2006年03月19日

獣たちの庭園

テーマ:ミステリ
ジェフリー・ディーヴァー, 土屋 晃
獣たちの庭園

 「獣たちの庭園」
 ジェフリー・ディーヴァー・著
 文芸春秋社・出版/文春文庫


 『マフィアの殺し屋が、ナチスの高官暗殺へ』


 リンカーン・ライム・シリーズで有名なJ・ディーヴァーですが、
一作置きに、ライム・シリーズ以外のものを、書くことを、
ファンと約束しています。
本作は、そのライム・シリーズ以外の作品となります。


 罠に嵌められてしまった、マフィアの暗殺者、
ポール・シューマンは、犯罪歴の抹消と引き換えに、
ナチス・ドイツの高官の暗殺を、命じられます。
時は、正に、ベルリン・オリンピック開催直前の時期で、
その、アメリカ選手団とともに、スポーツ記者として
ドイツに潜入します。
その後、ポールは、現地連絡員と接触しますが、
現地連絡員が死に、現地警察クリポに追われるように、暗殺計画は、、、、。
 という、話し。


 J・ディーヴァーが、執筆事前の調査に通常の作品の二倍かけた
と、いうだけあって、内容は、重厚そのものです。(ページ数も)
 しかも、ディーヴァーにとって、初の歴史ミステリです。
私が勝手につけた、"全宇宙で三位のストーリーテーラー"
(最近、9位から、3位になりました)
のディーヴァーだけあって、とにかく、中盤以降は、どんでん返しの連続です。
 ライム・シリーズで、科学犯罪調査の権威ともう呼んでもいい
ディーヴァーですから、当時のドイツの警察の調査能力についての、
書き込みも、相変わらず凄いです。
 で、今回は、敵役といってもいい、その現地警察(クリポ)
の刑事にも、感情移入しやすいように、大変書き込みしてあり
キャラ立ちさせています。


 ただ、今回は、よく調べて書かれていることは、
事実ですが、ライムシリーズでA・サックスが、NYの人さびれた、
地域を回らされているときに、感じた、NYの匂いみたいな、
雰囲気が、あんまり感じられず、ちょっと残念でした。
 又、歴史ミステリということで、最終番は歴史を変えることは、出来ず、
そこが、ちょっと展開の足かせになったかなぁ、という気もします。
但し、エピローグは、良いです。

 ちょっと酷評しましたが、それも、全宇宙三位の、
ディーヴァーだからです。

 「このミス」のランキングでも、5位か6位で
超一級の翻訳エンターテイメントであることは、間違いなしです。 


 「悪魔の涙」の記事へ、



コメント

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1 ■トラバ返しです。

TBありがとうございました。
順番からいくと、次のディーバー作品は「リンカーン&アメリア」シリーズですかね?
楽しみです。

2 ■nanikaさんへ、

TBありがとうございます。そうですね、
でも、次は、どんなので来るか、と
言う意味では、リンカーン・シリーズ以外のほうが、期待度は高いです。

3 ■ミステリ好き

 今夜初めてトラックバックに気づきました。どうもありがとう。隠れたミステリ好きと知り合えて嬉しいかぎりです。
 ご返事が遅れてすみません。今後ともよろしくお願いいたします。

4 ■夢幻都市さんへ、

 コメントありがとうございます。
なんか、気がついたら、ミステリばっかり読んで
いますね、、。
 こちらこそ、宜しくです。

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