Wed 170125 春一番/春日部ラホール/春日部の驚異的大盛況/またすぐ行きたい | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 170125 春一番/春日部ラホール/春日部の驚異的大盛況/またすぐ行きたい

 2月17日、東京では「春一番が吹きました」ということになっていて、確かに強烈な南風に樹々の枝が大きく揺れている。日差しはむしろ「熱い」と感じるぐらい。いつもの春一番は、もっとヌルい雨の嵐を伴っているような気がするが、ま、こんなカラッとした春一番も悪くはない。

 ワタクシは夕暮れから市ヶ谷でお仕事。今日は受験生たちではなくて高校の先生方が対象だから、若干の緊張を伴うのである。4年連続して英語はワタクシ、数学は志田センセが担当する。

 国語だけ毎年担当が代わって、一昨年まで宗さん、昨年が三羽先生、今年は板野先生。いつも講演終了後は3科目の3人で楽しい飲み会になるのだが、春一番の今年はどうなるか、とりあえず成り行きに任せることにする。
ジャンボハンバーグ1
(春日部「ラホール」、「ジャンボハンバーグカレー」のジャンボなジャンボハンバーグ)

 一昨日(2月15日)は、埼玉県春日部の公開授業に出かけた。今井が春日部に行けば、そりゃ諸君、「意地でもカレー」であって、ワタクシが30年以上にわたって支持し続ける名店「ラホール」は、今もなお健在なのである。

 ネット上の評価は、イマイチ。クチコミもイマイチというか、むしろイマニ・イマサン・イマヨンというところであるが、他の人が不満をどんなふうに口にしようが、今井君のラホール支持はちっともゆるがない。

 代々木上原を15時半に出れば、地下鉄千代田線は律儀に全ての駅に停車し、北千住には16時すぎに到着。北千住で東武線に乗り換え、日光行きの特急電車で、春日部まで20分の道のりである。

「奥の細道」の松尾芭蕉どんは、この北千住でメッタヤタラに感動なさっている。「千住と言ふところにて舟をあがれば、前途三千里の思い胸にふさがりて、幻の巷に離別の涙を注ぐ」。うひゃ、春日部カレーに夢中になっている今井君なんかとは、感激の次元が違うのである。

 物凄い青紫色に塗装された東武特急であるが、せまいリクライニングシートにちんまりおさまって、春日部までの20分を満喫する。通路をはさんだ席の20歳代女子は、おやおや、どこかで大きなオムスビを買ってきた。オムスビをお箸でつまんで貪る姿に違和感を感じつつ、16時40分、無事に春日部に到着した。
インド極辛
(春日部ラホール、インド極辛カレー)

 寒風吹きすさぶ春日部の西口駅前で、女子高生の集団に遭遇、何だか知らんが歓声が上がった。昭和の昔なら「黄色い声」と形容した激しい歓声である。後でよく考えてみると「握手してください!!」と言われたようであるが、あの時は全く気がつかなかった。

 超短足&超胴長の中年オジサマ今井君なんかに「黄色い声」が飛ぶようじゃ、日本の将来が何となく心配であるが、その辺も半世紀に及ぶ予備校文化の成長の証し。とりあえずワタクシは目指す「ラホール」に突進を続けたのである。

 ラホールは、営業時間を変更したようである。1年前までは「11時開店、ライスがなくなるまで営業」というスタンスだったが、新しい掲示を見るに「ランチ15時まで、ディナー17時から」。ディナーのラストオーダーは19時半になっている。

 夜の開店まで20分、イトーヨーカドーで時間を潰す。さっき駅前で「握手してください」と言われたのに気がつかなかったのが申し訳なくて、クヨクヨ反省しきりである。だって諸君、あれがもし受験の前日だったらどうするんだ? 「無視された」みたいなショックははかりしれない。

 ま、過ぎたことは仕方がない。17時、ようやく明かりのついたラホールのドアを開けると、もう中年男性2名が入店している。この1〜2年、ワタクシが宣伝しまくったせいでもないだろうが、ラホールの人気は急激に高まっている気がする。
ジャンボハンバーグ2
(待ちに待ったジャンボハンバーグカレーの光景)

 一番奥のテーブルを占領して、早速「ジャンボハンバーグカレー・インドの極辛」を注文。昔の今井の定番だった「辛口」より、もう1ランク辛いカレーである。カニクリームコロッケも1個、トッピングとして追加した。

 諸君、ここからカレーが出てくるまでの10分が、この1年のクライマックスのうちの1つである。お正月より、ひな祭りより、端午の節句よりもおめでたい。河口湖合宿の開講式と、博多「河太郎」の活イカ刺し身と、春日部のジャンボハンバーグ。1年の3大クライマックスである。

 残念なことに、クライマックスの感激を味わっている真っ最中に「タバコを吸うんですけど」という男子4人が隣りのテーブルにやってきた。近くの会社に勤務するサラリーマン集団である。

「おいおい、やめてくれよ」「ワタクシのクライマックスを台無しにする気かい?」であるが、タバコ集団を避けてテーブルを移動する間もなく、店のマスターがハンバーグを捏ねるピタピタ&パンパンという心地よい音が響いてきた。

 こうなれば、もう致し方ない。迷惑千万なタバコのケムリを一切無視して、待ちに待ったジャンボハンバーグカレーを心ゆくまで満喫するばかりである。

 おお、来た&来た。クマの手の平よりもっと大きなハンバーグ。凶悪な色あいの極辛カレー。薄い玉子焼きの上に乗っかったゴハンの湯気もたまらない。カレーをハンバーグとゴハンに当分にかけて、いよいよクライマックス中のクライマックスが始まる。
春日部ケーキ
(春日部でいただいたケーキ)

 旨い。旨すぎる。明日も明後日も明明後日も、来る日も来る日も春日部ラホールにやってきて、このカレーを貪り続けたい。これを書きながらも、夕暮れの市ヶ谷の仕事の前に、春日部まで行ってカレーを貪ってきたくなる。もう間に合いそうにないけれども、そのぐらい旨いのである。

 喫煙サラリーマン集団は、よせばいいのに「超激辛」などという特異なカレーを注文。よく分からんが、辛すぎて全然スプーンが進まないようだ。「やべ」「やべ」「やべ」と繰り返すばかりで、あまりの辛さに語彙も思考力も失ったようである。

 今井君は今井君で、旨すぎる極辛カレーとジャンボハンバーグのせいで、同様に思考力を失っている。あんまり旨いから、迷惑至極なタバコのケムリも気にならなくなった。諸君、至高の幸福は、ケムケムの不幸をカンタンに駆逐してしまうらしいのである。

 これほどの幸福が、一皿1100円で手に入る。このあとのお仕事がなければ、これに瓶ビール1本を付け加えるところである。もしビール代を合わせれば、1600円。交通費を入れても2500円。それで至高の幸福が手に入る。人生は、結構お手軽に出来ている。

 直後にお仕事を控えているから、この日の春日部の幸福は、当然ビールはヌキであって、カレー代のみ ☞ 1100円でおしまい。おお、安上がりだ。日本のヒトビトは、贅沢を言い過ぎるのだ。ハミ出るほど腹いっぱいになれたら、もうそれ以上何にもいらないじゃないか。
春日部
(春日部の驚異的な大盛況。これ以上はありえないパンパカパンの超満員になった)

 春日部でのお仕事は、19時半スタート。21時10分終了。同じ埼玉県の与野校から異動してきた新しい校舎長が、新天地♡春日部でもスタッフとともに大奮闘、210名を超えるたいへんな大盛況を実現してくれた。

 だって諸君、春日部単独で210名超だ。すぐ近くにせんげん台校も大宮校も存在するのに、春日部だけで210超、完全外部生90名超、これは讃えてあげていい大健闘である。

 となれば、もちろんこのワタクシも彼に負けない大奮闘を繰り広げなきゃいかんじゃないか。ジャンボハンバーグと極辛カレーを、そのまま全てパワーに変えて、冒頭から真っ赤な火を噴く大熱演が始まった。

 となれば、信じがたいほどの大爆笑が100分、休むことなく炸裂し続けるのである。カレーは燃え、ハンバーグも燃え、大盛りライスも燃え上がった。

 100分で今井君は再びペコペコ。「ジャンボハンバーグカレー、もう1皿!!」。思わずそう絶叫したい気持ちで、寒風いよいよ吹きすさぶ春日部を後にした。諸君、また明日にでも、もう一度あれを貪りたい。ホントにホントに数日後、再び今井君はあの店に出現するかも知れないのである。

1E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS②
2E(Cd) Diaz & Soriano:RODRIGO/CONCIERTO DE ARANJUEZ
3E(Cd) Queffélec:RAVEL/PIANO WORKS②
6D(DMv) SLIDING DOORS
total m157 y157 d20118