劇作家であり、偉大なる演出家でもあった
つかこうへいさんがお亡くなりになりました。
初めてボロボロになるまで台本を読み込み、
初めてセリフで心の奥底を揺さぶられ、
初めて本気の涙を流し、
初めて絶望の淵に追いつめられ、
初めて魂の怒り、喜び、狂気を、
私の中から生み出してくれた。
私の口から吐き出させてくれた。
それがつかこうへいさんの台本です。
この人の描かれる人間は「生」でした。
激しくデフォルメされた、
醜くて、弱くて、美しい人間でした。
きっと私はこれからも、
道に迷ったら彼の書いたセリフを吐いて、
お芝居の「本質」を思い出すと思う。
数々の素晴らしい作品を生み出して下さり
本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
本当に本当に本当に、貴方の作品が大好きでした。
貴方の生み出した言葉は、世界は、
きっと未来永劫、時を超えて受け継がれ、
これからも多くの役者達の手によって
紡がれていくと思います。
どうか安心して、ゆっくり休んで下さい。
心よりご冥福をお祈り致します。