2005年09月17日

非道、行ずべからず

テーマ:時代小説

松井 今朝子
非道、行ずべからず

 「非道、行ずべからず」
 松井今朝子・著
 マガジンハウス・出版


 『江戸時代の芝居小屋のミステリ』


 松井今朝子さんの名前は、ぽつぽつ
聞いていたのですが、初めて読んでみました。
 凄い、面白い!!。


 簡単に説明すると、
 江戸時代の芝居小屋で、火事があった後
焼け跡から、その芝居小屋の出入り業者の死体が発見されます。
そこから、話しは、発展していく、
ミステリなのですが、これが、又、芝居小屋内部の人間関係、
人間模様、役者とは、どうゆう人間なのかが、
丹念に描かれて、作品の重厚感を出す裏打ちをしっかりしています。


 indi-bookは不勉強のため、本作で言う芝居が、
純粋に歌舞伎なのか、現代でいう演劇なのか、
時々、本書の内部関係者は、狂言と呼んだりしていますが
狂言なのか、ちょっとわかりませんでしたが、
 兎に角、芝居小屋内の、人間関係は、
大変よく判りました。


 メインになるのは、女形の役者、荻野沢ノ丞と、その子ら
市ノ介と、右源次の、確執となるのですが、
これが、凄まじいです。
 芝居というのは、結局、トップの主役のキャラ立ちを、
いかにするかで、他の周りの配役は、所詮どんなに頑張っても
主役をサポートすることに、なります。
 逆にいうと、頑張れば頑張るほど主役をサポートすることになるのです。
正に、Winner takes it all.なのです。
そのため、トップになるという、目標が物凄く
役者には、重くのしかかってきますし、
役者たるもの、もうこれは、至上命題なのですね。


 作品名になっている、
「非道、行ずべからず」と、いうのは、役者仲間で、言われる、
座右の銘みたいなもので、他のものには、目もくれず
一意専心します。という意味みたいです。
又、そういう御芝居の題名が、本編内でも登場します。


 後、当時の芝居小屋というのは、
一大エンターテイメント提供の場で、本書を読む限り、
その舞台は、中吊りはあるは、水は、舞台一面に張られるはで、
今でいう、「アレグリア」
(TVのCMでしか、知りませんが)
みたいです。
(スーパー歌舞伎かもしれません。)


 これからも、松井今朝子作品を読んでいかなければ、
いけません。


つなさんの書かれた、「非道、行ずべからず」の記事へ

コメント

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1 ■TB感謝!

TBありがとうございます。
実は私も松井作品を今まで読んだことが無くて<一の富>が初読でした。
こちらの作品も面白そうですね。

2 ■松井今朝子さんの本

TBありがとうございました。
松井今朝子さんの本は書棚で発見したら必ず借りております。最初が仲蔵狂乱,次が非道行ずべからずでした。幕末ぁどれさん,奴の小万と呼ばれた女,一の富,似せもんなどです。
松井氏の作品は人物造形や人間関係,社会経済を含めた時代背景も丁寧で飽きません。
特に演劇界を舞台の作品は仮想キャストで読み進みますので本当に楽しめます。
書評も劇評同様少しずつ書きためてゆきたいと思います。

3 ■景牙さんへ、

 景牙さんへ、
コメントありがとう御座います。
はい、面白かったですよ、
私も、これから、松井今朝子作品を読んでいきたいです。

4 ■とみさんへ、

 コメントありがとうございます。 
本当に、一番感じたのは、時代背景、なんか、とても取材がいき届いていることです。
  

5 ■あ~これまた

私も気になっていた作家さんです。
そっか~よかったのかぁ~。
とても意味深なタイトルのつけ方ですよね。読むのが楽しみになりました。

6 ■非道、行ずべからず

TBさんくす♪です (^-^)
江戸時代の歌舞伎小屋の世界が丁寧に書かれていて
当時の息づかいが手に取るようでした。
一番犯人らしく無いのが犯人っていうのが
いつも思ってる事なのですが、この作品は
けっこう混乱させられました、面白かったです。

7 ■やっぴーさんへ、

 こんにちは、やっぴーさん。
コメントありがとうございます。
そうですね、、大体そうくることは、
判っているんですけどね、、。
又、お邪魔させてくださいね、、。

8 ■松井さん

こんばんは。
すっかり遅れてしまいました。
トラバはやっぱり反映されない模様です。悲
(いつも、記事中にリンク貼り直してくださって、ありがとうございますー)

若き日の沢之丞が出てくる「家、家にあらず」も読みました♪
松井さんの場合、土台がしっかりしてるから、十分にその世界を楽しむことが出来て、こういう物語もいいですよね。

9 ■つなさんへ、

>トラバはやっぱり反映されない模様です。悲
いえいえ、お気になさらずに、、。
また、貼っときます。
「家、家、、」も、読まれたのですか?
早っ!!。
私も、読まなければ、と書きつつ
読めていません。読まなきゃ、、。

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