2017年01月23日(月)

Sat 161231 スリーシスターズの伝説/3人娘/ハエ軍に辟易(シドニー夏のクリスマス12)

テーマ:ブログ
 12月23日、クリスマスイブイブであるが、そんなことはワタクシの旅とは全く関係ナシ。何しろスケジュールの都合で、たった8日しかシドニーにいられないのだから、どこまでも貪欲にワラワラ行動しなければならない。

 セントラル駅から電車で2時間、今回の旅で初の遠出として、カトゥーンバを訪れる。シドニーから西に向かって電車はぐいぐい進み、「こんなんじゃ、すぐにカトゥーンバに着いちゃうよ」という勢いだったが、セントラルを出て約1時間後、山道に入って急激にスピードダウンした。

 大昔の日本の国鉄を思い出す。急カーブに次ぐ急カーブで、これでスピードなんか出してしまったら、たちまち脱線が待っている。今井君がコドモの頃、列車で峠を越えるときはいつもこんな具合だった。矢立峠、院内峠、板谷峠。列車の先頭の機関車が奮闘する姿を、面白いぐらい間近に眺めることが出来た。

 結局2時間まるまるかかって、午前9時にKatoomba到着。ブルーマウンテンズ観光の起点であって、ここからバスで15分ほど行けば、「エコーポイント」。広大な原生林と奇岩怪石&断崖絶壁が楽しめる。

 さらにバスで1時間半、深い山の中に分け入れば、「ジェノランケイブ」で数々の鍾乳洞を探険できるけれども、それはまた明日以降の話。一度に欲張ってブルーマウンテンズの全てを見ようとすると、今日中にオウチに帰り着けなくなってしまう。
シスターズ1
(エコーポイントからの絶景。3つの奇岩がスリーシスターズ)

 エコーポイントから眺める奇岩怪石の代表がThree Sisters。本日の写真の1枚目と、その拡大図2枚目を、まあよくご覧あれ。確かに奇岩怪石が3つ、姉妹のように仲良く居並んでおるわな。ここにアポリジニの伝説があって、しかも伝説にはさまざまなバージョンがある。

Ver.1 むかしむかしのそのむかし、このあたりに魔王どんが住んでおった。あるとき魔王どんは、美しいと評判の3姉妹を欲しいと要求。哀れに思った魔術師が、イヤらしい魔王どんをダマそうと、一時的に3姉妹を岩に変えてしまった。魔王どんが忘れた頃に、元の姿に戻してやろうと考えたわけだ。

 ところが諸君、魔王どんがその計略を知ってしまう。誰かが告げ口したのかもしれんのぉ。激怒った魔王どんは、この魔術師を惨殺。3姉妹は岩の姿のまま、元に戻れなくなっちゃった。

Ver.2 マイナ、ウィムラ、ガナドゥという名の、美しい3姉妹がおったとさ。おー、こっちのバージョンは、名前までハッキリしておるのぉ。3姉妹は、ヨソの部族の3兄弟と熱い恋をしておった。しかし部族のオキテにより、他部族との結婚は禁じられておった。おお、ロミ&ジュリの世界であるね。

 若い3兄弟のほうは、もちろん力まかせ。3姉妹を村から連れ去ろうと画策する。当然のように部族間対立が激化。戦いが始まり、村の長老は3姉妹を守ろうと一時的に岩に変えた。ところが長老は不慮の死を遂げる。3姉妹は元の姿に戻れなくなってしまった。

 Ver.1の「魔術師」や、Ver.2の「長老」を、「3姉妹の父」としたバージョンも存在し、またVer.2には「長老が悩んで自ら命を捨てる」というストーリーもあって、スリーシスターズについての伝説はマコトにさまざまである。
シスターズ2
(スリーシスターズ、拡大図)

 「美しい3人娘」というのは、どうも昔から世界中の男たちの夢をそそる存在であるらしい。1960年代には、NHKの大河ドラマにも「三姉妹」というのがあった。キャンディーズしかり、ドリームガールズしかり、スリーディグリーズしかりである。

 1970年代後半の日本には「中3トリオ」などという恐るべき3人もいた。それ以前の芸能界にも「3人娘」が多数存在。1950年代は美空ひばり・江利チエミ・雪村いずみの3人であるが、さらに1960年代には伊東ゆかり・園まり・中尾ミエの3人を「スパーク3人娘」と呼んだ。おお、スパーク。なかなか激しい世界である。

 諸君、話はまだまだ終わらない。1960年代終盤になって「東芝3人娘」が登場する。奥村チヨ・小川知子・黛ジュンであり、1970年代前半を飾ったのが「新3人娘」の天地真理・南沙織・小柳ルミ子である。山口・森・桜田ズンコの中3トリオは、長い長い系譜の一番オシマイあたりに連なるに過ぎないのだ。
17394 奇岩1
(エコーポイントからシーニックワールドへは、トレッキングとゴンドラで移動する。ゴンドラからの絶景)

 3人が4人となると、いろんな軋轢を生じ始める。谷崎潤一郎「細雪」は確かに名作だけれども、どうも1人多すぎるんじゃないか、3人姉妹にしとけばもっとスッキリまとまったんじゃないかと感じることがある。

 大阪・船場で格式高い暖簾を誇る蒔岡の家。4人姉妹は、鶴子・幸子・雪子・妙子。三女・雪子の縁談を中心に物語が展開するのだが、この中から1人省略して3人構成にすれば、新潮文庫で3冊、800ページ以上もある超大作を、読書ギライな21世紀の若者にも読みやすいサイズにキレイにまとめられたんじゃないか。

「ドリームガールズ」も、3人が4人になるあたりからマコトに悲しい物語に変わる。せっかくのサクセスストーリーが、嫉妬と裏切りと、失望と貪欲と堕落の連続に変わる。それを乗り超えたところに遥かに大きな感激が待っているとしても、「3人のままにしといてあげたかったな」と、結局誰でも思うんじゃあるまいか。
17395 シダ
(深い森の中には、木化したシダが密生している)

 さて、妄想はそのぐらいにして、スリーシスターズを眺められるエコーポイントに話を戻すが、いやはや、このハエの大軍はいったい何なんだ? 人々はバスを降りた瞬間から、呼吸もできないほどのハエの群れに襲われ、すっかり辟易して、とても奇岩怪石の絶景を楽しむどころではない。

 耳でも鼻でもお口でも、とにかく人間の肉体にポッカリ穴があいていれば、ハエ軍はしゃにむに侵入を試みる。観光客の中には、この暑いのに頭からすっぽりフードをかぶって、ハエの侵入に抵抗しようとしている者もある。

「ハエよけスプレー」も売っているらしい。ただし「効果はほとんどありません」なのだそうだ。「ヒコーキなりヘリコプターなりからから大量の殺虫剤を散布したらどうか」。乱暴な国ならそのぐらいカンタンにやってのけるかもしれないが、オーストラリアの国柄として、そんな暴虐は絶対に許さない。

 エアーズロックのあたりは、ハエがもっともっとスゴいらしい。今から15年ほど前、「世界の中心で愛を叫ぶ」で有名になった巨大な赤岩クンであるが、実際に訪ねてみるとハエまたハエ、ハエまたハエまたハエ、息をしてもハエ、咳をしてもハエ、とても愛なんか絶叫できる雰囲気ではないんだそうな。
17396 奇岩2
(森林の中にも奇岩怪石が隠れている)

 2001年作品、「セカチュー」。テレビと映画であまりにも流行したから、「世界の中心で愛を叫ぶ」を短く略してそう呼んだ。ちょうど今の受験生が生まれた頃だから、いちおう説明を付け加えておく。いやはや、時の流れるのは速いものである。

 セカチューのおかげでググッと人気が出てきたのが、綾瀬はるかに長澤まさみに柴咲コウの皆様。今や大河ドラマの主役級として、会津で鉄砲を撃ちまくったり、真田丸でギュッとされたり、おんな城主になったり、皆様すっかり忙しそうだが、出発点はこのへんだったんじゃあるまいか。

 そんなせっかくの絶景なのだ。口も鼻も耳も肺の中までも、とことんハエまみれでは困るんじゃあるまいか。「だから殺虫剤を!!」と世界の中心で叫ぶのもどうかと思うが、いやはやホントに凄まじい。

 このあと今井君は、ハエを振り払う奇妙奇天烈な動作を繰り返しつつ、エコーポイントからシーニックワールドまでミニトレッキングを楽しむ。ハエを振り払う仕草が、まるで盆踊りでも踊っているようだ。ただし、今日はもう長く書きすぎた。シーニックワールドについては、また次回に譲ることにしたい。

1E(Cd) 村田陽一 & Solid Brass:WHAT’S BOP
2E(Cd) RUSSIAN MEDIEVAL CHANT
3E(Cd) Menuhin:BRAHMS/SEXTET FOR STRINGS No.1 & No.2
4E(Cd) Holliger & Brendel:SCHUMANN/WORKS FOR OBOE AND PIANO
5E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2
85 Stay8 Sydney
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