2016年09月16日(金)

Tue 160823 さあ生牡蠣の季節だ/さあ貪るぞ/哀れ、オムレツ君(ボルドー春紀行38)

テーマ:ブログ
 9月16日、東京は最高気温が25℃を下回る日が続いて、食いしん坊の今井君としては「さあ牡蠣の季節がやってきた」と手ぐすねをひく思いである。ワタクシにとっては「あき」というのはむしろ「かき」なのであって、「食欲のカキ」「読書のカキ」「カキの夜長」のほうが正確だ。

 そりゃ夏の間だって「岩牡蠣」というたいへんゴツいものが存在する。牡蠣の中身より貝殻のほうが数倍デカいし重たいシロモノであるが、うーん、確かに旨いけれども、やっぱり真夏の牡蠣はコワいじゃないか。

 コワくても貪るのが「野蛮」の本質であって、「お腹こわすよ」「アブナイよ」「2度と牡蠣が食べられなくなるよ」と真顔で真剣に注意してくれる人が何人いようが、今井君は牡蠣をひたすら貪るのである。

 もしそれが生牡蠣なら、一晩に20個でも30個でもいけるのであって、昨年とか一昨年のマルセイユ旅行記を見ても、「おおコイツは牡蠣界の天敵だ!!」と、牡蠣の世界での評判は甚だ芳しくないはずだ。
牡蠣食えば
(モンサンミシェルでも生牡蠣をむさぼる)

 ヨーロッパを旅行中の今井君は、ランチでもディナーでも1皿目は出来るかぎり生牡蠣。牡蠣がメニューにないときは、仕方がないからムール貝でガマンするが、ホントは意地でも牡蠣をチュルチュル、最低で20個はいきたいのだ。

 いったん牡蠣で胃袋が膨らめば、その後のステーキもナンボでも入る。逆に「牡蠣ナシ」ということになると、ステーキもパスタも全然入らない。牡蠣は今井君の潤滑油であって、その辺はさすが海辺で18年の少年時代を過ごした牡蠣人間である。

 秋冬の公開授業スケジュールを眺めながら、いま一番イヒイヒほくそ笑んでいるのは、「どこで牡蠣を貪るか」という問題である。何と諸君、11月12日に「広島」の文字があるじゃないか。

 ここはもう決まり。前日から広島入りして、厳島神社のすぐそば「焼き牡蠣のはやし」に入り浸ろう。どのぐらい入り浸るかと言えば、「生牡蠣30個 + 焼き牡蠣30個」をやるのである。

 前回「焼き牡蠣のはやし」を襲撃したのは、もう一昨年のことになる。午前11時の開店とともにグングン店の奥まで侵入して、すぐに「生30個」「焼き30個」を注文した。店員さんのうさんくさそうな表情が、今も忘れられない。

「コイツ、大丈夫なん?」という歪んだ微笑。ま、それも当然だ。広島のデカい牡蠣を合計60個というんじゃ、普通の人間ワザとは考えられない。しかし諸君、大好物を前にした今井君の食欲は、とても人生下降線の中年グマのものとは信じがたいほどである。
馬車は行く
(モンサンミシェルへ、馬車は行くよ)

 いやいや待ちたまえ。牡蠣を貪るなら、別に広島でなくてもいいだろう。一番身近なチャンスは、9月下旬の「岩手県花巻」あたりでござんすな。花巻は内陸であるが、花巻の前夜を仙台で宿泊すれば、石巻や塩釜は目と鼻の先だ。

 塩釜あたりの牡蠣屋さんに闖入して、三陸の牡蠣を大量に胃袋に詰め込むのもいいじゃないか。牡蠣屋さんがなかったら、寿司屋でもいい。塩釜のお寿司屋なら、新鮮な牡蠣がタップリあるだろう。

 寿司屋でまず赤貝の刺身、もう1回赤貝の刺身、さらに1回赤貝の刺身、「まだ赤貝ですか?」と呆れられたあたりでオズオズ「牡蠣は、ありますか?」と尋ねてみる。諸君、その辺がオトナの間合いである。いきなり「牡蠣」「牡蠣」「意地でも牡蠣」みたいにせっついちゃダメだのだ。

 あと、意外に期待してしまうのが「京都」である。昨年も一昨年も11月の京都を訪ねている。「京都は山の中だから。新鮮な牡蠣なんか期待できないだろう」とおっしゃるアナタ、アナタはまだまだシロートなのだ。

 先斗町でも祇園の店でも、「牡蠣、ありますよ」と言われた瞬間、クマ助の心はギュンギュン弾む。弾みすぎて鴨川の河原を点々としそうなほどであるが、昨年の11月、歌舞練場の隣りの店で御馳走してもらった牡蠣はまさに絶品だった。今年も当然期待したいじゃないか。
を開ける
(フランス人には、日本大好きな人が多い。「〜を開ける」だなんて、辞書で奮闘してくれたのが嬉しいじゃないか)

 ついでに言っておくと、東京の銀座なんかでもやっぱりクマ助は牡蠣を貪るのである。さすが銀座、オイスターバーのお値段は目ん玉が飛び出てもおかしくないほどであるが、生牡蠣をチュルチュルやるためだったら、目ん玉が飛び出たって別にかまわない。

 だって諸君、目ん玉が飛び出たら、またギュッと眼窩に嵌め込めばいいのだ。目ん玉を嵌めなおしてから、また生牡蠣を貪り続ける、デカすぎる牡蠣はグロテスクだから、一口でチュルッと飲み込めるヤツがいい。

 熊本原産の「クマモト」、それが今井君の大好物である。「そんなにクマモトがお好きなら、ご来店前に『クマモト』とご指定ください。たくさん用意してお待ちします」と、銀座のお店の人々はニッコリ微笑んでくれた。

 だって諸君、クマ助の闖入後、「クマモト」が品切れになるのに30分もかからない。濃厚&濃密な味わいの名品だが、おっきなハマグリぐらいの大きさの牡蠣だから、20個でも30個でも、アサリの味噌汁を鍋ごとオカワリする勢いで平らげちゃっても不思議はない。
鉄床雲
(モンサンミシェルの上空にカナトコ雲がかかった。豪雨の前触れだ)

 ついでに「牡蠣の天ぷら」もオススメだ。東京なら「山の上」、大阪なら「与太呂」、京都は「八坂園堂」。この時期からはカウンターで「牡蠣の天ぷら、お願いします」とお願いしてみようじゃないか。かく言う今井君は、「山の上」で牡蠣の天ぷら7個を平らげたツワモノである。

 ま、そんな牡蠣オジサンだ。フランス旅行中も意地でも牡蠣を貪り続ける。モンサンミシェルと言えば、誰が何と言おうと名物はオムレツだけれども、オムレツの前に生牡蠣1ダースはMust。ホントは2ダースでも3ダースでもいいのだが、ま、常識を優先する。

 しかし諸君、日本以外の牡蠣は、マコトにマコトに情けないのである。貝殻に薄っぺらくへばりついて、やっとのことで生き延びてきたような連中だ。今井クマ助の健啖ぶりにかかっては、1つ10秒、1ダース2分、そういう哀れな運命をたどることになる。

 ま、それもヨシ。2分で胃袋に消えた哀れな牡蠣五郎くんたちも、一応ポンポンの潤滑油にはなってくれる。「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」。しかし今井君としては「牡蠣食へば 腹が鳴るなり ポンポコ寺」。何でこんなに牡蠣は旨いんだろう。
オム君
(ホテル「ル・ルレ」レストランのオムレツ君)

 それに比較して諸君、モンサンミシェル名物のオムレツどんには、いったい何の意味があるんでしょうかね。メレンゲ寸前にまで泡立てたタマゴ。要するにアブクだらけのタマゴをフライパンで十数秒ほど熱してオシマイ。味も素っ気も歯触りも、一切ナシのアブクタマゴにすぎない。

 食べ終わるのにも数十秒、アゴも歯もノドも、仕事をした全く実感がない。「もっとワシワシ噛みたいよ」「もっとおっきいカタマリを飲み込みたいよ」とアゴとノドが不平を言い、「もっと手応えのあるヤツとケンカしたいな」と胃袋が文句を連ねる。

 ま、ノド君も胃袋君も、今はガマンしたまえ。近い将来、キミたちが消化不可能なほど、タップリと生牡蠣君たちを飲み込んであげよう。そのとき慌てないように、今から修練を積んでおきたまえ。そう言って、熱くなだめる今井君なのであった。

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER①
2E(Cd) Jochum:BACH/JOHANNES-PASSION①
3E(Cd) Fischer & Budapest:BRAHMS/HUNGARIAN DANCES
4E(Cd) Harnoncourt & Chamber:BEETHOVEN/OVERTURES
5E(Cd) Fischer & Budapest:BRAHMS/HUNGARIAN DANCES
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