまいち理解できずに、子供たちと観にいきました。


【素人簡単あらすじ】
大企業のエリート、アディティヤ(ファルハーン・アクタル)はいつも無表情で心を閉ざしていた。その妻サクシー(プラーチ・デサイ)はそんな彼が何か人生に満足していないように見えて、自分自身の夫婦生活も明るくは感じていなかった。

そんなある日サクシーは妊娠してることを知り、そのことをアディティヤのバースデーにサプライズで報告することを思いつき企画を始める。

友人デヴィカとプレゼントを時計点で選び、それに名前とバースデーを刻んでもらうように話をしていると、それを聞いた店員KD(プーラブ・コーリー)が、名前をバースデーも自分の旧友とそっくり同じだという。
家に帰りアディティヤにそのことを伝えKDを知ってるかと聞いたが、アディティヤは知らないというだけだった。

しかしサクシーは家の倉庫を掃除しているとき、偶然昔の写真を見つけてします。
アディティヤはKDや他の友人たちとバンドをやっていたことを知る。
アディティヤはボーカル、そしてKDはドラムだった。

サクシーはKDに他のメンバーもアディティヤのバースデーに来てサプライズゲストになってほしいと頼む。
KDは快く承諾して、他のメンバーに久しぶりに声をかける。
キーボード担当だった、映画音楽アレンジャー(アヌー・マリックについている)のロブ(ルーク・ケニー)はすぐに快諾。しかしギターリストのジョー(アルジュン・ラムパム)はよい反応はなかった。
ジョーはmagic時代からのガールフレンドだったスタイリストを目指すデヴィ(シャーハナ・ゴスワミ)と結婚し、男の子をもうけ、ギターショップをしていたが、店ははやらず、デヴィが魚屋を元締めながらなんとかくいつないでいた。
生活も苦しく、デヴィはいまさら昔の夢など語っている余裕もなかった。

アディティヤは10年前、この4人でMAGICというバンドを組んでいて、4人は将来をプロのミュージシャンを夢見て息はぴったりだった。
コンテストに出場し、優勝し、CDデビューのチャンスを得たが、レコード会社の方針はアディティヤをボーカリストとして売り出すために、後の3人はバックバンドのようなものだった。
何か自分たちの目指している音楽性やイメージしていたものとの食い違いを感じつつ、一番乗りにアディティヤがそれにサインをして、流されるように残りの3人もサインをしてしまった。

実際レコーディングやプロモーションビデオの撮影に入ると、衣装や音楽性にもすべて介入があり、自分たちではないように感じて苛立ちを感じていたある日、とうとうジョーが乱闘騒ぎを起こし、それと同時にアディティヤとの仲間割れも生じ、出て行ったジョーをはじめ、それぞれちりじりになり解散になってしまったのだった。


そしてバースデーの日、サプライズゲストにはKDとロブしか来なかったが、その二人の来訪に驚きつつも、アディティヤは歓迎している様子もなく、パーティの後、アディティヤとサクシーは言い争いになり、サクシーは実家に帰ってしまった。
アディティヤにしてみればmagicの過去は消し去りたいものだったが、それが故彼の深い傷、わだかまりになっていた。


しかし、このことを機に、アディティヤ以外の3人は過去を懐かしみ、セッションをしようと言い出し、昔たむろしていたスタジオに訪れ、アディティヤのボーカルの代わりにロブが歌っていた。

するとそこにアディティヤが姿を現し、10年のわだかまりをそこで笑い手放すのだった。

そうして4人とサクシーは、改めてまた30過ぎて夢を持って走り出した。そしてまたコンテストに出場することを決める。
古いスタジオから、アディティヤの家に練習場所を写し、それぞれがいつもの生活が輝いて見えるように変わって行った。

が、コンテストを目前にロブが脳腫瘍であることがわかり、いつ死んでもおかしくないほど進行していた。
しかし、ロブはそれでもいつ死んでもいいように、力いっぱいmagicで演奏したいと強く望んでいて、アディティヤとKDはそれを全力でバックアップすることを約束する。

しかし、その影でジョーはいつもキリキリしているデヴィに真実を話せないままでいた。
デヴィは家計を助けるためにジョーにバンドマンの仕事を探してきた。
そしてその仕事はコンテストの日と同じ日なのだった。

コンテスト当日。
ジョーは家族とバンドマンの仕事に向かうため、家を出る。

コンテスト会場では演奏5分前の合図を出され、ジョーが来るのを祈っていた。
しかし彼は来ることなく演奏が始まる。
magicの曲はみんなアディティヤが作っていたが、1曲だけジョーが作り、この曲を一緒にやろう!と約束していた曲があった。
アディティヤはジョーの来ない会場で、その曲を歌った。

ちょうど渋滞で止まっていたタクシーの中でラジオを聴いていたジョーとデヴィは、その曲を聴いてはっとする。
デヴィは行かないようにと言葉に出さずにすがったが、その手を離し、ジョーはタクシーを降り、会場に走った。

会場ではジョーの曲を歌いきり、曲を締めようとしていたアディティヤだったが、いきなりKDがドラムを激しくたたき出す。(このドラムがめちゃかっこいい)
彼らの10年前のコンテストの受賞曲のイントロがギターのソロで聞こえてくる。
ジョーがギターを持って現れる。

会場が盛り上がり、最後はジョーの曲を二人で歌うのだった。



そして2ヵ月後、ロブは亡くなった。

アディティヤとサクシーの間に生まれた子は男の子でロブという名前にした。
KDはサクシーの友人デヴィカと結婚して、ジョーと音楽事務所を開き、若きアーティストたちへの道を開いた。
デヴィは夢見ていたスタイリストで成功していた。

それぞれが、夢を追求し、友情を深めたことで、とても豊かな生活を手にいれていた。



【感想】

あ~、新しいね。

熱いんだけど、さらっとしてて、とっても後味のいいお話でした。


どうして私の行くあの、いつのクールなあの映画館が初日でもないのに、結構埋まっていて、
会場もなんだか期待感に高まってる、いつもと違う感じだったのか、よくわかりました。

本当に新しいです。


ベースはちょっとファルハーン・アクタル自身の監督作品DIL CHAHTA HAIにも通ずる、男の友情が一旦崩壊するが、それを取り戻すことで
人生の色が一揆に明るく見えるようになり、豊かなものになるというところにもあるけども、
それだけでなく、夢を追いかけるという点をメインストーリーにして、安っぽい恋愛映画にさせてないところがちょっと硬派っぽい。

全体を通してロックなファッションに、音楽。
音楽がSHANKAR ESHAAN LOYの3人だもの、そりゃかっこいいよね。
まぁ、彼らの音楽はインド音楽というカテゴリーに当てはめるにはちょっと異色でもあるし、
若い世代に絶大なる支持があるのではないかな。クールなんです。
私もアヌーがソウルというならば、この3人組みは踊り明かした青春時代だなぁ。。。(悲しいが)
最新の音を求めて夜な夜な踊り明かしたクラブカルチャーに近いものがある。
彼らはそのだけに終わらないが。。。

ロック!という感性は多分現実的には若い子たちにはすごく浸透していて、
実は若い子みんなが求めているものなのではないかと思うのだけど、それが今までこうした映画やメディアにような公の場で取り上げられたことがないに等しかったのではないかと思う。

だからこそ、実はすごく実際の若者の心に響く、影響力と共感する部分の多い映画なのかもしれない。

そのことが少し関係あるのかどうかわからないけど、途中「プラーニ フィルミーソング」をちょっとコミカルに扱う場面もあるし、フィルミーソングの大御所アヌー・マリックのおつきをしているロブの役柄も、なんだか浮かない感じにしてあることが、そんな風に感じさせる。

今の若い子達は、以前よりずっとずっと解放的になっているし、やっぱし若さはじける時代は
「ロックしようぜ!」みたいなエナジーがあるよね。
そういう意味でも、この作品は若い世代の勢いを後押しするような作品にもなるように思う。
それと同時に、その若さを突き進んでいくことで、渋くてかっこいい大人にもなれるようなね。。。


内容としましては、アルジュン、今回写真だけ見てると、どうしたの?その口髭!と思うようなポンチョ髭のようだったので、どんな役?と思ってました。
なんだか新人さんなど見かけない顔も多く、若い中で浮きやしないか?痛々しくはないか?とハラハラもしましたが、何を心配することがあるでしょう。今までいた彼の作品の中では一番よかったです。
OM SHANTI OMもよかったですが、彼の映画としてみるならば、今回のこの役は本当に腹が座って切れのあるいい演技で役者オーラを一回り大きくしましたね!って感じです。
いや、本当にこれからがますます楽しみです。ただにモデル上がりの優男ではなくなりましたね。
この人、年取ってからの方が俳優としていい味が出そうです。
もともとヒンディのコテコテ映画では、どこか浮いてしまうようなそのスマートな感じ、これからの映画には本当に引き立つでしょうね。


そして、今回中心的役割だったファルハーン・アクタル。彼、この作品では歌手、俳優をやってますが、今回日本でも上映されるDONの監督さんでもありますね。
DONも大分スタイリッシュなつくりで、シャールク扮するDONの衣装も話題になりましたが、新しい感性の持ち主ですね。

今回は自身が演技をし歌まで歌っちゃう。
結構無表情で硬くつめたい感じのする人ですが、その彼の位置づけも全体のいいアクセントになってると思います。監督もして、演技もして、歌も歌う、踊りは今回の作品ではありませんが、本当に幅が広いですね。
今まで監督として名前は知ってる、、、くらいだったのですが、この作品で要チェックマークがつきました。
実はDIL CHAHTA HAIもDONも好きな作品だったのですが、彼が監督してたという意識がありませんでした。
今回で点が線になって、うなづける点がたくさんありました。
今のボリウッドの新しい作風を引っ張る一人でしょうね。
インド映画好きじゃない人でも本当に感動したり楽しみをくれる作品を作る人です、って今回は俳優なんですけどね。
今回も彼の色が大分濃いです。歌の声も特徴的で、耳に残ります。
聞きやすい声とはいいませんが、人の耳に残る声というのは歌手には大切なことでしょう。
いいにつけ、悪いにつけ、インパクトがあるというのは癖になるってことですからね。

今回の女性人もよかったですね。

サクシー役のプラーチは新人とのことですが、かわいい。
しかも今までのヒンディ映画女優!というオーラとはちょっと違うかな。
やっぱしここにも新しさを感じます。いまどきの若く、視野が広がってる女の子にも好感がありそうです。
清楚でそれでいて、一途な強さのようなものを感じさせるところも、これからの役どころが楽しみです。

個人的にはジョーの奥さん役のシャハナも大分よかったです。
どこかオセロの中島を思わせるところがあります。
若かりし日の夢を忘れつつも、その悲しみや苛立ちも背負い、必死にサバイブして日々の生活をする母親としての姿は、どこか共感するものが。。。
いつもかわいい服は着てるものの、ゴム手袋して魚を扱い、魚商のおばちゃんたちを言い負かす姿。
女性性を抑えて、必死に日々の暮らしを引っ張る強い母の姿が、報われて本当によかった。



しかし、この映画の打ち上げはプネーのホテルOで開かれたという情報があり、
実際ホテルOの前で私の友人がアルジュンを目撃している。

ライブ会場が2つほどあったけど、あれってもしかしてプネーの野外ライブ会場かなぁって思ったりした。
事前情報があれば、ぜひ行きたいものだ。
と思って探していたらあったあった。





私もこの観客の一人として映りたかった!
DIL CHAHTA HAIの曲までやってるじゃん!!いいなぁ~~~~~~~~。



いずれにしても、

息子たちは今回のライブシーンは総立ち(2名)で盛り上がって踊っていた。

若者の指示が厚いのは証明済みだ。





ちなみに、エンディングで
「ダウンロードはしないでCD買ってね」とテロップが出て、
笑いを誘っていた。

でも、これだけヒットした曲ならば、そうもいいたくなるだろう。




面白い映画でした。

新しいインド映画を見たい方、ぜひ見てください。
インドのイメージが変わるかもしれませんよ。
これが今の若いインドかもしれません。

最近こういう風に思う映画が増えました。
私も大分年をとったのか。。。


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