私の男
テーマ:小説・国内- 私の男/桜庭 一樹
- ¥1,550
- Amazon.co.jp
「私の男」
桜庭一樹・著
文藝春秋・出版
『父と娘の近親愛』
第138直木賞受賞作です。
一部のファンには兎も角、1回直木賞を候補になるも落選したのも兎も角
世間的には、本書で桜庭さんは、一大ブレイクしたのだと思います。
そんなに熱心なファンではなかったけど、もう一流作家の世界にいっちゃった感じです。
北上次郎さんも、本書あたりから、桜庭さんを大プッシュしだしていました。
(しかし、私的には、そんなに化けたって感じもしないのですが、、、)
震災で家族を失った、花とその養父となった腐野淳悟との近親愛を描いています。
お互い、欠損家族だと認め合い、お互いをもっとも必要としている二人。
世間からどう思われようと、絆も強く、求め合っています。
だが、第三者として、いや、感情移入しながら、
2.何人か称で読んでいる読者にとって
なにか、釈然とせず、どこかおぞましい感じさえする二人の愛。
本書は、時間が逆行するように構成されていて、淳悟の若いときが徐々に描かれて
いくのですが、ストーカーのように花がおさないときから追いかけていたことも判り、
余計にそれを感じます。
二人が求め合い、合致すればするほど、違和感を感じていきます。
どんな親子でも、母親と息子と関係もそうですが、父親と娘の関係もどこか例えようのない
恋愛とはちがう絆というか、愛情の間柄をもっています。
それが、小説として作品として描かれることによって、なんともいえない雰囲気とともに
表現されているように思いました。
これは、実は、桜庭さんの得意技なんですね、、。
しっかりした純粋な想いなんだけど、異常性、狂気みたいなものを含んでいる
家族いや、関係を変だということを全面に出さず、
読者にはしっかり違和感を持たせながら伝える。
一大メジャーになった桜庭さんですが、
文壇の稼ぎ頭の中心選手として物凄く変わったんだろうなぁ、と思って読んでみて
意外と変わっていなかったのでちょっぴり安心したかもです。
つなさんの書かれた「私の男」の記事へ





1 ■お久しぶりです!
この本、本屋さんで何度も目が合って、これは買わなくちゃと思って買って読みました。
読んでると違和感はあるけど、あ~こんな関係もあるのかなぁ?と思ってしまいそうになる。
一気に読んでしまったし、不思議な感じでした。
直木賞候補だと知らずに買って、読み終わってしばらくして直木賞作品になりました。
やっぱり不思議な本でしたよ。