【5】戦略設計図を描く(11)
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小さな会社こそが勝利する ポーターの競争戦略
明日香出版社 定価 1,500円
確かにプラハラードが言うように「栄枯盛衰」「驕れるもの久しからず」は必ずあります。これは今の
日本という国にズバリ当てはまるのではないでしょうか。近年の繁栄が当たり前の世の中になり、
己を振り返ることがない。さらに最近の国の政策も、懐の金の計算もできずに、ばらまきが人気とりの
源と思ってばらまく。働く意欲のない怠け者に金がいきわたり、働く者がバカを見る世の中になっている。
国民の一人ひとりが、国の将来の繁栄を真剣に考え直さない限り、この素晴らしかった国が滅んでしまう。
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さらにプラハラードらは、エレクトロニック・データ・システムズ(EDS)を例にとり、興味ある理論を
展開しています。
1992年度の売上が828億ドルを誇るEDSは、当時、情報技術産業に大きな変化を引き起こして
いる新しいタイプの情報技術企業で、顧客にとっては、データ処理の悩みから解放してくれるいわば
頭痛薬のような会社だったそうです。このEDSが1992年に30年連続の増益を記録しており、その
うらやましい業績を見る限り、会社を刷新する必要があるなど、誰の目から見ても思えなかったの
ですが、、そのときEDSはすでに密かに、会社と産業をつくりなおす大プロジェクトを開始していたそう
です。つまり、その好業績が会長であるアルバーサルを不安にしたようで、過去がどれほど栄光に
包まれていようとも、未来での成功が必ずしも約束されていないことをかれは理解していたのです。
会長アルバーサルは、スタッフに命じて70年の「フォーチュン500企業」で91年時点でも当時と同じ
状態を維持している企業がどれだけあるかを計算させました。その答えは40%以下だったのです。
早速、彼は、プラハドールのグループに講演を依頼したそうです。そのテーマは「偉大な企業が主導権
を失ってしまう理由」でした。そののち、経営陣はリーダー企業の成功をむしばむ要因を考えてみるよう
に言われ、失敗の兆候を冷静に検討してみると成功を謳歌した他の企業と同様にEDSも偉大な企業病
にかかる恐れがあるという結論に至ったのです。





