2017年05月12日(金)

Wed 170419 デザート談義/旅のデザート/ミュンヘンを闊歩する(モロッコ探険記44)

テーマ:ブログ
「デザートはどうしましょうか?」と、ウェイターやウェイトレスがニコニコしながら近寄ってきても、ワタクシはごく普通のデザートが余り好きではない。50%はお断りするし、48%は「ではエスプレッソをください」とアッサリ答えておしまいだ。

 では残りの2%はどうなのかであるが、諸君、驚くなかれ「生牡蠣、ありますか?」「デザートはやっぱり生牡蠣ですよね」と、驚天動地のお答えがサトイモの口から飛びだすのである。

 それがどのレベルの驚天動地かと言うに、このパンチ1発でウェイターどんはものの見事にひっくり返る。同じレストランをその次に訪れてみると、この顔を見ただけでスタッフみんなが「今井サマ」「今井サマ」と頭を下げる。

 ついこの間も、メキシコシティの高級レストランでそういう経験をしたばかり。そのぐらい生牡蠣が好きなので、前菜も生牡蠣、メインディッシュも生牡蠣、デザートも生牡蠣、それでちっともかまわないし、実はそれが一番幸せである。
フラウエン
(モロッコの旅のデザートは、ミュンヘン。フラウエン教会のタマネギ頭を眺めに出かけた)

 もちろん、世界中のマトモな人は決してそんな乱暴な行動をとらない。デザートは、やっぱり甘いもの優先。欧米なら、頭がジンジンするほど甘いケーキ類じゃなきゃいけない。

 USAなんかだと、真っ赤&真っ青&真緑色の強烈な着色料テンコ盛り、ド派手な大っきいケーキに歓声やら拍手やらが湧き起こる。パーティーの主人公のお顔が、ケーキの表面にでっかく描き込まれていたりする。

 今井君は「色を塗りたくる」の類いがキライなので、もう5年も前のこと、テレビのバラエティに出演を依頼された時も、「サトイモみたいなお顔ではテレビ的に困ります。キレイにメイクしましょう」という申し出を、ダンコ拒絶したのである。

 あの時は、「アレルギーがありまして」とウソまでついた。いや、正確にはウソではない。精神的アレルギーがあるのは間違いないのである。だからUSA流のド派手なデザートは、口にするどころか目にするのも嬉しくない。

 ケーキ類なら、アップルパイ・ブラウニー・チーズケーキ。もちろんフルーツ系・ババロア系・ジュレ系は大好物だから、講演先や公開授業の会場で「どうぞ♡」と言われるのはスバラシーが、メインディッシュで超満腹したあとのデザートは、やっぱり余計な気がするのである。
市庁舎
(ミュンヘン市庁舎。6年ぶりの訪問であった)

 よく人は「別腹」と口にする。しかし別腹を別腹のままデザートの時間まで保存できるのは、ガマンとか忍耐の能力のあるオトナの人間であって、今井君みたいな幼稚なサトイモは、別腹スペースもまたメインディッシュでひたすら埋め尽くしてしまいたい。

「生牡蠣40個」「生牡蠣3ダース」もそうだし、「ステーキ500グラム」で十分にヒトは驚くが、その直後に「ついでなのでハンバーグ300グラム」なんてのも平気だ。ハンバーグがデザートで何か悪いんですか?

 和食ではなかなかお腹がいっぱいにならないが、それでも「天ぷら30品」ぐらいは軽い。鉄板焼き屋でも寿司屋でも、ワタクシがとる行動はいつも同じ。デザートらしくないデザートを要求する。

 上品に「柚子のシャーベットと抹茶のアイスクリームがございます」と言われても、そんなのよりメインをまだ味わいつづけたい。「じゃ、牡蠣の天ぷらとキスの天ぷらをデザートとしていただきましょう」と喝破して、またまた店員さんたちの脳裏に「今井サマ」の存在を刻み込む。

 もっとも、「和の甘味」は大好きなのである。濃いめのお汁粉。酒まんじゅう。秋田名物「金萬」。「すあま」などという素直なものもいいですな。

 そういうのに熱い煎茶を添えてもらえば、生牡蠣とステーキと天ぷらとの戦いに熱くに躍る心も、きっと爽やかな甘味にうっとり、鞠と戯れる獅子みたいに大人しくなるに違いない。
プレッツェル
(お馴染みの店「ハクセンバウアー」にて。ドイツにきたら、まずプレッツェルと黒ビールがいいじゃないか)

 モロッコ探険記の最終盤に、なぜ突如としてそんなデザート談義にふけっているかと言えば、「旅にもデザートがある」という話題に、無理やり持っていきたいからである。諸君、本当だ。旅にはデザートの設定も重要だ。

 ブエノスアイレス滞在を10日満喫した後で、フランクフルトに3泊。サンパウロ1週間の後で、大西洋を斜めに横断してパリに2日。ボルドー10日の後にも、やっぱりパリに3泊して、ついでにモン・サンミシェル。この類いのデザート設定は、諸君も是非やってみるといい。

「デザートが先」なんてもいい。食卓について、まずメロン。「ごはんよー♡」と呼ばれて、まず立ったままデコポン1個。ないしプリンを丸呑み。偉い人には叱られるだろうが、それは叱っているご本人が、ダラしなさを満喫する人生の楽しさを知らないからだ。

 だから、本命のキューバに渡る前に「まずカンクンの高級ホテルで数泊」なんてこともした。マルセイユ14泊のど真ん中に「ヴェネツィア1泊を挿入」となれば、これは「箸休め」の発想。懐石料理の中間にちょっと甘いものが入るのも、オツな発想じゃないか。
グリル
(ミュンヘン・ハクセンバウアーの「ブタとウシのミックスグリル」。おいしゅーございました)

 今回の旅のデザートは、ミュンヘンの半日である。荒野と砂漠と騒然とした迷宮の旅に2週間酔いしれた後は、雪とビールとソーセージ、ワインと肉と教会の鐘、そういうものでちょっと自分をリセットしたほうがいい。

 ミュンヘンに到着、見事な着陸を祝福する大きな拍手が、ヒコーキの中に湧き起こったのが12時30分。ここで乗り継ぎだが、羽田行きのミュンヘン出発は20時ちょうど。おお。7時間以上の余裕があるじゃないか。

「乗り継ぎが悪い」「不便だな」とムカついたりイライラしたりしていても始まらない。旅のベテラン・サトイモ入道は「これ幸い!!」と叫び、「ならばミュンヘンを闊歩してくるか」という大胆不敵な行動に出るのである。

 ミュンヘンは、2005年2月と2011年5月に滞在して、もうすっかり馴染みの街である。空港から電車で40分ほど、市庁舎のあるマリエンプラッツに出てしまえば、バイエルン歌劇場でもレジデンツでもフラウエン教会でも、ほぼ自由自在にのし歩ける。

 ただし今井君は、そんな真面目なサトイモではない。「ノイエピナコテーク」に「アルテピナコテーク」、有名な美術館もズラリと揃うけれども、それよりなにより腹が減った。ビアもワインも久しぶりにグビグビやりたいじゃないか。

 頭の中で候補に上がったのは、① ホフブロイハウス ② ハクセンバウアー。①はもちろん世界中の観光客がワンサと詰めかける定番中の定番だが、大量のプレッツェルをかかえ困惑気味の顔で売り歩くドイツのオネーサマたちの様子も、久しぶりで眺めてみたい。
フランケン
(フランケンワイン。いつもなら2本空けるが、今日の滞在は7時間ちょいしかない。1本で自重する。今井君も「自重」ということを知っている)

 最終的に選択したのは、②のハクセンバウアー。やっぱり「癒されたい」「ならば大混雑は回避」の気持ちが先に立った。モロッコの迷宮からやっと出てきたのに、今度はドイツの大混雑に飛び込むとすれば、それもまた大きなストレスじゃないか。

 7割のテーブルが埋まって、ちょうどいい感じ。外は晴天でも雪の融けない氷点下の1日だけれども、店内は豚やら牛やらを焼く炎でポッカポカの暖かさだ。注文したのは、① 黒ビール ② フランケンワイン ③ 牛と豚のミックスグリル。ウェイターの優しいオジサマが、心からの笑顔で歓迎してくれた。

 焼きたてのプレッツェルが旨い。白いツブツブの塩が、こたえられないほどビアに合うのである。考えてみれば今回の旅は、プレッツェルに始まって、プレッツェルに終わろうとしている。

 2週間前の1月6日早朝、フランクフルトの空港ラウンジで、「焼きたてのプレッツェル」を笑顔で1つ手渡された。激しい口内炎で上口蓋の粘膜が1枚ベロンと剥げ落ちていた今井君は、それでもそのプレッツェルを咀嚼。その後2週間の苦しい日々の始まりだった。

 マラケシュ・エッサウィラ・フェズと回って2週間、今はもう苦しみのトンネルから脱却した。晴れ晴れとした気持ちで牛と豚の肉を咀嚼&嚥下し、カリカリのプレッツェルも何の苦もなく満喫する。これでこそ旅のデザート。ミュンヘンの午後はゆっくりと深まっていくのであった。

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