2017年04月22日(土)

Thu 170330 迷宮フェズに出発/オトモは黒鞄/列車に乗り込む(モロッコ探険記28)

テーマ:ブログ
 こうして1月16日(スミマセン、昨日の続きです)ワタクシは早朝にマラケシュを出て、いよいよフェズに向かう。ONCF(モロッコ国鉄)を利用、マラケシュ発 06:45 。カサブランカや首都ラバトを経由して、フェズには14:20到着の予定である。

 フェズに1泊して、マラケシュに帰ってくるのは翌17日の深夜を予定。マラケシュのホテルのお部屋に、大きなスーツケースを置いていく。言わばお留守番をお願いするわけであるが、薔薇の花やメロン君も留守番仲間に加わって、こうなるとお留守番もなかかな楽しそうである。

 だから1泊旅行のオトモになるのは、普段の出張のオトモを続けている「何でも入るカバン」「予想の3倍重いカバン」こと、例の黒い革鞄である。中身はPCと充電器とスマホとガイドブック、あとは着替えぐらいだから、出張時より遥かに軽い。

 この鞄とはもう20年のつきあいだ。こういう旅のオトモもする。ヒコーキの機内持ち込みもコイツである。4〜5年前までは古色蒼然としたリュックを使っていたが、この黒鞄のほうがリュックより物の出し入れがスムーズである。
夜明け前
(夜明け前のマラケシュの闇を、徒歩で鉄道駅に向かう)

 こうして、留守番部隊は賑やかだし、黒鞄君もオトモにすっかり慣れているから、どんな大旅行でも平気である。「後顧の憂いなし。いざ出陣!!」というわけである。

 朝6時45分に長距離列車に乗り込んで、目的地には14時20分に到着ということになると、7時間半の大旅行だ。今井君も知らない昭和の中期、まだ新幹線というものの影も形もなかった頃は、東京と九州の間を人々はまるまる一昼夜かけて旅したらしいのだが、それに匹敵する大旅行と言っていい。

 しかも諸君、モロッコの列車と言ふものは、平気の平左でナンボでも遅れるらしいのだ。30分とか40分の遅れならまだいい方で、1時間半とか2時間とか、「そんなの当たり前ダンベさ」「その程度でいちいち腹を立てないでくんろ」みたいな感覚で遅延するんだそうな。

 そうなれば、水も食料も準備しなければならない。そのせいでカバンが多少重たくなっても、それは致し方ないのである。発車一時間前の午前5時45分、ワタクシはホテルを出発する。ロビーは暗く、人影もない。外はまだ暗闇だ。日の出までまだ1時間近く残っている、一番暗い時間帯である。
街灯
(街灯は、キチンと整備されている)

 夜明け前のモロッコの闇を、何とサトイモ入道は徒歩で国鉄の駅を目指す。「治安は?」であるが、警察の人々や軍人さんにしっかり守られて、酔っぱらいも原則として存在しないとなれば、夜明け前の暗い公園脇をサトイモ君がズンズン歩いていっても、特に危険はなさそうである。

 街灯も、日本ほどではないにしても整然と灯っている。日本との違いは、「コンビニがありません」という程度。日本ならコンビニに駆け込めば何とか危険をまぬかれそうだが、マラケシュで駆け込めるのは、他のホテルのロビーぐらい。駆け込む前に5分も6分も走らなければならない。

「タクシーを利用すればいいじゃないか」であるが、昼間はあんなに客引きに熱心なタクシーも、夜明け前の闇の中に長い列を作って待っていてくれるほど親切ではない。深夜はみんな引き上げてしまって、ホテル前の乗り場にも、タクシーの姿は見当たらない。

「タクシーを予約する」という手段もあるわけだが、諸君、何だかそんな大袈裟なことはしたくないのである。たった1泊のフェズへの旅のために、ホテルのフロントで偉そうに「タクシーを予約していただきたいんです」だなんてのは、いやはや、メンドーじゃないか。
駅
(早朝のマラケシュ駅に到着する)

 だからワタクシは、モロッコの夜明け前の雰囲気を満喫しながら駅まで30分、20年来の相棒 ☞「予想の3倍重い黒カバン」をぶら下げて、高速で歩いてみたのである。1月、さすがに早朝のモロッコの空気は冷たい。吐く息は白く濁って、アトラス山脈の白い雪の匂いがする。

 こうして無事に駅に到着、6時20分。ホテルのロビーに駆け込んで助けを求めるような事態には全くならなかったし、それどころかむしろ東京よりも安全&安心が確保されている実感がある。こりゃどうしたものですかね。やっぱり「酔っぱらい不在」が大きいようなのだ。

 夜明けはまだまだだが、駅はもうそれなりに混雑して、ワタクシが乗り込む列車もすでに入線している。駅舎はこんなに立派なのに、ホームは2つしかなくて、列車の出入りはそれほど頻繁ではない。1時間に1本、ないし2時間に1本、まあそんなところである。

 前にも書いたが、ホームに出るには必ず係員に乗車券を提示しなければならない。このへんも安心感の源泉。ヨーロッパの鉄道みたいに、列車と無関係の人やら、怪しい人やら物売りやら、ニセ警官やら違法な両替商やら、そういう人々がワラワラ入り込んでくるようでは、安全安心は得られない。
フェズ行
(フェズ行きの列車は、すでに入線していた)

 早朝のフェズ行きに、人々は黙々と乗り込んでいく。見送りの人や親戚や家族や友人がホームに立ち入れない関係上、別れとか涙とか、歓声とか喚声とか談笑とか、旅に付随する余計なものが入り込んでくる余地がないのだ。

 指定席のチケットの売り方は、欧米やひと昔前の日本と同じ杓子定規タイプ。1号車の1番から順番に、ギューギューに詰め込んで売っていく。だから立錐の余地もないギューギューの一角もあれば、だーれもいないガラガラの一角も存在する。

 日本では、一部の私鉄特急を除けば、この数年そういう状況はあんまり見かけなくなった。乗客の側で勝手に席を選択できるようになったんだから、そりゃ誰だって空いている一角の席のボタンをポチッとするわさ。

 しかし欧米の鉄道はまだなかなかそこまで追いついていない。一部車両だけギューギュー、別の車両はガーラガラ、まだ数年はその状況が続くんじゃないだろうか。
コンパートメント
(一等車は、ヨーロッパタイプのコンパートメント)

 モロッコは南ヨーロッパの影響を強く受けていて、鉄道の状況もおんなじだ。長距離列車の一等車は6人掛けのコンパートメントタイプ。2等車は日本の普通車と同じで、通路をはさんで2人掛けの席が、同じ方向を向いてズラリと並んでいる。

 お互いの厳しい視線が正面からマトモにぶつかりあうコンパートメントは、窮屈でイヤ。かと言って、人口密度の異様なほど高い2等車も、7時間半となると厳しすぎる。迷いの深い選択であったが、ワタクシは一等のコンパートメントを選択した。

 すると諸君、案の定、始発駅の段階ですでにコンパートメントはパンパンの満員である。大きなスーツケースをいくつも引きずった欧米人観光客がギュッと詰まって、吸い込むべき酸素も残っていない。ヒーヒーマコトに息苦しい状況。いやはや、たいへんなことになった。

 ここはやっぱり日本人の臨機応変ぶりを発揮して、だーれもいないガラガラのコンパートメントに移動する。ヨーロッパ並みに「予約あり」「予約なし」の表示はついていないが、「こんなにガーラガラならきっと最後まで誰も来ないだろう」ぐらいの予測はつく。

 最初に移動してみたコンパートメントは、残念ながら予測が外れて、すぐに予約のお客さんが来てしまった。軽くお詫びを述べて、2度目の移動。幸いこちらのコンパートメントは他の予約が入っていなくて、フェズまでの長旅を気ままに過ごすことができた。

 ただし諸君、7時間半の予定がホントに7時間半で済まないところが、やぱりアフリカの旅である。フェズに到着する頃はすでに夕暮れが近く、心も身体も疲労困憊のていに陥っていたのだが、その辺の事情はまた明日の記事で述べようと考える。

1E(Cd) George Duke:COOL
2E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
3E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
4E(Cd) Marc Antoine:MADRID
5E(Cd) Ornette Coleman:NEW YORK IS NOW!
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