2017年04月30日(日)

Fri 170407 宿がえの収支勘定/モロッコ男子集団/朝食が旨い(モロッコ探険記33)

テーマ:ブログ
 予約した宿が不満だから、オカネを犠牲にしても宿がえを敢行する(スミマセン、昨日の続きです)。諸君、ワタクシがいつもいつもそんな贅沢をしているとは思わないでくれたまえ。

 これはあくまで緊急避難的な措置。部屋の鍵がかからず、階段の床もところどころ崩壊していて、その階段の照明器具も故障、部屋のテレビもネットも使用できず、清潔感の問題でベッドもシャワーもトイレもイヤ。屋上へのドアもよく閉まらず、その向こうの光景は廃墟の連続。これでも一晩ガマンしろというのかい?

 その旨を伝えに行くと、迎えてくれた40歳代女子は、マコトに残念そうな表情をした。もちろん今井君は「カネ返せ!!」みたいな要求をしたのではない。「カネ返せ♨」も何も、もう予約当日の夜なんだし、いったんチェックインした後だ。カネを要求できる状況でも立場でもない。

 しかも諸君、ワタクシはこの宿の予約に「カネ」をつかわなかった。使用したのは、エクスペディアの利用でコツコツ貯めてきた「ポイント」というヤツである。

 思えば昨年の夏、初めてエクスペディアを利用してシチリアの旅をした。パレルモ「ホテル・ワグナー」で7泊、シラクーサ「ホテル・オルディージャ」で5泊。その合計12泊で、エクスペディアのポイントが10000ポイント貯まった。今回フェズの宿を予約したとき、そのうち9500ポイントを使ったのである。
青門1
(フェズの「ブー・ジュルード門。門から2つのモスクの唐が見える。絶好のお写真スポットである。ただし「進入禁止」の標識がうるさい)

 だから、急な宿がえをしたからと言って、我がオサイフがいたんだわけではない。フトコロもいたまない。しかしサイフやフトコロはいたまなくても、心は痛むのである。おお、あれから4ヶ月が経過しても、まだ心はズキズキ痛むのだ。

 心の痛み方は、2方向。まず1つ、これじゃ何だかシチリアの旅の思ひ出まで傷ついちゃう。もう1つ、目の前で本気で嘆いている宿の女性の気持ちが悲しい。彼女を悲しませないためなら、「いいんです、いいんです。ガマンしてここに泊まります」と言い出しかねないほど悲しかった。

 しかしやっぱり、もう決めちゃったことだ。気持ちを強く持つしかない。新しく予約し直した「La Maison Bleue Batha」は、元はと言えば19世紀のオカネモチの館。まさか鍵や照明が故障したままということはないだろう。

 背に腹はかえられない。相手の悲しげな顔を出来るだけ見ずに、逃げるように宿を立ち去った。時計はすでに19時半。こういう行動をとるには、まさにギリギリの時間帯に差し掛かっていた。
青門2
(1月17日のフェズ散策は、ブー・ジュルード門から始まった)

 途中、大繁盛中の飲食店を除いてみると、モロッコ男子がムンムン大量に集まって大騒ぎしている。モロッコ男子を詰め込めるだけギュッと店内に詰め込んで、その人口密度には驚くべきものがあり、詰め込まれたモロッコ男子集団から、時おり大歓声と大拍手が湧き起こる。

 諸君、サッカー観戦中なのである。頭上高く設置されたテレビを眺めながら、10歳代から70歳代、ありとあらゆるフェズの男子が、あんぐり口をあけて拍手喝采を繰り返す。

 7〜8歳と思われる男児もいれば、明らかに80歳を過ぎた老爺も混じっている。老爺の口にはすでに歯がないし、男児の口にあるのはおそらくまだ乳歯であり、その乳歯の並び方はマコトに乱雑であるが、とにかくみんな大きな口を開けて屈託なく笑い興じている。

 そういうお店が、そこにもかしこにも存在するのである。余りの人口密度に通りすがりのサトイモ入道も絶句、「ぜひ1枚、写真に収めて帰りたい」と思うのであるが、カメラを向けるのを遠慮ないし躊躇させるほどのド迫力が、どの男子集団からも横溢しているのだった。
パンケーキ
(La Maison Bleue Bathaの朝食は、7時から。旨そうなパンとジャムがズラリと並んだ)

 とにかく、今は写真どころではない。今の自分はいちおう危機の中にある。モロッコでの危機、フェズの迷宮の真っただ中での危機なのだ。早く「La Maison Bleue Batha」に我が肉体を落ち着けて、「ホッと一息♡」というのをやらなきゃいかんだろう。

 薄暗いエントランスから宿のフロントと思われる一角を訪れると、今井君と同年代のモロッコおじさまが、「今か♨」「今か♨」という様子で待ち受けてくれていた。事情を説明するまでもなく、すでにデスクの上に「Mr. Imai」と書きなぐった紙片を置いて、突然の宿泊客を待っていたのである。どうやらこの夜、他の宿泊客は1人もいなかったらしい。

 部屋は4階、エレベーターはやっぱりナシ。迷宮の旧市街の真っただ中で、エレベーターなんかを要求する方が悪いのかもしれない。不安が一瞬よみがえったが、案内されたお部屋はマコトに清潔。コジンマリまとまって、控えの間だってある。

 何より嬉しかったのは、ベッドに入れられた電気毛布。これならポカポカ気持ちよく寝られるじゃないか。モロッコと言っても、1月の厳冬期だ。明け方はギュッと厳しく冷え込む。

 この4日後には大雪注意警報が出て、日本大使館からもモロッコ滞留中の日本人に注意喚起メールが送られたのである。そのタイトルは「寒気についての注意喚起(強い寒気)」。お茶目に韻を踏んだダジャレ感覚が気に入ったので、今もメールはキチンと保存してござるよ。
ジャム
(蒸しパンふうの生地の上にジャムをたっぷり盛ってから、ギョウザみたいにクルッと巻いて貪る。こんなに旨い朝食は滅多にない)

 部屋に入ってひとまず安心はしたが、もし贅沢を言うなら「カンペキに満足」というわけではない。お風呂のお湯も、トイレのお水も、チャンと出てはくれない。お風呂から若干のお水が漏れてもいる。ネットもつながりにくい。やっぱり迷宮の旧市街だ。贅沢は言いっこなしということらしい。

 でも諸君、テーブルの上にはたくさんのフルーツが用意されている。ミネラルウォーターも無料。冷蔵庫には白ワインにロゼワイン、もちろんモロッコビール「Flag Speciale」も2本。強引に無理な宿がえをした甲斐は、間違いなくあったのである。

 翌朝は7時から朝食。「昨夜の宿泊は他に1人もいなかった」というワタクシの判断は間違っていなかったようだ。欧米の人々も、アジアの人々も、「旧市街のリヤドに宿泊」ということは余りしないらしい。世界にチェーン展開している郊外の大型ホテルに宿泊して、でかいツアーバスでフェズにやってくるのだ。
大文字
(ふと京都五山の送り火を眺めに行きたくなった)

 7時、まだ朝食は出来ていない。1階の朝食会場に降りても、暖房は今スイッチを入れたばかり。宿の人たちもまだ眠たげで、厨房からパンを焼く香ばしいカホリが漂ってくる。ホントに誰もいない。おお、マコトに清々しい爽やかなスバラシイ朝である。

 丸く薄く、昔のホットケーキみたいに焼いてくれたパンがズラリと並ぶ。こりゃ嬉しいや。特にワタクシは、蒸しパンふうにポツポツたくさんの穴があいた生地のパンが気に入った。

 ジャムも数種類。何のジャムだかわからないが、蒸しパンに甘いジャムをワンサとのっけ、ギョウザの形にくるんでから一口で貪る。おお、こりゃ旨い。ナンボでも食べられる。

 こんなおいしい朝食を用意してくれた宿の人に感謝&感謝であって、この日を境にワタクシは朝食が大好きになった。2017年4月、キューバ&メキシコの16日も毎日欠かさず朝食会場に姿を表し、ビッグでゴージャスな朝食を貪りつづけたが、そのキッカケは1月17日朝のモロッコ、フェズの宿 ☞ La Maison Bleue Bathaの朝ゴハンにあったのである。

1E(Cd) José James:BLACKMAGIC
2E(Cd) Radka Toneff/Steve Dobrogosz:FAIRYTALES
3E(Cd) Billy Wooten:THE WOODEN GLASS Recorded live
4E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
5E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
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