吉原手引草
テーマ:時代小説- 吉原手引草 (幻冬舎文庫)/松井 今朝子
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「吉原手引草」
松井今朝子・著
幻冬舎・出版
- 『作家の力量全開、語りの魅力』
直木賞受賞作です。
吉原の花魁、葛城の失踪という事件を
各章を吉原界隈の関係者(遣手、女衒、猪牙船の船頭から、幇間(たいこもち)などまで)
の一人語りによって、ルポルタージュ形式に描かれています。(勿論小説なんですが)
小説のメイン・ストーリ又、吉原のしきたり文化の調査もすごいのですが、
この"語り"が見事の一言。
方言も含めて、作家としててのこのテクニックは、すごい!!。
作家暦云十年の直木賞選考委員の御歴々皆々様も、
この作家としての手練手管にめろめろだったと思います。
ただ、この方言が本当に正しいかは別。
方言でも第三者はだまされてもネイティブの方が聞いて(読んで)
おかしい使い方っいっぱいあるので、、。
この辺、卵の四角、花魁の誠となんて本書では、書いてありましたが、
見てきたかのように、嘘を書く商売である小説家と誠と花魁の誠は、
なんて書きたくなります。
でも、やっぱりすごいとは思います。
ルポルタージュ形式って書きましたが、本書は、そういう意味合いで
吉原とは、どんなところか、知るのには、最適の一冊かも、。
色んな関係者、が登場するのですが、興味深かったのは、
人買いとか、まるで悪党の如くいわれる女衒ですかね?
これが、やっぱり、どんな職業そうですが、奥が深いんですね、、。
全体の構成としては、葛城の花魁になるまでのいきさつ、
この失踪事件そのものとその後と、一応ミステリ仕立てにもなっています。
直木賞っていつもあげるのが、一年から二年遅いって気もするのですが、
本書もそうですね、、。
松井今朝子さんの作品って「非道、行ずべからず」とこれしか、読めていませんが、
小説としては、「非道、行ずべからず」のほうが、上だと思います。





1 ■直木賞
ほんと、いつも遅いですよね。笑
でも、直木賞をきっかけに知る作家さんもいるから、文句も言えないんですが・・・。
「非道、行ずべからず」も面白そうですね。
今度、読んでみます!