2005年11月01日

空の中

テーマ:国内SF

有川 浩
空の中

  「空の中」
 有川浩・著
 メディアワークス・出版


 『ウルトラQみたいな、感じ??』


 電撃小説大賞受賞作家の第二作ですが、
受賞作のことも作家さんの名まえも、知りませんでした。
ずーっと本屋で平積みになってたので、知りました。
しかも、装丁の空の写真が、かっこいいし、綺麗。
著者は、漢字からずーっと男性だと、
思っていましたが、女性です。(しかも、主婦みたい)


 日本が独自に開発中の超高空旅客機
の試験飛行中に謎の墜落事件が起こり、
また、日を経ずして自衛隊機が、高空でまたもや、
謎の墜落事件を起こします。
 そして、同じころ、高知県では、少年が
クラゲに似たものと、出会い、それと、携帯電話で
会話が出来ることがわかります。
 果たして、墜落事件の謎とは、又、少年が出会ったものとは、、。


 一度も見たことないのですが、
「ウルトラQ」みたいな感じ!?。
SFの定番中のファースト・コンタクトものです。
 最大の特徴は、謎の生命体でありながら、
意思の疎通は出来るところで、色んな会話がなされます。
 この会話も、感情にゆれる、人間と
論理的で、感情を一切排除した思考法をする、
【白鯨】(そう本書では、仮に呼んでます)
との"ズレ"がありますが、
これも、SFでよく出てくる、絶対知能と人間との会話
又、人工知能との会話、はたまた、スタートレックの
スポックさんと、船長の会話と、同じで、
 SF上の、一大テーゼです。
つまり、SFティストは、大変高いということです。


 併し、この会話のズレが、大変面白く、
人類が最高の政治の意思決定法として、採用している
多数決も、【白鯨】に、いとも簡単に論破され
知性とか、論理とか言いながら、
いかに、人間が乱暴なことをしているか、認識させられます。


 人間サイドの兵器は、この【白鯨】に対し、
殆ど無力なのですが、折角自衛隊が出てくるので、
もうちょっと、斬ったはったのアクションがあっても、よかったかも。
後、この【フェイク】と名づけた、少年サイドの【白鯨】
に乗って、空中飛行とか、して欲しかった。

 

併し、女性作家ということで、
主人公の恋愛とかは、大変丁寧に描かれていて上手いです。
 私など思いもつかない心情の移り変わりや機微が、
丁寧に描かれています。


 もう次作の「海の底」も出ているみたいですが、
なんか、無味乾燥な空ものと違い、
海のは、ちょっと怖そう?
深海魚って、怖いでしょう?  


つなさんからTBが反映されなかったようで、

ここに、リンク貼っておきます。


つなさんによる「空の中」の記事へ

コメント

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1 ■はじめまして。

はじめまして。マッピーと申します。TBありがとうございます。 11月にTBいただいていたのに、遅くなってしまった申し訳ありません。 更新をしていなかったので全く気づきませんでした。

私は「空の中」よりも、「海の底」のほうが好きです。気持ち悪さはありますが・・・。来年出る新刊がとても楽しみです。それでは。

2 ■マッピーさんへ、

コメント書き込みありがとうございます。
>「海の底」のほうが好きです
と、あるので、、私も、「海の底」
を読んでみようかなぁと、
今、思い直しています。
 それでは、、、。

3 ■無題

この本はもうピンポイントでノックアウトでした~。うぅ、大好きな世界…。この手のシリーズももっと続けてくれないかなと思ったりしちゃいました。空、海ときたら、…次は陸?(それが「図書館シリーズ」なのかしら?)

4 ■chiekoaさんへ、

 こちらも、TBとコメントありがとうございます。
ああ、気付きませんでした、陸がまだですね、、。
有川さんとしては、自衛隊シリーズとも
とっているみたいですね、、。

5 ■無題

はじめまして。
同じく恋愛部分が好きでした!
手元に「海の底」もあるので楽しみ~。

6 ■しんちゃんさんへ、

お返事遅れてごめんさい。
強気なオ女の子って、けっこう男の子好きです。
なんか、うっとうしいなぁと思いつつ、
世話を焼いてもらって、ちょっぴりうれしいそんな感じです。
それが本書では、よく出ていましたね。

7 ■はじめまして

TBありがとうございました。こちらからも遅らせていただきました。

私はどちらかって言うと子供たちの恋の方が好きです。大人たちは「自力で頑張れ」って思うんですけど、子供たちは応援したくなります。

8 ■千砂さんへ、

 コメントとTBありがとうございました。
子供たちの恋のほうが、純粋でどこか不器用で
でもって、気持ちにストレートで
そんな感じがしますよね、、。
  

9 ■無題

ファーストコンタクトものとしての約束ですよね、会話のズレ。
文庫の方はその後の短編が追加のようです、が、おじいさんの話だけです。巨大生物はどこへ・・?

10 ■jettさんへ

この後、海ものは、出ましたが、
地面物は、でないのでしょうかね?

11 ■ズレ

白鯨と人間側との会話や認識のズレと、人間同士での考え方や感情のズレが対比されてるようで良かったです。
人間同士の方が実は大変だったりするのかも知れないですが、その辺は大人ライトノベルという事でうまくまとめてあってその辺も良かったですね~。

12 ■しゃおさんへ

ライトノベル出身ということで、
ラノベ的世界と一般文芸の橋渡しみたいな
感じもしました。

13 ■陸もの

indi-bookさん、こんばんは~。
トラバをお返ししたつもりなのですが、やはり反映されない模様…。
fc2への引っ越しにはおおむね満足してるんですが、このトラバ問題には若干ストレスがたまります。

さて、コメント欄で話題になっている陸モノ。
デビュー作で、第10回電撃小説大賞<大賞>受賞作でもある、『塩の街』が陸モノのようですよ。
ヒーローは空自の戦闘機乗りなんですけど。
短編集、『クジラの彼』も、この『空の中』の大人の方のその後が見られたりして、楽しかったです♪

14 ■つなさんへ

つなさんの記事への、リンク貼っておきました。
>『塩の街』が陸モノ
おーっそうですか、、。
貴重な情報ありがとうございます。
一般的には、空の中で有名になりましたが、
ファンにとっては、「塩の街」が鮮烈デビューだったみたいですね。

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