非道、行ずべからず
テーマ:時代小説- 松井 今朝子
- 非道、行ずべからず
「非道、行ずべからず」
松井今朝子・著
マガジンハウス・出版
『江戸時代の芝居小屋のミステリ』
松井今朝子さんの名前は、ぽつぽつ
聞いていたのですが、初めて読んでみました。
凄い、面白い!!。
簡単に説明すると、
江戸時代の芝居小屋で、火事があった後
焼け跡から、その芝居小屋の出入り業者の死体が発見されます。
そこから、話しは、発展していく、
ミステリなのですが、これが、又、芝居小屋内部の人間関係、
人間模様、役者とは、どうゆう人間なのかが、
丹念に描かれて、作品の重厚感を出す裏打ちをしっかりしています。
indi-bookは不勉強のため、本作で言う芝居が、
純粋に歌舞伎なのか、現代でいう演劇なのか、
時々、本書の内部関係者は、狂言と呼んだりしていますが
狂言なのか、ちょっとわかりませんでしたが、
兎に角、芝居小屋内の、人間関係は、
大変よく判りました。
メインになるのは、女形の役者、荻野沢ノ丞と、その子ら
市ノ介と、右源次の、確執となるのですが、
これが、凄まじいです。
芝居というのは、結局、トップの主役のキャラ立ちを、
いかにするかで、他の周りの配役は、所詮どんなに頑張っても
主役をサポートすることに、なります。
逆にいうと、頑張れば頑張るほど主役をサポートすることになるのです。
正に、Winner takes it all.なのです。
そのため、トップになるという、目標が物凄く
役者には、重くのしかかってきますし、
役者たるもの、もうこれは、至上命題なのですね。
作品名になっている、
「非道、行ずべからず」と、いうのは、役者仲間で、言われる、
座右の銘みたいなもので、他のものには、目もくれず
一意専心します。という意味みたいです。
又、そういう御芝居の題名が、本編内でも登場します。
後、当時の芝居小屋というのは、
一大エンターテイメント提供の場で、本書を読む限り、
その舞台は、中吊りはあるは、水は、舞台一面に張られるはで、
今でいう、「アレグリア」
(TVのCMでしか、知りませんが)
みたいです。
(スーパー歌舞伎かもしれません。)
これからも、松井今朝子作品を読んでいかなければ、
いけません。






1 ■TB感謝!
TBありがとうございます。
実は私も松井作品を今まで読んだことが無くて<一の富>が初読でした。
こちらの作品も面白そうですね。