Tue 180220  福岡ランチの選択肢/そうだ、広島行こう/閖上と広田湾/お好み焼きも | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 180220  福岡ランチの選択肢/そうだ、広島行こう/閖上と広田湾/お好み焼きも

 3月12日、福岡に3連泊の3日目であるが、この日のお仕事は夕暮れからなので、ちょっと広島まで生牡蠣を食べに出かけて来ることにした。

 

 そりゃその行動は「は?」であり「なに?」であり「何やってんだ?」であろうけれども、ワタクシはそのぐらい広島の生牡蠣を愛しているのだ。

 

 もちろん、他の選択肢もあった。例えば佐賀県唐津まで行けば、

① 新鋭の名店「キャラバン」のステーキとハンバーグ

② 老舗の名店「竹屋」のうなぎ

どちらも大好物であって、考えただけでヨダレが長い糸をひく。

 

 福岡県内だって、柳川の「本吉屋」まで足を運べば、2段重ねの豪華うな重を楽しめる。ついでに有明海独特のお魚「くっつぉこ」や「わらすぼ」も貪れるし、可哀そうだがムツゴローも間違いなく美味である。 

19642 かなわ1

(広島「かなわ」の「大黒神」。おいしゅーございました)

 

 博多周辺でも、選択肢には事欠かない。徒歩圏内の選択肢としては、

①「かろのうろん」を代表格とする博多うどん群

② 呼子から直送のイカを全て刺身でいただく「河太郎」

の2つが、早速アタマに浮かぶのである。

 

 中洲の超人気店「吉塚」のうなぎも悪くない。ここはタレが甘すぎてワタクシ好みではないが、ごく平凡なうなぎ屋で「柳川屋」というのもある。3年前の11月、わざわざ大相撲九州場所を見に福岡まで来て、帰りに大急ぎで「柳川屋」のうな重をかきこんだ。思い出の店である。

 

 ついでに、グランドハイアットホテル内「ウォルフギャング」のステーキをワシワシやってもいい。もう4年もご無沙汰しているニューヨークを懐かしむのである。

 

 ニューヨークのキタノホテルから南へ徒歩3分、33丁目店があまりにも懐かしい。ランチ限定、グリーンペッパーソースの味が忘れられない。

 

 しかし諸君、東京六本木店でも、福岡中洲のお店でも、焼いてくれるのはアブラがデロデロのスタンダードなステーキだけだ。デロデロは今井君の苦手分野であって、福岡のウルフギャングは今のところ遠慮申し上げている。

19643 かなわ2

(広島「かなわ」の生牡蠣「広島」。おいしゅーございました) 

 

 以上のような長い長い思索を経て、3月12日の今井君は博多から広島まで、あえて新幹線代を払って1時間半、広島への小旅行に旅立ったのだ。

 

 いや、実際はその決断はもっと早かった。すでに昨日、鹿児島を旅立つ時に、「よーし、明日は広島で生牡蠣を楽しもう」と決意。JRの乗車券も、一気に「鹿児島 → 広島」で購入したのである。「鹿児島→博多」と「博多→広島」を別々に購入するより、はるかに安くつく。

 

 博多を9時半ごろに出発して、広島には11時前に到着。目指すのは「かなわASSE店」。ご丁寧なことにテーブルまで予約して、万全の態勢でお店の一番奥のテーブルに闖入したのである。

 

 最初に注文した生牡蠣が、今日の写真の1枚目「大黒神」3ケと、2枚目「広島」4ケである。普段のワタクシは、広島でもマルセイユでも生牡蠣40ケをスタンダードにしているから、マコトに控えめなスタートであった。

 

 しかしさすがに3月の生牡蠣は育ちすぎだ。こんなに大きく育っちゃったら、ギュッと身の締まった真冬の生牡蠣の味わいは薄れてしまう。ワタクシは軽く一口で口に収まり、そのままチュルッと喉の奥に流れ込んじゃうような牡蠣が好き。噛み切らなければならないほど大きい牡蠣は、グロテスクじゃないか。

19644 かなわ3

(広島の大好物「小イワシの刺身」。おいしゅーございました)

 

 そこで諸君、方針を転換して、「小イワシの刺身」を2皿注文。広島で生牡蠣の次に好きなのは小イワシ刺身であって、こちらは何しろ刺身だから、すべて一口でチュルチュル喉の奥に収まってくれる。

 

 だから、今日の生牡蠣はこれでおしまい。「牡蠣の味噌煮込みうどん」の中に贅沢にゴロゴロ入っていた牡蠣7ケを足し算すれば、合計14ケということになるが、諸君、せっかく広島まできたのに、これじゃ何だかマコトにあっけない。

 

 実はワタクシは、北国の牡蠣も大好きなのである。馴染みの天ぷら屋で牡蠣が味わえるのは11月から2月にかけてであるが、カウンターを予約すると「厚岸の牡蠣」「三陸・広田湾の牡蠣」を、店の大将が今井君のためにタップリ仕入れておいてくれる。

 

 特に「広田湾の牡蠣」、天ぷらにするとまさに絶品なのだ。ところが2011年3月、東日本大震災からしばらく、どうしても広田湾の牡蠣が手に入らなくなった。

19645 高砂○

(ついでだから広島駅構内「高砂○」にも立ち寄って、1600円の豪華お好み焼きも貪った)

 

 だって広田湾、気仙沼市と陸前高田市にはさまれている。大津波の惨劇が襲った、まさにあの場所である。もちろん牡

蠣だって根こそぎになった。

 

 もう1つ根こそぎになってしまった今井の大好物に「閖上の赤貝」もある。閖上と書いて「ゆりあげ」、その地名を聞いただけで、大昔から何度も地震や津波の被害を経験した土地だと想像がつくが、あの日、名取川から最初の津波が襲ってきたのも、名取市閖上のあたりだった。

 

 あれから7年が経過。原子力発電所の大事故もあって、「もう閖上では赤貝はとれないのか」「もう広田湾の牡蠣は食べられないのか」と、暗澹たる気持ちになったものだった。

 

 しかし、漁業者の努力は賞賛に値する。閖上の赤貝は3年も前から地元のお寿司屋さんのカウンターに姿を現した。この3〜4年、6月と9月に岩手県で仕事があるついでに、必ず仙台と塩釜のお寿司屋さんを訪ねて、閖上の赤貝をたっぷり味わっている。

 

 広田湾の牡蠣も、天ぷら屋さんに戻ってきた。「今井さん、広田湾、入ってますよ」と、大将がにっこりしてくれると、やっぱり嬉しくてたまらない。みんなホントに頑張っているのであって、風評被害なんかの話を聞くと、短気なワタクシは怒り心頭に発する。

19646 めんたいこ

(博多めんたいこ、どれも旨そうだ。今のダイエットが終わったら、白いゴハンを目いっぱい貪りたい)

 

 こういうふうで、広島でも7年前の大震災を思い出し、「いまこんな贅沢をしていていいのか?」と、思わず悄然とするのである。7年前の3月中旬、日本中は固唾をのんで福島第一原発を見つめていた。

 

「今日が分水嶺になるんじゃないか」。2011年3月17日の3号機を見つめながら、ワタクシはそう書いた。当時のブログをいくつか下に掲載するから、食べ物の写真と一緒で不謹慎ではあるが、諸君、あとでポチッとして、当時の緊迫した空気を思い出してくれたまえ。

 

 しかし諸君、生牡蠣7ケ、味噌煮込みの牡蠣7ケ、小イワシ2皿、それで終わっては、せっかく広島まで旅をしたのに、あまりにもったいないじゃないか。

 

 今井君は、「お好み焼きも貪っていこう」と決意。博多まで帰る新幹線の時刻が迫っていたから、いっそう張り切って馴染みのお好み焼き屋「高砂○」に突進した。

 

 1600円もする一番デラックスなお好み焼きに、鉄板焼きの牡蠣も6個追加。おたふくソースもたっぷりかけて、今日の夕暮れのお仕事に備え、体力の充実をはかったのである。

 

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Fri 110311 英雄たちの活躍に、手に汗を握る 今こそ分水嶺か 語り部になりたまえ
 

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2E(Cd) Fischer & Budapest Festival:BRAHMS/HUNGARIAN DANCES

3E(Cd) Hungarian Quartet:BRAHMS/CLARINET QUARTET・PIANO QUINTET

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