2017年02月20日(月)

Sat 170128 へっぴり腰/マラケシュ空港/ディルハム/治安は最高(モロッコ探険記4)

テーマ:ブログ
 こういうふうで、マラケシュ空港に降り立ったワタクシは「超」の字がくっつくほどのへっぴり腰。一足歩けば口内炎がヒリヒリし、一歩進むごとに「無事に帰れるんだろうか」という恐怖に震えていた。

 こんなへっぴり腰は、ブエノスアイレス以来のことである。「アルゼンチンでは、タクシーに乗ると危険です」「無法地帯に連れ込まれたヒトもいます」。中南米についての事前情報はマコトに激烈なものだった。

 モロッコの情報は、あれに比べるとグッと気楽なものである。「写真をとるたびにチップを要求されます」「安易にカメラを向けてはいけません」。フムフム、その程度なら、小銭をたくさんポケットに忍ばせていればいいことじゃないか。

 しかしまあ諸君、モロッコ周辺の地図を眺めてみたまえ。国境をはさんで東隣はアルジェリア、その向こうはチュニジアとリビア。南は「西サハラ」、ここには領有権をめぐっての対立が存在する。いわゆる「西サハラ問題」である。

 詳しくは、ググってくれたまえ。もともとは西サハラの分割統治を巡って、モロッコと南のモーリタニアが対立していた。ここに、西サハラ独立を目指す「ポリサリオ戦線」が出現、アルジェリアの資金も流入したらしくて、紛争は複雑化した。地図上も、南の国境線は「DISPUTED BORDER」と記されている。

 旅行雑誌なんかには「中世の迷宮マラケシュ」とか「迷宮都市フェズ」とか、まるでアラビアンナイトの夢の国みたいに書かれているが、政治情勢を冷静に眺めれば、へっぴり腰要因は少なくないのである。
ディルハム1
(モロッコの通貨「ディルハム」 1)

 しかし、まあこうして到着しちゃった以上、とりあえず気持ちを落ち着けるしかない。逆に、もっと明るい側面を見るようにした方がいい。

 だってマラケシュは、つい数ヶ月前にCOP22を開催した街でもあるのだ。グローバルな温暖化対策に腰の引けている超大国が2つも3つも存在する中で、なかなか大したものじゃないか。

 歴史を紐解けば、モロッコはまさに尊敬に値する国である。古代ローマの歴史に寄り添い、数々の史書に登場してすでに2000年を超える。

 奈良1300年、京都1200年、それもマコトに素晴らしい歴史であるが、こちらはとっくに2000年超なのだ。奈良も京都も、モロッコに比べれば「まだまだ鼻っ垂れですな」ということになる。

 ムラービト朝による新都マラケシュの建設が1070年。以降、ムワッヒド朝、マリーン朝と名門王朝が続いて、イブン・バトゥータみたいな偉大な旅行家も出現。古代から中世にかけて、世界の文化文明に対する貢献度は、日本の比ではないのである。

 おそらくCOP22開催のために行った整備のおかげで、マラケシュ空港はマコトに清潔で快適。日本人がヤタラに恐れる「治安が悪い」の類いのイメージは全くない。拍子抜けするぐらいに安心感が漲っている。
ディルハム2
(モロッコの通貨「ディルハム」 2)

 しかしやっぱりここはアフリカだ。入国審査には長い時間がかかる。係官が8名もいるのに、窓口は4つだけ。1人1人の審査に5分近くかかって、長蛇の列はちっとも前に進まない。

 では、「入国に関する厳しい質問が、アメリカ並みに矢継ぎ早に飛んでくるのか」と言えば、そんなことは全くないのである。みんながみんな入国書類の記入に不備があり、係官はその不備な部分を補うための質問をするだけなのだ。

 その点、さすが日本人は素晴らしい。書類に不備なんか決して残さない。質問一切なしで、するっとカンタンに通り抜けちゃうところは「おお、優秀ですな」と自ら大満足。ただ、この長蛇の列に並んでいるうちに、マコトに空しく40分が経過した。

 ヒコーキが1時間遅れ、入国審査に40分。予定より合計100分も遅れて、時計はすでに15時を回っている。ホテルからの迎えのクルマは、13時30分に空港に来ているはずだから、ドライバーさんの苛立ちは想像するに余りある。

 しかも諸君、ここからまだ2つ、空港で完了しておかなければならない雑用がある。① モロッコ通貨への両替 ② スマホ関係のお買い物。どちらも、どうしても空港内で済ませておきたい必須事項である。
らくだ
(ラクダさんたちをたくさん目撃する)

 モロッコ通貨は、「ディルハム」である。ドルからでもユーロからでも円からでも、モロッコ国内でしかディルハムには替えられない。1ディルハム ☞ 約10円。1万円で1000ディルハム、5万円で5000ディルハム。なかなか計算しやすいレートじゃないか。

 ワタクシは、とりあえず空港で6万円 ☞ 6000ディルハムの両替をして行くことにした。「クレジットカードはほとんど使えません」という事前情報だったから、1日5000円として、とりあえず12日分という計算。そのあとは、ATMでのキャッシングで済ませようと考えた。

 ところがその「6万円」「6000ディルハム」という金額が、両替のお店のオニーチャンをギュッと張り切らせてしまったらしい。「おっ、カネモチだ!!」というわけである。「おトクなカードがありますよ」「このカードなら、両替の手数料が全くかかりません」というのである。

 差し出された見本を見るに、要するにVISAカードである。表面には「グローバルカード」とあって、円からでもドルからでもユーロからでも、手数料一切なしにディルハムに替えられる。モロッコ国内での両替手数料は高いから、「このカードに入会して余計な手数料を省きましょう」というわけだ。
ES SAADI
(2週間滞在するのは「ES SAADI」。おお、高級っぽい。セキュリティも万全だ)

 もちろん、そんなのは余計なお世話であって、いま欲しいのは、あくまでディルハムのキャッシュだけ。意地でもカードに入会させようと頑張るオニーチャンに、ごくごく冷酷に「キャッシュしか必要ないんです」「カードはもう結構です」と告げて、サッサとこの場を立ち去ることにした。

 こうしてやっと空港の外に出た時はもう16時に近い。「13時30分のヒコーキで着きます」と伝えてあったわけだから、ホテルからの迎えのクルマは、もう2時間半も待っていたのである。それでも「Mr. Imai」と大書されたプラカードを広げて、マコトに温かく迎えてくれたのだった。

 待っていたクルマは、ベンツ。後方座席に対面で6人が乗り込める高級車である。おしぼりもサービス、冷たいミネラルウォーターもサービス。おお、へっぴり腰で怖がっていたモロッコのイメージとは、丸っきり別次元の世界であった。
エントランス
(ES SAADI。エントランスには金属探知機も設置されている)

 もしも「治安」ということを問題にするなら、日本やヨーロッパよりモロッコのほうがずっと安心なぐらいだ。そこいら中に警察官が立っている。自動小銃を手にした3人1組の憲兵隊もいらっしゃる。

 これじゃ悪者が暗躍する余地はほぼゼロだ。あえて「意地でも心配だ」と言い張るなら、警官や軍人さんの腐敗の可能性ぐらいであるが、さすがにそれは心配のしすぎだろう。

 イスラム圏だから、原則として酔っぱらいも存在しない。酒に酔っている可能性のあるのは、観光で訪れた欧米人と日本人(要するにワタクシ)ぐらいのものである。

 酒は、スーパーでカンタンに手に入る。マラケシュにも「カルフール」の大型店舗がいくつかあって、その隅っこに「CAVE」という看板を掲げたアルコール売り場が存在する。ホテルにもキチンとしたバーがあって、そこなら落ち着いて酒を楽しむことができる。

 だから、もしモロッコで酔っぱらいを見つけたら、それはほとんど欧米からの観光客。酔漢は他にいないから、深夜や早朝の路上でも「酔っぱらいにカラまれる」という不安はほぼ皆無なのである。

 こういうふうで、ずいぶんへっぴり腰になっていたけれども、いざモロッコに入国してみると、「何だ、日本より安全なぐらいじゃないか」であって、諸君、ワタクシはまさに威風堂々、2週間分予約していた高級ホテル「ES SAADI」に無事チェックインを済ませた。

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