2017年02月25日(土)

Thu 170202 フナ広場/ヘビ売り/生ジュース屋/大道芸/スークへ(モロッコ探険記7)

テーマ:ブログ
 1月7日、いよいよマラケシュの旧市街に入る。午前11時、日陰は風が冷たく感じられるが、日なたに出ると日差しが黒いジャンパーに吸収されて暑いぐらい。5分も日なたにいると、ジワジワ汗が滲んでくる。

 クトゥピアの塔の左から回り込んで(我がMac君は「左空回り婚で」と恐ろしい変換を楽しんでいらっしゃるが)、左の路地からフナ広場に入ることにした。

 正式名称「ジャマ・エル・フナ広場」。日本のガイドブックでは短く「フナ広場」と呼んでいる。フナ広場あってのマラケシュ、フナ広場あってのモロッコ、そのぐらいモロッコ観光の目玉になっている。

 夜になれば、数えきれないほどの屋台が出て、チープな屋台メシを満喫できるらしい。大道芸人もワンサと集まってくる。マラケシュのプロモーションビデオなんかには、楽しそうな屋台の様子が映し出され、大道芸に喝采を送るヒトビトの笑顔も満載だ。

 屋台のほうはあくまで「暗くなってから」が原則だが、大道芸はそろそろ始まっている。水を売り歩く赤い衣装のオジサマたちも出現、ヘビ使いのオジサンたちも、そろそろカゴからコブラ君たちを引きずり出して、怪しい笛を吹き鳴らしている。
フナ広場
(マラケシュ、ジャマ・エル・フナ広場)

 ヘビ使いならいいが、「ヘビ売り」という困ったオジサンたちも右往左往しているから要注意だ。ホントに生のヘビを売っているのである。左手の指の股に1匹ずつ、合計4匹のヘビの首の所をつかんで、いきなり「ヘビ、買いませんか?」と、ヒトビトの目の前に突き出すのである。

 左手に体長約1メートルの生ヘビ4匹。右手には汚い布の袋の口をつかんでいて、袋の中身はどう見ても「ヘビがウヨウヨ」という様子。ヘビたちが「暑いよ」「出してよ」と身をくねらせている気配が如実に感じられる。

 諸君、ヘビという生物は、よく見ると可愛らしい顔つきをしている。いろいろググって、ヘビのお顔をよーっく観察してみたまえ。なかなか愛嬌があるじゃないか。

 しかしそれはあくまで「無害」「無毒」「映像で眺めれば」であり、しかも「よーっく見れば」という前提つきなら可愛いかもしれないという話であって、4匹もウネウネ絡み合ったのをいきなり目の前に突きつけられたりすれば、そりゃビックリして飛び退くしかない。

 売る人がいると言ふことは、買う人もいると言ふことである。こんな人口密度の高い広場の真ん中で、剥き出しの生ヘビを買う。それをその後どうすんの? どう考えても「弄んで ☞ 飽きたら捨てる」という無慈悲でイケナイ行動しか考えられない。
クトゥピア
(美しい塔と崩れかけたトタン屋根の対照に、ホントにモロッコに来たんだと実感する)

 と言ふことは、捨てられたヘビちゃんたちがその辺の草むらや砂利道の陰にトグロを巻いている可能性が低くないのである。ヘビ使いのいない野生のヘビちゃんなんてものは、考えただけでも願い下げ。もうこの段階で臆病な今井君は逃げ出したくなってきた。

 草むらにヘビが潜んでいる証拠に、1匹のネコさんが道ゆく人間たちに向かってニャーニャー騒いでいる。「ヘビがいますよ」「ヘビがいますよ」「何とかしてくれませんか?」。懸命にそう指摘して、人の顔を見つめるのである。

 ネコたちならば、1メートルぐらいの無毒のヘビに負けることはないだろうが、何しろワタクシはヘビ嫌いだ。高2の夏、高校の帰りに遠回りして自転車で山道を通り、2メートルを超える褐色のヘビがのたうっているのを間近で目撃して以来、ヘビは画像ですら見たくない。

 ここはまず、広場を囲むカフェの中に退散だ。
「写真を撮ってはいけません」
「法外なチップを請求されることがあります」
「カメラを取り出しただけでチップを要求されます」
「写真を撮るなら、広場のカフェの2階や3階がベストです」
ガイドブックにもそんな記載がある。
カフェ
(フナ広場、カフェ・ド・フランス。このテラスなら安心だ)

 選んだのは、とりあえず一番立派そうなカフェ。テラスに上がって広場を見下ろせば、確かにヘビの恐怖もないし、しつこい客引きの声もかからない。何しろ今日は実質的にマラケシュの初日だ。安全圏に逃げ込んで、あくまで大づかみに、マクロの写真を撮影しておきたい。

 もっとも、「法外なチップ」と言っても、どうやら10ディルハムから20ディルハムであるらしい。1ディルハム=10円のレートで計算すれば、100円から200円程度。それで大道芸人や水売りおじさんやお店の写真を好き放題に撮れるなら、別に「法外」という感じはない。

 テラスからマクロに広場を眺めてみるに、「おお、ホントに来たんだな、マラケシュ」という感激がこみあげる。この広場の中に、何人のヘビ売りおじさんがいて、合計何匹のヘビがウネウネしているのか分かったものではないが、とにかくセイフティゾーンにいるのだという安堵感は大きい。

 有名な生ジュース屋も、広場にナンボでも店舗を構えている。数えてみたわけではないが、キチンとした店舗だけでも数十軒は存在する。オレンジをその場でしぼって、1杯4ディルハムが標準である。

 氷ナシの生温い生ジュースに「40円」が高いか安いか、まあ飲んでみないうちは判断できないが、オレンジ以外に、グレープフルーツ・ザクロ・モモなど、バラエティも豊かである。
生ジュース屋
(フナ広場の生ジュース屋。カフェのテラスより)

 今は口内炎が痛くて、酸っぱい生ジュースなんかとても耐えられそうにないが、何しろ2週間もマラケシュにいるのだ。急がなくてもチャンスは逃げていかないだろう。カフェのテラスで、とりあえずノンアルコールビールを注文。ここはイスラム圏のど真ん中、アルコールは御法度だ。

 このノンアルコールビール、意外なほど旨かった。我々の世代は、20世紀日本で販売されていた「バービカン」というもののせいで、ノンアルコールビールには偏見をもっている。しかし、モロッコのコイツは、なかなか隅に置けないのである。

 大道芸人のパフォーマンスも、そろそろ始まるようである。2〜3日後に間近で見たのだが、芸人さんと観客の距離は息が詰まるほど近い。数十人のおしくらまんじゅうの真ん中に、芸人さんが1人か2人。このギューギューの濃密さは、今井君の公開授業を凌ぐものがある。

「独立戦争で大ケガをした」というオジーサンが、涙ながらにその人生の苦労話を語る。オジーサンの話が熱してくると、聴衆は10ディルハム札や20ディルハム札を彼の足許に置く。
 
「サクラなんじゃないか?」と思われる人物もかなり混じっていて、お札を高く掲げては、感激の身振り手振りで「オマエたちもオカネを出そうよ」とアピールしたりする。
スーク入口
(スークの迷宮に入っていく)

 日が暮れて本番になったら、屋台も大道芸の輪も、たいへんな混雑になりそうである。闇に沈んだフナ広場は人でごった返し、屋台の照明の中をヘビ売りおじさんが闊歩するのかもしれない。

 おお、コワい&コワい、ゾッとする。まだマラケシュに慣れていないワタクシとしては、暗くなる前にスークの迷宮を探険しておきたい。暗いスークの入口が、カフェのすぐ横にポッカリ口を開けている。

 スークとは、アラビア語で「市場」のこと。バグダッド、ヨルダンのアンマン、シリアのアレッポ、イエメンのサヌア、同じモロッコのフェズのスークが有名であるらしい。

 中でも、マラケシュのスークは規模も深さもおそらくフェズと並んで世界一。マラケシュ初日の今井君がそんな迷宮に脚を踏み入れて、果たして大丈夫なもんだろうか。

 そんな恐怖は若干あるが、何しろこのワタクシも、ブエノスアイレスやサンパウロの裏町でずいぶん免疫が出来ている。暗いスークの迷宮ぐらい、ずんずん入っていけば何とかなるに決まっている。午後1時、心を決めて、颯爽とカフェの席を立ったワタクシなのであった。

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