2017年02月01日(水)

Mon 170109 チーズな午後/13人制/謎の寿司屋(シドニー夏のクリスマス17 最終回)

テーマ:ブログ
「ええっ、もう終わり?」という感慨や落胆は、当然のことであるが読者よりも書いている本人のほうに大きいのである。シドニー旅行記は今日でおしまい。普段の旅行記は40回から50回も続くのが普通だから、17回目が最終回だなんて、表題を書きながら自分で信じがたい気がする。

 しかし諸君、旅に出たのが12月18日の深夜、東京に帰ってきたのが12月27日。シドニー滞在は正味8日の短い旅だったのだから、旅行記が普段の半分になるのもまた当然のことである。

 だから最初は、タイトルにも「速攻」という文字を入れようと考えていた。2015年10月には3泊4日「速攻シンガポール」をやった。2016年9月にも1週間の「速攻サンフランシスコ」。今回のシドニーも、旅に出る前には「速攻シドニー」のつもりでいた。

 速攻シリーズには、ワタクシなりのポリシーがあって、まず何と言っても「ホテル代は限りなく0円に近いこと」。徹底的にポイントを貯めて、ポイントで泊まれる範囲の日数に留めるのが「速攻」の条件だ。

 ヒコーキ代については、周囲の人々はみんな「信じらんない」「どうせこっそりファーストとかビジネスとかに乗ってるに違いない」とおっしゃるのだが、「その種のゼータクな旅は自分に似合わない」とギュッと信じ込んでいる。

 だから意地になって、「何が何でもエコノミー」。航空会社のHPで「最安値」を優先し、とにかく手に入る一番安い航空券で行く。他の人々がマジメに仕事をしている時に、学生気分で暢気に海外をブラブラするんだから、金額も学生っぽく最安値。これがポリシーである。
シャーロット
(空港へは、ダブルベイから船で行く。お馴染みになった「シャーロット号」が来てくれた)

 それでもダイアモンドメンバーの特典で、まず確実に「プレミアムエコノミー」という無料アップグレードをしてもらえるから、マコトに中途半端な贅沢気分を味わえる。

 諸君も国際線で見たことがあるだろう、ビジネスとエコノミーの中間に約3列、「なんだこりゃ?」という超・中途半端な席がある。今井君がタダでアップグレードしてもらっている席が、あの3列なのだ。

「中途半端」というコトバに「超」をくっつけるのも奇妙なものだが、確かにあれは中途半端の極みである。リクライニングの角度も中途半端。占有できる面積も中途半端。スリッパは無料で付属しているが、メシはエコノミーと同じ、例のプラスチックのプレートがドンと配られる。

 そういう「速攻シドニー」が、当初の計画であった。しかし諸君、ダブルベイのホテルにチェックインしてみると、静かな夏のクリスマスにさすがのワタクシもウットリしてしまった。

 これではどうしても、「速攻」「学生風」というせわしない設定を変更したくなる。フェリー乗り場の波の音も、坂道を登りながら感じる夏の風も、速攻やLCCの騒々しい雰囲気とは別次元のものだったのである。
船からの風景1
(船が桟橋を離れた。「さようなら」「また来るね」の光景だ)

 というわけで12月26日、旅の最終日がやってきた。普段の旅なら、午前9時か10時にチェックアウトして荷物をフロントに預け、ヒコーキの時間が迫るまで、まだしつこく街をうろついて過ごすところである。

 しかし今度のシドニーは、どこまでも静謐を優先することにした。ヒコーキは21時発。ワタクシはこのホテルグループの最上位ステータスであって、16時までお部屋を使うことが出来る。

 いわゆる「レイトチェックアウト」であるが、普段ならせいぜい13時か14時までしか利用しない。それをシドニーでは16時までじっくり利用させていただくことにした。ダブルベイのやわらかな静けさがそのぐらい気に入ったわけである。

 ついでにもう1つ、「ビールを買いすぎちゃった」「飲んでいかないともったいない」という理由もあった。最終日の朝、冷蔵庫に残った瓶ビールが6本。350mlの小瓶だけれども、6本消費するのにはさすがに相当の時間がかかるだろう。

 チーズの大っきなカタマリも、3個。「捨てていく」という選択肢ももちろんあるが、今井君は慎ましい心のサトイモ入道。きっと誰かが丹精こめて作ってくれた食べ物を、「無慈悲にポイ!!」なんてのは申し訳ない。

 こんなふうに、チーズのポイ捨てとビールの置き去りをしたくない気持ちも手伝って、9時の起床から16時のチェックアウトまで、シドニーの1日をマコトに穏やかに過ごすことになった。
船からの風景2
(シドニーの夕景)

 たまにはこういうのもいいものである。テレビをつけると、「オージーボウル」とか「13人制ラグビー」とか、オーストラリアでなければ滅多にお目にかかれないスポーツをやっている。

 ワタクシの15人制ラグビー観戦歴は、信じがたいほど長い。小学3年か4年のころからラグビーを見続けている。だから、13人制に独特のテンポの速さにはさすがに違和感があった。

 テレビで見るかぎり、13人制ではどうやら「密集を作らない」というルールがあるらしい。タックル成立で試合は一瞬だけ止まるが、すぐに攻撃側の選手が1人でボールを地面におき、後ろに控えるもう1人にヒールでボールを渡して試合が再開する。

 ラックのモチャモチャもないし、スクラムも形ばかりで、すぐにボールが展開される。ボールは常にグラウンドを大きく動き回り、マコトにスピーディーな試合展開である。

 最初のうちは、「おお、理想的じゃないか」「密集のモチャモチャばかりで時間が過ぎていく15人制より、こっちの方が見る人も楽しいじゃないか」と思って試合に見入ったのであるが、諸君、これじゃあんまり「間」というものがなさすぎる。
ツリー
(サーキュラーキーのクリスマスツリー)

 ラグビーにも「間」というものが大切だ。モチャモチャした密集がしょっちゅうできて、そのたびに試合が止まり、何度もスクラムを組み直して、「おやおや動きが少ないですな」と不満に思うこともある。しかしそういう「間」のおかげで、試合の緊張感が最後まで保たれる。

 そんな感慨を居抱きつつ、チーズをかじり、ビールを飲み続けた。とても旅の最終日とは思えない。何なんだ、この落ち着きは。少しずつ少しずつチーズのカタマリが小さくなって、15時すぎ、3個もあった大きなカタマリは、全てサトイモ入道の胃袋に消えた。

 こうして16時、チェックアウト。ダブルベイの街がすっかり気に入ったワタクシは、空港へも「タクシー」などという無味乾燥なことをしたくない。お船に乗って海をわたり、もう一度オペラハウスの勇姿を眺めて、サーキュラーキーで地下鉄に乗り換え、空港まで1時間の道のりだった。
ラウンジ
(ニュージーランド航空ラウンジにて。ビュッフェが豪華である)

 空港でもまた、中国サマのパワーを見せつけられた。中国の人々がどこでもかしこでも長蛇の列を作り、大きなボリュームの中国語大洪水になっている。

 空港内のお寿司屋さんも中国人で満員。「HERO寿司」というのであるが、「ヒーロー寿司」かと思ったら「ひろ寿司」と読ませるらしい。

 壁に張り出された品書きの中に「てん」という平仮名がたくさん混じっている。「まぐろ」「てん」「えび」「てん」「いか」「てん」「たこ」「てん」「うどん」「てん」「やきとり」「てん」「そば」というアリサマだ。

 何なんだろう、この「てん」というのは。おそらく諸君、もともとは「まぐろ、たい、えび、うどん、やきとり」の類いだったに違いない。

「この『、』というのは何と読むんだ?」
「ああ、それか?『てん』だ」
のような会話があって、この店の「てん洪水」になっちゃったんじゃあるまいか。間違いだったらスミマセン。

 空港の寿司はあきらめて、ラウンジの食べ物でガマンすることにした。ワタクシはスターアライアンス派であるから、シドニー空港では「ニュージーランド航空」のラウンジを利用する。

 全く期待していなかったが、チキンその他のホットフードが充実。半日かけてかじったチーズで、お腹はチーズまみれだったが、ラウンジで思いがけず栄養満点の食事を満喫することができた。めでたしめでたし。これが速攻シドニーの締めくくりである。

1E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 1/2
2E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 2/2
3E(Cd) Lanchbery & The Philharmonia:MUSIC OF KETELBEY
6D(DMv) POMPEII
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