OMOTENASHI
は、もはやSAYONARAやSUKIYAKI(←古い^^;)を抜いて世界共通用語だ。
以前はよく夫婦や家族で温泉に行ってたけど、なかなかここ一年は多忙を理由に温泉に行くことも少なくなっていた。
久々の温泉は熊本にある“竹ふえ”。
行った人がみんな口を揃えて素晴らしい!という宿だ。
秋の様相を見せる山々を見ながらクルマを走らせることだけで、温泉に行く醍醐味を感じてしまう。
温泉そのものを楽しむという側面もあるけど、やはりそこから得られるリラックスした気分への高揚感みたいなものがそう思わせるのかも知れない。
到着した日はあいにくの雨。
山道を下っていくと、風情ある竹林に漆黒の壁が立つ場所があり、そこが“竹ふえ”だ。
お出迎えから、少しこじんまりした帳場というフロントみたいな部屋に通され、いわゆる高級旅館みたいな感じはない。
部屋は広大な敷地の中に10部屋ぐらいしかなく、すべてがいわゆる“離れ”になっている。
このあたりは近くの星野リゾート“界ASO”と同じような考え方だろうか。
敷地内を散策する道すがら、アイスクリームやラムネが置いてあり、宿泊客は自由に飲んでいいことになっている。
“天空”という最近できた部屋に案内され、光る畳にセンスよく生けられた鉢がライトアップされている。
おしぼりは今治タオルを使っていたり、アメニティもエルメスやロクシタンなどが置いてある。
ドライヤーはダイソンだったり、珈琲は石臼挽きのミルがあったりと、すべてに置いて「抜かりない」という感じだ。
部屋は奥にもあり、相当な広さの和室に見たことがない壁一面のテレビというかもはやスクリーンがある。
娘はこの大画面テレビでラプンツェルを堪能していた。
部屋の中で竹林を見ながらぐい呑セット(僕はぶどうジュースだけど…)浮かべて秋を感じることができる。
今回、特別な家族風呂を案内いただき、ガラリと扉を開けた瞬間、「おぉ!」と驚きの声をあげてしまうような空間が広がっていた。
案内してくれた方が
「地震で再建する際に、せっかくなら驚いていただけるような空間を作ろうということになりまして。」
と説明してくれた。
このあたりにも、まさにおもてなしの精神が感じられる。
一人ひとりが接客のプロ!みたいな感じはないけど、心があるというのが大切なんだと、時間を過ごす中で随所に感じられた。
風呂のサイズはもはやプールのようで大浴場を一人占めするような贅沢な空間を堪能させていただいた。
ボートみたいなのが準備されていて娘もそれに乗って静寂な空間が賑やかなものになった。
料理も当然ながら目にも舌でも楽しめるもので、竹をモチーフにした器が印象的だった。
福岡からクルマで2時間半ぐらいの道のりで、運転してくると、それなりに疲れてしまうので、夜遅くまで部屋で語らうこともできず、早々の就寝を僕だけが先にするいつものパターンで朝を迎えた(笑)
朝早く一人で部屋のお風呂に30分ぐらい入った。
テレビをつけるとアメリカで行われる大統領選挙の投票が出ていた。
晴天を予感させる朝日と竹林のコントラストをボォ〜っと見ながら贅沢な時間が流れていく。
こういった時間は誰にとっても必要なもので、それをどのようなカタチで体験するかだろうと思う。
久々の温泉は贅沢なものになったけど、また家族で来れたらと思う。
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