Fri 170630 秋田の豪雨が心配/河口湖滞在のべ121日目/「こなみ」で恒例のうな重 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 170630 秋田の豪雨が心配/河口湖滞在のべ121日目/「こなみ」で恒例のうな重

 これを書いている段階で、7月23日18時である。ふるさと秋田が、昨日からたいへんな豪雨に襲われ、横手盆地から秋田平野を北西に向かって流れる大河・雄物川を中心に、たくさんの河川が氾濫。緑の水田が濁流に冠水したニュース映像が悲しい。

 洪水地点の地名も、幼い頃に馴染んだものばかりである。五城目町は、今井君のふるさと土崎港から電車で30分ほど北の町。刈和野・神宮寺という地名も出てきたが、奥羽本線で上京する時、秋田を出た特急列車が最初に通過していく懐かしい町名である。

 雄物川は大河であって、3日前にこのブログで紹介した秋田高校の校歌にも登場する。「長江流れて六十幾里 海へと馳せ行く雄物川波」。記録的豪雨に、さすがの雄物川も持ちこたえられなかったようだ。

 7月上旬の九州を襲った「線状降水帯」とソックリの雲が、延々と秋田県中部にかかった。背の高い凶悪な積乱雲が、雄物川の上流から中流にあんなに長い時間とどまってしまった。被害がこれ以上大きくならないことを祈るばかりである。
富士山
(河口湖、第1日の富士。曇りがちで、時々雨が降った)

 ワタクシは今、河口湖合宿の真っ最中である。生徒たちとスタッフは4泊5日の合宿であるが、講師のほうはそれを第1期・第2期と繰り返すので、合計9泊10日の長丁場になる。

 2005年の東進移籍以来、これで13年目の合宿になるから、これで合計130日を河口湖畔で過ごすことになる。日本広しと言えども、河口湖畔に130日も滞在した人は、そんなに多くないんじゃないだろうか。

「日本広し」と書こうと思っても、我が友Mac君は何が何でも「日本宏」とくる。ふと改名しようとさえ考える。「日本宏」、勇ましくてなかなかいいじゃないか。歌舞伎の「白波五人男」には「日本左衛門」が登場するんだから、「日本宏」が予備校の世界で活躍しても、別に文句はないはずである。

 河口湖には、バスで行くのである。他のマジメな先生方は、① 中央線の特急「かいじ」で大月まで、② 大月で富士急の特急電車に乗り換え、合計約3時間かけて河口湖をめざす。

 しかし諸君、ボクは甚だフマジメなサトイモであって、大きな荷物を引きずって「乗り換え」だなんて、メンドーくさくてやってらんない。新宿か渋谷から河口湖まで直通のバスを利用する。

 ただし、新宿からの河口湖行きバスは、言語道断に混雑する。常に超満員で、隣の席が開くなんてのは「まずありえねー」という状況である。臨時に2号車や3号車まで用意されるのだが、それもまた満員。1時間に1本走っているとは、とても信じがたいような混雑だ。
河口湖風景
(河口湖、7月21日の風景)

 まして今年の7月21日は、金曜日である。夏休みの初日、「富士急ハイランドに連れってってあげよっか」「週末はハイランドを満喫すんべ」という家族連れも多いだろう。

 中国のお客様・韓国のお客様・グイグイ増加中の欧米の人々もたっぷり。バス車内には数カ国語がビュンビュン飛び交い、グローバルに大混雑の密閉空間が形成される。中国のお客様の中には、車内に小型スピーカーを持ち込み、ヘッドフォンを使わずに音楽を聞く人もいる。

 うーん、狭いバスの閉鎖空間がグローバルな喧噪に包まれた場合、ワタクシは出来ればそれを避けて通りたいのである。新宿発ならわずか2時間弱、一方の渋谷発は3時間近くかかるのだが、いつ乗ってもガラガラのガーラガラ。1時間の違いなら、渋谷から静寂に包まれたガーラガラ状況で河口湖に向かいたい。

 予約したのは、渋谷発8時半のバス。渋谷駅前のマークシティ内、「エクセルホテル東急」の車寄せがバス停になっている。

 渋谷までは「オウチからタクシーで」と贅沢な朝を考えていたが、何故かこの日はタクシーが見つからない。ネットでも電話でも「すみません」と断られ、やむなく千代田線から銀座線を乗り継いで、朝から汗ダラダラの出発になった。
美富士園
(河口湖での今井の宿舎は、今年も「美富士園」。この宿に、のべ130日目の宿泊になる)

 渋谷を出発したバスは、途中で二子玉川駅前に停車する。ここから乗る人はほとんどいないけれども、停車すると決めた以上は意地でも停車する。そのためにいったん首都高速を降り、再び東名高速に乗るために、大渋滞の一般道を走る。

 こうして、渋谷まで電車でたった10分の二子玉川に停車するために、まるまる1時間多くかかるのである。運行する京王バスの皆様がどう考えているのか分からないが、2人か3人の乗客を拾うために1時間も余計にかかるというのは、ずいぶん無駄をしているような気がする。

 その後も渋滞&渋滞の連続で、何だか今年の河口湖合宿は前途多難な感じで始まってしまった。厚木付近で10kmの渋滞。御殿場で高速を降りてから、今度は道路工事の相互通行で、再び10kmの渋滞。河口湖には、結局40分の遅れ、3時間半もかかって、到着は正午になった。
うな重
(初日の昼食は、恒例「こなみ」のうな重セットを食べにいく)

 こうしていよいよ河口湖13年目の合宿が始まる。正確に言えば、河口湖通算121日目から130日目のスタートである。こんなに頑張っていても130日目なんだから、横綱白鵬の通算勝ち星1050、優勝39回がどのぐらいスゴいか、変なところで感動するのである。

 その130日の全てが、同じ旅館なのである。「ホテル美富士園」。宿のヒトビトとも、この合宿の世話をしてくれる観光会社の人たちとも、もうすっかりお馴染みであって、「今年もよろしくお願いします」と、まるで年賀状みたいな挨拶を交わしあう。

 さっそく部屋に入って、荷物をあける。一昨日の朝、国立の公開授業に出かける前に、大急ぎでスーツケースに詰め込んで宅配便で送っておいた。スーツケース君も、無事にお部屋で待っていてくれた。

 お部屋で1つ、昨年までと変化したことがある。冷蔵庫である。昨年までの冷蔵庫は、古色蒼然とした「引き出し式」であって、庫内でキンキンに冷えたドリンク類を引っ張り出すと、自然に課金される方式のものだった。

 今年新しく部屋に導入されたのは、「引き出し式」も何も、中は完全にカラッポだ。ジュースの類いは自分で自動販売機まで買いにいくことになる。こりゃちょいと面食らった。小銭なんかほとんど持っていないし、これからの10日間、ワタクシはどうすればいいんだろう。

 一瞬だけ途方に暮れたけれども、何も今井君はジュース類を飲むためにここに来ているのではない。水分のことでいつまでも途方に暮れている場合じゃないので、「致し方ない」「どうにかなるさ」「なんくるないさ」と呟きつつ、河口湖1日目の恒例、「こなみ」のウナギを食べに行くことにした。
こなみ
(大繁盛の「こなみ」外観)

 注文するのは、「うな重セット」である。この店のランチで合宿のフタを開けるのが、もう6〜7年も続いている習慣だ。欠かすわけにはいかないし、お店の皆さんも、今井の来訪を楽しみに待っていてくれる。

 店に入るやいなや、「もう電車が着いた頃だと思ってました」「そろそろいらっしゃる時刻だと思ってました」「テレビのCM、拝見しました」と、マコトに温かく迎えてくれるのである。

 店内は、ここもやっぱり中国のお客様で超満員。20歳前後の女子2名が、そのへんで買ったばかりのモモを丸かじりしながら店内を闊歩する。剥いたモモの皮を、他のテーブルの上に置いたまま立ち去る。ここでもやっぱりスピーカーが登場し、中国の流行歌がそれなりのボリュームで店内を支配する。

 たいへんな混雑だが、お店のオバサマもオネーサマも、それでも今井君にはたいへん優しく応対してくださる。うな重、今年もおいしゅございました。やっぱりこれを食べなきゃ、合宿の授業にビシッと腰が決まらない。

 13時、お店から美富士園に戻る。徒歩15秒の距離なのである。すでに生徒たちはみんな到着して、5階の大広間からは、盛んな音読の声が聞こえている。それでは今年も、いよいよ行きますかね。

1E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 18/18
2E(Cd) Mehta&London:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
3E(Cd) SCHUBERT:ERLKONIG SUNG BY 18 FAMOUS SINGERS
4E(Cd) TOSHIYUKI KAMIOKA&WUPPERTAL:SCHUMANN/SINFONIE Nr.4
5E(Cd) Walton, Marriner:RICHARD Ⅲ
165 STAY16 CANCUN/LA HABANA/MEXICO CITY
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