2017年02月28日(火)

Sun 170205 お口はほぼ緊急事態/昔の不機嫌/バヒア宮殿の静謐(モロッコ探険記10)

テーマ:ブログ
 この4〜5年の今井君は常に上機嫌。いつもニコニコないしニタニタ&ニヤニヤしていて、滅多なことで怒ったり唸ったり、逆上したり逆立ちしたりすることはない。

 しかし諸君、むかしむかしのワタクシは、常に不機嫌であった。不機嫌が嵩じて、そこいら中で激怒しまくり、ヒトビトの顰蹙を買った。不機嫌の病は1997年頃から始まり、2010年あたりまで続いた。

 何であんなに来る日も来る日も不機嫌だったのか、その原因については一応「分からない」「知らない」「知らぬ&存ぜぬ」ということにしておこう。ということは、実際には原因を知っているということであるが、まあいいじゃないか、とりあえず「理由は全く分からない」。

 不機嫌な頃は、海外を旅している最中にもよく激怒したのである。ドイツ・フランクフルトやイギリスのウィンダミアのホテルで、英語で激怒して自分ながらビックリするぐらい盛り上がった。まだ若くて元気だったと言えばそれまでだが、いやはや、日本でもいろんな人に迷惑をかけた。
バヒア1
(マラケシュ、バヒア宮殿 1)

 このままどんどん機嫌よく年を重ねていったら、いまに『好々爺』と呼ばれかねない。もちろんまだ今井君はジーチャンじゃないし、毛はボーボー、体幹もしっかり、30歳代前半の諸君にだって、ちっとも負ける気がしない。

 歯の丈夫さについては、タクアンでもメザシでもビーフジャーキーでもバリバリ&ワシワシあっという間に胃袋送りにしてくれる。噛み砕く音の小気味よさについては、ぜひ読者諸君にも聞かせてあげたいものである。

 その胃袋も呆れるほどイキがいいので、フィレステーキ300グラム×2、生牡蠣40個、天ぷら3人前、ケーキでも米のメシでも向かうところ敵なし。丼3杯なら茶漬けで10分とかからない。

 どうやら今の機嫌のよさは、この食欲に深く関連しているらしい。そう言えば1998年から2010年ごろまでの不機嫌時代は、食欲が何となく減退して、胃袋に常に重しがかかっている気分だった。諸君、胃袋を圧迫しちゃいかん。圧迫の要因が何であっても、直ちに取り除く努力をしなくちゃ。
バヒア2
(マラケシュ、バヒア宮殿 2)

 ところが2017年1月のモロッコでは、ホントに久しぶりに不機嫌の病が復活しそうになっていた。食欲が全くないのである。胃袋がションボリ萎んでいくと、元気の源も空気の抜けたシワシワの風船みたいになり、何をする気もしないし、冒険にも探険にも気力が湧いてこない。

 全ては胃袋から始まるようである。「友人たちと喧嘩しそうになったら、とにかくメシを食え」。昔の人は素晴しいことを言った。喧嘩しそうになったら、カレー屋またはラーメン屋。ファミレスまたは握りメシ。腹一杯になった途端、喧嘩しそうだったことなんかキレイサッパリ忘れている。

 そのへんの事情は、「自分と喧嘩しそうになった」という時でも全く同じである。食パンにハム2枚とチーズ1枚をのっけて、トースターで焼いてきたまえ。丼メシにフリカケでも構わない。

 今井君の場合はは焼きタラコか塩鮭でお茶漬けだ。気がつけばもう、自分が可愛くて可愛くて、お腹を撫でながらニャゴロワと一緒にお昼寝モードになっている。
バヒア3
(マラケシュ、バヒア宮殿 3)

 1月8日のワタクシは、大ピンチを迎えていた。最後に固形物を食べたのは、羽田空港からモロッコへ向けて飛び立った1月5日深夜から1月6日の早朝。羽田のラウンジでカレー、機内で肉まん1個、フランクフルトのラウンジでプレッツェル1つ。それがラストである。

 そこからは、1月6日 ☞ 7日 ☞ 8日、すでにほぼ70時間にわたって、固形物を口にしていない。何度も繰り返すが、上顎の皮膚がほぼ全域にわたってベロンと剥げ落ち、その全体が口内炎状態。「固形物を口にする」ということがほぼ不可能な激痛に悩んでいたのだ。

 だからこの70時間にわたって、胃袋に送り込むことに成功したのは、プリンとヨーグルトとカマンベール、そういう固まりきらない半固形物だけなのである。お腹の中が重苦しい半固形物に満たされて、つねにドップン&ドップン波打っている。不機嫌の原因は、それだ。

 口内炎が全快したのは、1月25日ごろ。モロッコ2週間の旅を終えて羽田に到着し、お祝いのお寿司を羽田の回転寿司屋で貪った頃も、まだまだ醤油が傷跡にギューギューしみたものである。
バヒア4
(マラケシュ、バヒア宮殿 4)

 ワタクシはスープ大好き人間であって、ステーキ屋でもまずはズープを1皿ジュルジュルやってからでないと、ステーキに取りかかる気合いが入らない。タマネギとチーズでトーロトロ、湯気の朦々と上がるスープにスプーンをつっこむ瞬間の幸福に勝るものが、この世の中に存在するだろうか。

 だから外国旅行の朝食も、ワタクシは日本から持参したスープを満喫するのである。JALのビーフコンソメが一番好きだが、ノーブランドのタマゴスープでもワカメスープでもシジミスープでも、何でも構わない。

 今回のマラケシュでは、スーツケースから出てきたのが「タニタ食堂 いろいろ野菜の具だくさん味噌汁」。いやはや、いやはや。別に批判するつもりはないが、要するに「いやはや」である。これを「具だくさん」と呼ぶかどうかは、興味のある諸君の試食の結果にお任せしたい。

 しかも諸君、熱い味噌汁やスープもまた口内炎には大敵である。プリンやヨーグルトで上顎を冷やさないと、鼻の奥・目の奥・耳の奥まで、激痛はジンジン&ゴンゴンお寺の鐘のように響きわたるのである。

 今思えば1月8日から9日にかけては、もう緊急♨帰国のことを考えて然るべき状況だったのかもしれない。何にも食べられない、何をしても楽しくない、スープもキャンディもハチミツもしみる。コーラもビールも痛くて口に入れらんない。

 マラケシュ旧市街を歩き回りつつも、あんまり痛くて風景に集中できない。人がやっとすれ違える程度の細い道が迷路のようにどこまでも続き、無数のバイクがわずかなスキマをすり抜けて走る。傷ついたネコたちが目にも痛々しい。

「ジャパン?」「チャイナ?」「トーキョー?」「オーサカ?」「アキハバラ!!」の声がひっきりなしに飛んでくる。街はどこまでも騒然と唸り続け、何か言おうと口をモゾモゾさせるたびに、口に激痛が走る。「みんな黙っていてくれませんか?」。昔の重く攻撃的な不機嫌が戻ってくる足音が、間近に聞こえるほどだった。
道案内
(暴走族の落書きにしか見えないが、これが親切な道案内なのだから恐れ入る)

 「サアード朝の墳墓群」「バヒア宮殿」に入ったのは、そういう午後遅い時間帯である。危機の真っただ中、特にワタクシは「バヒア宮殿」の静寂に救われた。

 イスラムの装飾は、その過剰と過多によって、むしろ視覚的な静寂を作り出すものである。宮殿の外からは、唸りをあげるような街の騒音が流れてくるけれども、それが全て細密な装飾に吸収されて、宮殿内は固い静謐が守られている。

 静寂の中では、痛くないのである。耳の奥までギュンギュンしていたのが、宮殿の奥に入れば入るほど、「おやおや、楽になりましたね」と安堵の溜息が出るほどであった。ここなら、傷ついたネコたちだってゆっくり心を休めることが出来そうだ。

「アルハンブラ宮殿にも負けないほど」と言うのは、さすがにいくら何でも褒めすぎであるが、今もなおモロッコ国王が実際に宿泊なさる現役の宮殿である。ムーア式庭園、アラブ式噴水の爽やかな中庭、素晴らしい静謐が続いた。

 むかしむかしのその昔は「4人の王妃と24人の側女の部屋」とか「王子さまの勉学の部屋」とか、まさにアラビアンナイトの世界が広がっていたのである。こんな豪華な宮殿で、「口が痛いよ♨」などと嘆いてばかりはいられないのだ。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN①
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN②
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